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どんぐり

商品番号tk004100
商品名

どんぐり

価格

大・¥2,160(税込)
中・¥1,512(税込)
小・¥1,080(税込)

限定数

購入ページでご確認ください

サイズ

大・おおよそ高さ40-45mm
中・おおよそ高さ30-40mm
小・おおよそ高さ25-30mm

素材

和紙、ロウ

支払方法

銀行振込・クレジットカード決済(PayPal)

送料

510円(日本郵便・レターパック利用)

納期

約2週間

備考

この商品は返品不可とさせていただきます
写真の色は実物と異なる場合があります
どんぐりのチョイスは「おまかせ」となります

バイヤーヤナギサワ

飛び出た111のどんぐり!

以前にも、張り子の作品で紹介させていただいている福田さん。

> 「ゆれる人々」のページ

この「ゆれる人々」、とても興味深いことに
一度購入してくださった方からの再注文率が高い
ちょっとした中毒症状のある魅惑の作品なのです。

密買オープン時のリリース記念ということもあり
いちばん最初に注文してくださった方には
「どんぐり」をプレゼントすることにしていました。

そう!わたしたちが「ゆれる人々」と同時に
愛して止まない福田さんの作品がこの「どんぐり」です。

いつか紹介させてほしいなあと思い続け、とうとう告白してみました。お手元に残っているどんぐりを紹介させてほしい、と。

すると福田さんから思いがけぬ返事が届きました。

  密買登場のときは、新しいもののほうがよいのでは。
  はじめから100個くらい一度につくります。
  表情もばらばらのいろんなやつが生まれてきて、楽しいのでは。

ありがとうございます!うれしすぎます!ぜひお願いします!
そういって届けられた111ものどんぐりたち。

福田さんがどんな調子でつくられていたのか
果たしてノリノリになってくださったのか?
大きさも体型も表情も色合いも見事なまでにばらばらの
とびっきり楽しいどんぐりたちが飛び出てきました。

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「ゆれる人」とともに


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どんぐりと山猫

このどんぐりたちは最初、福田さんが参加されたギャラリーでの企画展「どんぐりと山猫」のためにつくられました。

宮沢賢治の作品「どんぐりと山猫」知っていますか?
わたしは少しうろ覚えだったので、読み直してみました。

久しぶりに目を通してみて、子供の頃に読むのとは全く違った印象に正直ワクワクしました。どこかふしぎなストーリーもさることながら、そのことばづかい、情景の表現、魅力的な登場人物。読む人の数だけ異なった画が広がりそうな世界です。

どんぐり登場の象徴的な場面はこんな様子でした。


『そのとき、一郎は、足もとでパチパチ塩のはぜるような、音をききました。びっくりして屈んで見ますと、草のなかに、あっちにもこっちにも、黄金いろの円いものが、ぴかぴかひかっているのでした。よくみると、みんなそれは赤いずぼんをはいたどんぐりで、もうその数ときたら、三百でも利かないようでした。わあわあわあわあ、みんななにか云っているのです。』


福田さんも依頼をもらった際に改めて読み直し、思われたそうです。

  「数ときたら三百でも利かない黄金のどんぐり」が
  それぞれ自分がいちばんえらい、と言って
  きかない様子がなんともおかしくいとおしいのです。
  発想のキーワード、それは
  「小さくて、光ってて、生意気なやつがいっぱい」

届いたどんぐりはたしかに、小さいながらにみな主張が多そうで
わあわあとざわめいているようで、全員で集まった姿といったら
「黄金いろの草原はきっとこんな風景だったんだ」
って感じの、とんがりぴかぴか具合です。


『「裁判ももうけふで三日目だぞ。いゝ加減に仲なほりしたらどうだ。」
すると、もうどんぐりどもが、くちぐちに云ひました。
「いえいえ、だめです。なんといつたつて、頭のとがつてゐるのがいちばんえらいのです。」
「いゝえ、ちがひます。まるいのがえらいのです。」
「さうでないよ。大きなことだよ。」がやがやがやがや、もうなにがなんだかわからなくなりました。』


ストーリーに照らし合わせながら、どんぐりを動かし、山猫や一郎を頭のなかで見立て、最後にはしいんと静まり返り固まってしまう彼らを思い描き、と、しばらく違う世界にいってしまう始末。

ほんとうにいろんなやつがいるなあ。
この人やっぱり誰かに似ているなあ。
意地のわるそうなのもいるなあ。
おとぼけ顔が意外と計算高いかもなあ。
キュートな子もおませな子もたくさんいるなあ。
ぶつかったら確実に負ける横綱級だなあ。

それにしてもみな、まぎれもなくそこに生きている感じ!

> 「どんぐりと山猫」

久しぶりに読んでみるのもいいものです。


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黄金いろの円いものが、ぴかぴかひかって、わあわあわあわあ、と。

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見た顔がいやしませんか?

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この子って‥、と読み解いてしまうひとりひとりなのです。


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どの子が届くかお楽しみ

たぶん。どの子が届いても楽しめるはずです。
小さいのでお豆さん、中くらいので指の先、
大きいのでうずらの卵くらいの大きさです。
ただ、1mm単位の明確な線引きがあるわけではないので
サイズは「だいたい」で許してください。

これだけ数があるので、残念ながらサイズの指定以外は
ひとつひとつ番号をつけてのご紹介ができません。
なので、届いたどんぐりが運命の相手です!

ひとつでも存在感はあります。
いくつかあると当然ぐっと楽しさが増します。
複数でご注文いただいた場合は
なるべくバランスよく組み合わせるようにします。
どうしても、のご要望があればできる範囲で対応します。

このどんぐりたちも「ゆれる人々」同様、まぎれもなく張り子。
張り重ねた和紙の質感と中空のカラリとした仕上がり。福田さんの引く微細な線の上に塗られたロウのやさしいツヤがぴかり。
スムーズではないけれどやっぱり起き上がりこぼしになっている。

こんなに小さなどんぐりのひとつひとつが、きちんと張り子の製法を辿ってきていること自体感動的ですらあるのですが、それぞれ異なる主張をもった、人格を感じさせる作品に仕上がっていることが、また奇跡みたいでうれしくなってしまうんです。
福田さんの手から生まれるヒトは見ていてほんとうに飽きません。

いつもメールでのみやりとりしている福田さんから感じる気配。
そういえば、「どんぐりと山猫」のふしぎな世界を味わいながら
わたしの思い描く福田さんという人にしっくりくるお話だなあ、と。
妙に感慨深かったんですよね。

一方的な思いですが、福田さんとのやりとりはとても心地がよくて、伝えたいことがそのままに伝わっていく安心感がいつでもあるのです。お互いの性分についても、ちょっと暗めの趣味思考なんかも、
ためらうことなく伝えられ受け止められる。会ったこともないのに!
それゆえ、福田さんは「どんぐりと山猫」の世界にもきっとすっと入り込んできて、実際に遭遇してきたかのような表現で、「小さくて、光ってて、生意気な」どんぐりたちを難なく生み出せちゃうんだろうな、と。

最後はどうも福田さんへの告白に落ち着いてしまうパターン。
なんだか照れくさいですね。

しかしこのどんぐり
やっぱり福田さんの手からしか生まれ出ないんだろうなあ。
全員まとめて手元に置いておきたいいじらしさですよ!

福田さんのサイトはこちら

> ひととき ときどき どきどき


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体型も横顔もまるでばらばら。左から(大)、(中)、(小)。

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女性の手のひらでこれくらいのサイズ感。まさにどんぐり!

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こちらに向かってやってきます。

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福田さんちの猫の椿は、作品には全く興味を示さないそう。