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半透明のガラス

商品番号tk019002
商品名

コトバ 切り絵
白の花器
カプセルの花挿し
粉雪の茶壺
粉雪の茶杯

価格

コトバ 切り絵:¥27,000(税込)
白の花器(大):¥10,800(税込)
白の花器:¥5,400(税込)
カプセルの花挿し:¥3,240(税込)
粉雪の茶壺:¥12,960(税込)
粉雪の茶杯:¥3,456(税込)

限定数

コトバ 切り絵:0
白の花器(大):1
白の花器:2
カプセルの花挿し:1
粉雪の茶壺:1
粉雪の茶杯:2

サイズ

コトバ 切り絵:φ約245mm×H約120mm
白の花器(大):φ約90mm×H約263mm
白の花器:φ約60~102mm×H約114~160mm
カプセルの花挿し:W約165mm×D約50mm×H約50mm
粉雪の茶壺:W約135mm×D約90mm×H約70mm
粉雪の茶杯:φ約58mm×H約42mm

素材

ガラス

支払方法

銀行振込・クレジットカード決済(PayPal)

送料

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納期

1週間程度

備考

この商品は返品不可とさせていただきます。
写真の色は実物と異なる場合があります。
耐熱ガラスの製品(粉雪、カプセルの花挿し)は強化ガラスではございません。また直火では使用しないようお願いいたします。

バイヤーmikayama

透けるけど透けない

なんとなく自分では白い半透明のガラスといわれると、窓ガラスを想像します。濃淡のないのっぺらな半透明のガラス。僕はあの種類のガラスは妙な圧迫感を感じたりして嫌いです。でも、そこからちょっとだけ透け感があるだけで妙に琴線に触れるものになったりします。
好きと嫌いは表裏一体というか。感覚的なことなので自分でもうまく説明できないのですが、少し透けるだけど透けないそういうムラのあるガラスが好きです。

前回、レースの器を紹介した福井県のえむにの水上さん。
いろいろな技法を操る水上さんは白い半透明のガラスでも何種類か面白い作品を作っています。当然、技法が違うことによっていろいろな質感が生まれることになり、白い半透明と一言では説明のできない不思議な質感の作品になっています。

コトバ 切り絵:¥27,000(税込)

絵が分かりづらいので黒バックで

白の花器(大):¥10,800(税込)

白の花器:各¥5,400(税込)


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ザラッとした質感

まずご紹介するのは白い刷毛目が残ったシンプルな形の花器。
ともすれば、実験道具とかそういうものを思い起こさせるようなシンプルな形のガラスに荒い刷毛目が残っている作品です。触るとまるでガラスの質感ではなくて、それこそ土器というか土っぽいザラッとした感触がします。

これはまず吹きガラスで透明なガラスを整形し、その後で白いエナメル塗料を塗っていき窯に入れて焼き付けて完成させています。この作品だけだとすごく荒っぽいイメージなのですが、、
えむにのもう一人。マエダミユキさんが絵付けをしていくと全然違う雰囲気の作品に生まれ変わります。この大きな鉢も最初に整形をしてその後に白いエナメル塗料を塗るところまでは一緒なのですが、その後に竹串で乾いたエナメル塗料を削り取って絵付けをしていきます。

単純にかわいいだけではない、なんか不思議なモチーフが描かれることで、ずっと柔らかい感じの器になりました。


カプセルの花挿し:¥3,240(税込)

粉雪の茶壺:¥12,960(税込)

粉雪の茶杯:各¥3,456(税込)

模様に奥行きがあります


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粉雪

もう一方の白い半透明のガラスは「粉雪」という名前。
最近、えむにさんが中国茶器のグループ展に出る機会があって、その際に新作として開発したものです。

こちらは先に紹介したものより、さらに技法が特殊で。
写真を見て頂いた方が早かったりするのですが、まず透明なガラスの筒を作りそこに白い粉ガラスを付着させ、もう一つ作っておいた透明ガラス(内側に溝入り)のものとドッキングさせ、そこから馴染ませて整形していくのですが、、、言葉で説明しても分かりづらいと思うので写真を見てください。

その結果できる模様はやっぱり不思議なもので。溝入りのガラスを使うことにより生まれるストライプの模様と白い粉ガラスが作る砂嵐のようなザラッとした模様のコンビ。
この模様が透明ガラスに挟み込まれていて。そうなることでやっぱり奥行き感が生まれて。この茶器のシリーズは厚さ1.5mm程でずいぶん薄く軽く作ってあるのですが、その厚さの中にこんな複雑な模様が封じ込められていると思うと、なんかすごく大層なモノのような気がしてきます。いや、でも本当に手が込んでいます。


まず透明なガラス管を作って白いガラス粉をつけます

内側に溝が入ったガラス筒と前出のガラス管をドッキング

熱で馴染ませていきます

馴染んできたら目印のくくり目を入れて膨らませます。ここから整形。


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ガラスを遊ぶ

以前のレースの器の時にも書きましたけど、ガラスの本来的な透明さ奥行きを自由に遊んでいる感じがえむにさんの作品にはあるような気がしています。エナメルのシリーズではわざとすごく平面的な状態に落とし込んでいるし、かといえば粉雪のシリーズではすごく薄いガラスの中に奥行きを持ってくるし。

もちろん無色透明のガラスのように中身がシンプルに見える状態もきれいなのですが、なんかこうやって一工夫されているガラスから見える景色もまたきれいなものです。

まあまあまあ。
ガラスは使ってなんぼです。
例えばお茶が入ったり、花が活けられたりすることで作られる風景がずいぶん変わったりするので。ぜひいろいろと楽しんであげてください。

「えむに」の以前扱った綾のシリーズはこちらをご覧ください。
> 無限の世界

「えむに」に関して詳しくは下記をご覧ください。
> えむに


茶壺には茶こしの金具がついています

しっかり存在感あります

中身を入れると全然表情が変わります