立体肖像画

不思議な背景

中島さんの自宅兼アトリエは長野県飯田市にありまして。
予想外になんというか、きれいな家がそこにあるだけなんですね。外見からはクレイジーな糸鋸職人がそこにいるようには全く見えないシンプルにきれいな家。

家に入れもらったのですが、そこもなんというかシンプルな家。なんか職人ぽいごちゃっと感がない。なんか不思議に思っていろいろと聞いていくんです。なぜ、こんな作品が？と。

それが変な話なのですが、特に理由がないと言うんです。今40前後の方なのですが、もともとサラリーマン時代は機械メーカーのデザイナーをやっていたと。で、友達の結婚式のサプライズで何か作ってあげようと思い、絵を描くのとか好きだったから似顔フィギュアとでも言うんでしょうか。よく政治家とかのやつを見ると思うのですが三頭身ぐらいのディフォルメしたフィギュアというか人形を作ってあげたらすごく喜ばれたもんだから、そういうタイプのフィギュアを作る工房を作るんです。独立して。

それで、何年か経ってちょっと仕事が落ち着いてきたから、なんか別のことやりたいな、って思い、友達から面白い糸鋸の話を聞いて、それである種の似顔フィギュアと同じような試みとして肖像画を作り始めてみたと。
出会いというストーリーは当然にあるんだけど、どちらも技術的なバックボーンが全くなく始めていて。なんかあんまりこういうタイプの人に出会ったことがなかったので面喰ってしまって。。

それにしても、ギコギコと糸鋸でできるもんなんですか？と、糸鋸を見せてもらったら、これまた予想外にハイテクマシーンでして。旋盤ぽいというんでしょうか。台があって、切り出す部分が付属している。もしくは歯医者の椅子というか。なんかニョキニョキいろんな器具が出っ張っていて、すごくハイテクな感じなんですよね。本当は写真を撮ってこれるとよかったのですが、企業秘密が多数含まれているらしくて撮影NGで。。
のほほんとした感じ中島さんが場当たり的に始めているプロジェクトなのかと思いきや、全然違う技術というかバックボーンがそこにあって。。なんかことごとくイメージしていたものを裏切られるんです。

不思議な糸鋸作家の確かな技術

ちなみにこれの作り方は割とアナログな作り方をしていて。
フォトショップとかで自動生成をした白黒の画像なのかと思っていたのですが、そういうソフトは高いから使っていないと。PCは使うけど、原則的には手描き。絵が上手いから。それをプリントアウトして板に貼り付けて切り出す。それを元絵通りに貼り付けて額装して完成です。

ということで、注文の仕方整理します。
まずはモデルとなる写真を送ってもらいます。それを作者の中島さんに見てもらい画素数や構図的に問題ないかチェックしてもらいます。もし、大丈夫そうであればお金を振り込んでもらって1ヶ月待ちますと額装された作品が届くというわけです。
下書きが8割完成した段階で確認してもらおうと思っていますが、原則としてフィギュアのようなディフォルメは行わないので、ある程度写真通りに仕上がると思ってもらって大丈夫かと思います。
あと、サイズですがA3で33,800円。どんな構図でもこの金額でやろうと思っていますが、逆に白黒で見せる作品なので背景を削除したり、ある範囲で細かい部分を描写せずに下絵を描くことがあることは予めご了承ください。

注意点はそんな感じかと。まあ、あとは不思議な糸鋸作家の確かな技術の作品をぜひ楽しんでもらえれば。自宅用でも贈り物用でも。質感はシンプルな白木なので割といろんな場所に合うと思いますよ。

中島良介さんのしいな企画に関して詳しくは下記をご確認ください。
> ポスターアートのようなカッコイイ似顔絵.COM