気になる絵の皿
鉄塔、電気のコード、バス停、瞬間湯沸かし器...。
描かれているのは、普段の生活のすぐ傍らにあるモノたち。普段は見逃してしまうようなモノ、身近にあるけれど意識からあえて遠ざけようとしているようなモノです。
そんな普段は表の世界に出ないモノたちの持つ表情は、とても無愛想。でもよく見ると実は味がある、愛嬌がある、武骨だけどかっこいい。見れば見るほど気になるモノたちばかり。
そんな気になるモノたちのある風景を器に描く熊本さんの作品は、まるで昔懐かしい製図用のペンで描く設計図のよう。
時にシャープに、時に揺らめき、よろめき、にじみながら、いとしいモノたちのある風景を紡いでゆく感じです。
すごく心地良いこの世界観。思わず熊本さんの作品に一目惚れ、しかもかなり熱く惚れ込んでしまいました。
きっとこの世界観、この質感に惚れ込んでしまうのは、ボクらだけではないはず。
そう確信して、はるばる瀬戸のアトリエまで、熊本さんに会いに行ってきたのです。