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やっと出会えた... 鉄

商品番号tk003303
商品名

鉄のプレート

価格

小:¥3,000(税込)
中:¥4,200(税込)
大:¥8,000(税込)

限定数

限定なし

サイズ

小:235mm×130mm
中:295mm×165mm
大:300mm×300mm

素材

鉄、蜜蝋

支払方法

銀行振込・クレジットカード決済(PayPal)

送料

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納期

受注生産のため3ヶ月程度

備考

この商品は返品不可とさせていただきます。
写真の色は実物と異なる場合があります。

バイヤーチバ

やっとの、出会い

「あった!」
初めてこの作品を見たとき、やっと出会えたという嬉しさと同時に、軽い安堵感と言うのか、なんと言うのか、うまく表現できないですが、そんな気持ちがジワっと込み上げてきました。

きっと、どこかにあるんだろうと思ってたんです。
無いはずは、無いだろうと。

でも、このサイトを立ち上げてから、いや、準備期間も含めると1年弱ぐらい。探していない訳ではなかったのに、こういう作品には出会わなかった。
血まなこで探したかと言われると、全然そんなではないですが...

でも、無いんだなぁっていう諦めが、正直ありました。

だから、この作品を見つけたときに、「やっぱりあるんだ!」っていう気持ちになったんです。作ってくれている人がいて、良かったなって。

だから、まずは成田さんに、「ありがとうございます」。

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シンプルな、鉄

探していたのは、シンプルな鉄の作品。
最小限の機能と、無駄の無い形、素地のままの鉄の質感。

そう言うモノを見たことがあるかと言われると、あるような、無いような...
でも、あったらきっと素敵だろうと思っていたんです。
そして、あるに違いないと。

たぶん、鉄だけなんじゃないかと思うんです。
ここまで、全てを削ぎ落として、この大きさ、薄さで、でも表情がある。味がある。存在感がある。そんな素材は、他にあまり無い気がします。

だから、こんな作品が欲しかった。

もしかしたら、大多数の人にとっては、なにそれ?っていうモノなのかもしれません。ただの鉄の板でしょ?って言う...

その通りなので、否定はしません。
分かってないなぁ、とも思いません。

共感できる人だけに、触れて欲しい。味わって欲しい。使って欲しい。

成田さんからも言われました。
これがナニなのかと言う用途は特定しないでくれと。
ただの鉄のプレートとして扱って欲しいと。
きっとそれがこの作品の本質でしょう。

もちろん、使って欲しいです。
逆に、何にでも使って欲しいと思います。

ボクが最初に見たとき、お皿として使って、自分の作った料理を盛り付けたいと思いました。でも残念ながら、食べ物が直接触れる使い方は、特性上良くないようです。紙などを敷けば大丈夫ですが。

でも本当に何でも良いと思います。試しに近所に生っていた木の実をいくつか置いてみました。
無造作に置いても絵になります。
ちょっと和菓子を買ってきて、置いてみました。素敵です。
お気に入りの盆栽を、受け皿ごと置いてみました。いいんじゃないでしょうか?


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痕跡が、好き

正直に言うと、ボクはこういうテクスチャのある素材が大好きです。偏愛してます。

素材と言えば素敵ですが、それこそ道端の壁の汚れ、何かが引きずられた跡、何かの染み、傷。そんなものにいちいち目を奪われ、心惹かれます。

ダメ人間ですかね?

そんなボクにとって、鉄と言うのは、格好の偏愛対象です。
機能なんて無くてもいい。ただの鉄の塊でも傍らに置いておきたいと思います。鉄の錆びなんかも、大好物です。

でも、本当に愛して、身近に置いておきたいと思ったら、やっぱり何かの用途に使えるモノである方が、より思い入れを持って愛せる。そして誰かが苦労して作った作品であれば、尚のこと。

この作品も、作者の成田さんが思いを込めて作った作品です。

素材として用意した鉄の板を、下処理してから、コークスで何度も何度も焼いては馴らしという作業を繰り返していく。そうすることで、表面に酸化皮膜の層ができてくる。

まるで雲母のような、その薄い皮膜が剥がれ過ぎないように注意しつつ叩くことで、表面に細かい模様や、色のむらが出てくる。それで、このテクスチャが生まれているのです。

それは、熱の痕跡であり、成田さんの仕事の痕跡です。
そして痕跡だからこそ、このテクスチャはボクの心を掴んで放さないのかもしれません。気が付くと、すぐに10分ぐらいはこの複雑な模様に目を奪われて、眺めてしまっています。

そうしてできたこのプレートに、今度は蜜蝋を塗って表面をコーティングしていく。それで、この作品の完成です。

鉄の板から、鉄の板を作る。
一見無意味なこの行為が、立派に意味を持つ。
それがこの作品です。


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実は、成田さん

もうお気づきの方もいるかもしれません。
そう、このプレートの作者、成田理俊さんは、つい先日mikayamaが紹介していた鉄のフライパンの作者でもあります。
> 成田さんのフライパン

フライパンも実に素敵ですが、ボクとしてはやはりこのシンプルな形にとても惹かれてしまったので、こちらの作品を紹介させてもらいました。

全ての作品に共通して、鉄に表情と味わいを出していく成田さんの仕事。

この作品に刻まれた、美しい模様の世界を眺めていると、かつて絵を描いていて、今は鉄の作品を作っているという成田さんの履歴が、スッと腑に落ちる感じです。

ボクは、このシンプルな鉄のプレートを選びましたが、成田さんの他の作品、鉄の持つ形の自由度を活かして作られた家具や小物もなど素敵です。

成田さんの仕事にもっと触れたい方は、こちらも。
> studio tint

作品展などの情報は、こちらでも随時お知らせしますので、合わせてご確認ください。
> 「密買日報」


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