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陰影で魅せる

この器を見て、ふと雪の日の朝を思い出しました。

いつも見慣れた風景が、真っ白になり、淡い陰影だけの世界が目の前に現れる、あの一瞬。

思わず駆け出したくなる嬉しさと、色も音も削ぎ落とされた世界の軽い緊張感が同居する、あの時間にも似て。

というと、ちょっとロマンチックすぎますが、見慣れたモノと自分の距離が少しだけ変わる、この感じ。

心くすぐられながらも、新しい緊張感で向かい合うこの感じは、ちょっと素敵です。