Englishカートを見る

立体線画

商品番号tk024802
商品名

針金でつくる表札(のようなもの)

価格

¥14,040(税込)

限定数

-

サイズ

最大でW300mm×D100mm×H150mm程度

素材

針金

支払方法

前払い
銀行振込・クレジットカード決済(PayPal)

送料

一覧表をみる >

納期

3ヵ月程度

備考

この商品は返品不可とさせていただきます。
写真の色は実物と異なる場合があります。
ふわふわというわけではありませんが、それでも強度あるものではないのでくれぐれも注意深く取り扱ってください。

バイヤーmikayama

軽い違和感

すごく失礼な話なのですが女性で長期休暇とのことだったので、産休なのかと思っていたりして、、お会いしてすぐに産休だったんですか?と聞いてみたんですね。そうしたら違いますよ。と。
ある作品を作って納品したところで、疲れてしまって1年針金から離れていたんです。

この言葉、すごく僕の中では違和感があって。
元々うらいまゆみさんの作品から感じるのって軽やかさだったりして。気軽にというか、針金の使い方のスマートさからストレスなく作っている人なんだ、という勝手な思い込みがあったりしたのですが、、

アトリエの壁の習作たち

書かれているようにも見えるエッフェル塔

針金で表現される物語

線だけで何かを空間に表します


dot_line.gif

休止までの経緯

元々、うらいさん美術大学とかそういうのを出たわけではなくて。15年前ぐらいにシアトルを旅したときに、よくあるようなレジ前にある針金でできたショップカードを挟んである雑貨を見て、ああこれ私でも作れるんじゃないの、みたいなところからスタートしています。ただ、普通の人とちょっと違ったのはお父さんがモノづくりが好きで日曜大工に使う道具がいっぱい転がってたことで。家に帰ってきて、すぐに作り始めて。どんどんハマって。年に少なくとも1回ペースで個展を行ってきていて。でも、作家活動一本というわけではなくて、基本は別の仕事を行いながら作家活動を続けてきました。その頃は普通に雑貨屋さんに複製的な作品も求められたら卸していたし、変な話、価格も安かった。

その後オーダーも受けたりしていたのですが、脚本家木皿泉さんからTVドラマ「Q10」の舞台となった送電線の鉄塔を作ってほしいとの依頼を受けて。送電線の鉄塔って工学のみで結実している形でそれをフリーハンドで作ろうとするとめちゃくちゃ大変で。途中で数ミリずれるだけで最終的に破綻して。結果納品まで9か月かかってしまうんですね。
直感的にモノづくりを行う、だけど生来真面目なうらいさんにとって多分最も相性の悪いモチーフだったようで。。

ただ、ここからのアクションがまた真面目だなと思うのですが。。
1回休むことにするんですね。約1年間。
職業として行っている場合は忘れるとか、耐えるとか、他の手段はあると思うのですが、うらいさんの場合は自分の腑に落ちるところまで消化しようと思ったみたいで。

でも、やっぱり針金で作るの好きで。
2012年8月8日からまた作り始めるんです。でも前みたいに作れないことにとまどい。手がどうも作ることを忘れてしまっていたらしく、自分に苦行(?)を課すんですね。1日1作品。1年間365日。実はこれがうらいさんのツイッター(@uraimayumi)に写真として残されていて。だから始めた日時が8月8日だということもわかっているのですが、、

これが振り返ってみると面白くて。
一つ一つに時間かけていないのですごくシンプルな作品群なのですが、なんか針金を使ったエッセイというか日記というか。うらいさん自身も面白いことを言っていて。この期間とまどいはしたのですが苛立ちとかはなかったらしく。経験値を一度リセットしてから新たに自分の手が作り出すものがすごく新鮮で楽しかったと。もう1回やりたいと。

もちろん作家性を模索しながら作っていた昔の作品も良いのですが、そういうのを一度乗り越えたように見える軽やかな作品群の方が自分的にはすごく好きで。今回、ぜひ密買でお願いします、というわけです。


元々はこんな無骨な針金

ペンチと手で曲げたり切ったり

これは2本の針金が繋がっている様子

エッフェル塔と件の鉄塔。こんな感じで経年変化します。


dot_line.gif

今回うらいさんに作ってもらうもの

ただ、ここでちょっと問題が。
原則的にうらいさんはある作品のコピーを作るテンションではなくて、やっぱり作家として単一の作品を作りたい。でも、別にアート作品をがっちり作るというのは展覧会とかで機会はあるので、こういう場で販売するのであればそれはお客さんの要望に沿って作ってあげたい。密買としては軽い感じの作品が好みなので大作というより、ライトでささっと作った作品がうれしい。うらいさんの作品の特徴として基本的にはモチーフを前提に作っている部分があるので、モチーフは何がいいとか提案してほしい。あと、これも特徴だと思うのですが、文字を作品に入れ込むのが上手なので漢字でもひらがなでもアルファベットでも文字入れ必要だったら言ってもらえれば作ります。

というゆるい設定なのでサイズ感だけ先に決めさせてもらいます。
これも実はざっくりなのですが、約30センチ×約15センチ×厚さ10センチに収まる作品を作ろうと思います。イメージは表札的なものです。名前が入っていて、ちょっとしたモチーフが入っていて。例えば僕だったら「mikayama」という名前で肉が好きです。みたいなオーダーであれば、そこから想像する作品をうらいさんに作ってもらいます。もちろんメッセージでも可能です。(20文字程度まで)ちなみに上記で表札的なと書きましたが、うらいさんの普段使っている針金は工業用の針金で表面にテカッとした塗装がされていないものなので、外部に置いておくとすぐに錆びて朽ちます。室内に置いておいても多少錆びます。(室内に置いておく分には朽ちる、というところまではいきません。変色はします。)なので、その前提で使ってもらえるとうれしいです。
あと、どんな場所に置いてもらう想定で作ってほしいか要望があるようだったらお受けします。左の写真のような置物タイプでも良いですし、針金なのでひっかけることも容易です。多分、板状のものにした方が引っかけたときにすわりが良いと思います。いずれにせよ重量はそんなにないですし、引っかけることも可能なので、ざっくりとどんな形が好みかだけ教えてもらえるだけでも十分です。

あと、最後に。
上記に書いた通り、すごくうらいさん真面目な方で。なのですが、使う素材が針金であって。僕らのオーダーからも作り込むというより、シンプルで引き算なデザインを依頼していて。。
結果的に購入してくれた人にとって「忠実な再現」にならない可能性があるんです。例えば「犬」であれば作れるんですけど、自分のペットの写真とか持ち込んで再現してと言われてもちょっと難しかったりします。この場合は犬種ぐらいで許してもらえれば。(具体的に写真を受け取ることはうれしいので、ぜひ送ってください!)

あとは個別にご連絡ください。
うらいさんが真面目にゆるりと作品作ってくれるはずなので。どんな作品が生まれてくるのか、今からちょっと楽しみです。


トロフィー。ちょっと見えづらいですが下部に文字が入っています。

これはお店の看板に作られたもの

右に見えるのはクリームソーダ

僕の名前は「三箇山」