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雷バッグ

商品番号tk004403
商品名

雷バッグ
 M000-カラー(古市津喜子)
 M001-スペシャルオリンピックス(高寺隆浩)
 M002-キラビヤカ(古市津喜子)
 M004-ぴんくといろいろ(斉藤あさ子)
 M005-ちゃいふ(斉藤あさ子)
 M009-初夏(飯塚英毅)

価格

雷バッグ:¥7,128(税込)
雷バッグ スクエア:¥6,480(税込)

限定数

各1点

サイズ

雷バッグ:
 W490mm×D100mm×H450mm
雷バッグ スクエア:
 W400mm×D100mm×H400mm
(高さは持ち手部分を含む)

素材

本体:紙、カッティング・シート
持ち手:PP

支払方法

銀行振込・クレジットカード決済(PayPal)

送料

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納期

1週間程度

備考

この商品は返品不可とさせていただきます。
写真の色は実物と異なる場合があります。

バイヤーチバ

落雷!

ポップでアバンギャルド!
交互に重ね合わせられた作為と無作為が作り出す、カラフルな模様の世界。

見た瞬間、文字通り雷に打たれたような衝撃が、目から大脳へと駆け抜けました。

素敵な作品との出会いは、いつも突然に、前触れもなく、容赦なく、ボクの脳ミソを打ち抜いてビリビリに痺れさせます。

刺激的なこの作品の名前は雷バッグ。

ピカピカ、キラキラと、雷のようなインパクト。光沢のあるカラフルなその見た目が名前の由来です。

いったいどんな人たちが、こんなすごいバッグを???

気になって気になって、出会った瞬間に製作現場への旅立ちを決意。そして次の週には、長野県へと旅立ったのでした。
(あぁ、またしても自腹の赤字旅...)

M001-スペシャルオリンピックス(高寺隆浩)
色を張って縁取りをしていく高寺さんの作品はとにかく時間がかかる。だから、かなりレアなのです。

M009-初夏(飯塚英毅)
初登場の飯塚さんは、さわやかな作風。半透明を使いこなす技巧派でもあります。

M000-カラー(古市津喜子)
ベテランの安心感、古市さん。色々なスタイルを横断的に使いこなす腕とセンスの持ち主です。

M004-ぴんくといろいろ(斉藤あさ子)
斉藤さんの作品は、シンプルに見えて組み合わせに味があって、普段の生活でも使いやすいのが特徴です。


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雷バッグの作り方

眩しいばかりの見た目から、雷バッグと名付けられたこのバッグ。そして、名前のもう一つの由来、それはこのバッグのベースが紙の米袋でできているということです。

紙は紙なりに頑張っているよ、の雷バッグ。

給食などで使われた大きな紙の米袋を、再利用して作られる雷バッグ。袋を半分ぐらいの大きさに切って、アイロンなどでシワを伸ばしたベースに、カッティング・シートを切ったものをペタペタと貼り付けて、この模様が作られていきます。

そしてカッティング・シートも、近所の看板屋さんなどで出た、捨ててしまう端材をもらってきて利用しています。(ちなみに、現在カッティング・シートはちょっと不足気味のようです。提供者求む!)

カッティング・シートをハサミで細かく切っては貼り、切っては貼り、気の遠くなるような作業を繰り返して作られるこの作品たち。もちろん全てが手作りの一点ものです。

だから、場所によっては沢山重なっている部分や、重なりの薄い部分があったり、紙の米袋がちょっと顔を覗かせていたり。そんなところも手作りならではの味、愛嬌です。ご容赦を。

でも、紙とは言え、何キロもある米を入れる丈夫な紙袋に、さらにカッティング・シートが幾重にも重ねられているので、丈夫さはかなりのもの。本などを入れても大丈夫だし、長く使っていただけそうです。

そんな雷バッグの存在を教えてくれたのは、フリーのエディター岡野民さん。Think the Earthプロジェクトのスタッフでもある岡野さんと話していたときに、そう言えばと教えてくれたのが、この雷バッグでした。

長野のOIDEYOハウスというところで作られているこの雷バッグは、Think the Earthプロジェクトとのコラボレーションで作られているのです。

> Think the Earthプロジェクト


M005-ちゃいふ(斉藤あさ子)
こちらも斉藤さんの作品。色の組み合わせに斉藤さんのセンスが光ります。

M002-キラビヤカ(古市津喜子)
銀色のシートを張った上に、半透明を重ねた古市さんの作品。経験に物を言わせてカッティングシートを使いこなすのは、さすが古市さんという感じ。

お米の紙袋。ほんのりお米のいい匂いがします。(たまに米粒も入ってます)

こんな大きさ。お出かけにちょうどいいですね。(雷バッグ)


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雷さまの正体は?

さて、雷バッグを一目見て、いてもたってもいられずに、遥々出かけてしまった長野県は上田市。上田駅まで迎えに来てくださった沼澤さんの車に揺られて20分ほどで着いたのは、元電子部品作りの作業場だった建物。それがOIDEYOハウスでした。

実は、このOIDEYOハウスは、知的障害者の就労を支援するための施設で、知的障害者の方たちが、職業に付くための技術的な訓練や、精神面でのケアを目的にした場所なのです。

そして、その知的障害者の方々が世の中との接点を持つための方法として、アートを取り入れているのが、OIDEYOハウスの大きな特徴です。

雷バッグに魅了され、作っている人たちに会いたいと思って高ぶる期待感と、自分が知的障害者の方たちと、うまく接することができるのかという不安が、入り混じったまま到着したOIDEYOハウス。

でも、結果から言えば、今まで色々な作家さんに会いに行った中で、これほどまでに、会いに来て良かったと思ったことはないほど、雷バッグの作家さんたちとの出会いは、素敵な時間でした。

でも、皆さん集中力すごすぎです。ボクが到着したことに、ほとんどの人が気づいていないかも...


職人中村基喜さん。ボクにも作り方を教えてくれました。「うまいな」って言ってくれたのが嬉しかった。

まばゆいばかりのカラフルな作品を作る大塚正さん。大塚さんのアートワークでお財布作ってもらいました。(宝物にします)

必ず定規で下書きする荒井正さん。出来上がる作品はポップでかわいい。

女性的な作品を作る中島さん。寡黙な方です。


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OIDEYOハウス

雷バッグのインパクトのある見た目と同じぐらい、作家の皆さんも本当に個性豊かで素敵な人たちでした。

そして、作り方にも、出来上がった作品にも、皆さん個性があって作家性がハッキリしてるのが、本当に面白い。

カラフルな小さいパーツを丁寧に貼ってまばゆい世界を作り出す大塚さんは、いつも周りへの気遣いを忘れない、やさしい兄貴。

一度作り上げたベースの上に、さらに遊びを施す中島さんと、大きめのパーツと大胆な配色が魅力的な斉藤さんは姉妹で仲良く隣り合わせ。そして寡黙。

かならず定規で下書きをしてから切っていく、驚くべき几帳面さの荒井さん。

縦に貼るオレ流のスタイルを貫き、リズム良く仕事をする職人、中村基喜さん。

あらかじめ作ったグリッドの中を細かいパーツで埋め尽くす、ミニマリストの高寺さんは、言葉の断片をちりばめた葉書の作品も、面白いのにドキリとさせられます。

などなど、全員紹介できないのが残念ですが、本当に個性的な作家さんたち。そして全員に共通しているのが、作品を素晴らしいと思っていることを伝えると、本当に嬉しそうに喜んでくれること。そして、自分の作品が評価されて対価を得ることに喜びを感じていることです。「写真を撮らせて」と言うと喜んで自慢の作品をこちらに向けてくれます。

実は、皆さんに会いに行くまで、ちょっと気が重い部分もありました。正直に言うと、ボクは福祉みたいなことにはあまり興味のない人間です。どちらかと言うと、冷たいヤツだとよく言われます。そして地球に優しい人間でもありません。

だから、障害者の方たちが作った物と、どう向き合っていいのかという迷いがあった...偽善的に扱うのは嫌だったし...

でも、行ってみて、会ってみて、そんな気持ちは吹き飛びました。作家さんたちは自分の個性をストレートに雷バッグ作りにぶつけているし、作ることを楽しんでいる。そして出来上がったものは素晴らしく魅力的で、ボクはそれが大好きで、だからそれを買いたいと思うし、紹介したいと思う。あー、なんて普通なことなんだろうと、やっと思うことができました。

徐々に注目を集めつつある雷バッグ。国立新美術館のミュージアムショップや、MoMAでも取り扱われたり。

それから、完成品の販売だけでなく、ワークショップを開いたり、壁などにアートワークを施しに行ったり、という活動も積極的にしていきたいそうです。ご連絡いただければ、取次ぎもいたします。

是非、色んな方に、雷バッグの作家さんたちとの触れ合いの機会を持って欲しいです。

雷シリーズの小物はこちら。
> 雷バッグ


ミニマルなグリッドにこだわる高寺隆浩さん。葉書の作品ありがとうございました。大好きです。

この笑顔で迎えられると、本当に嬉しくなります。

そこら中に、素敵な作品の数々。

こちらは旧OIDEYOハウス。寒かったそうですが、かわいらしい建物でした。