ホワイトボードテーブル
商品番号 | tk000700 |
商品名 | ホワイトボードテーブル |
価格 | 149,600円(税込) |
限定数 | - |
サイズ | W1800×D900×H730 |
素材 | ホワイトボード、シナ合板 |
支払方法 | 銀行振込・クレジットカード決済(PayPal) |
送料 | お届け先ごとに見積もりいたします |
納期 | 約1ヶ月 |
備考 | この商品は返品不可とさせていただきます |
バイヤー | ヤナギサワ |
それはボーダーズから
世の中こんなに、打合せ、打合せって。
多いですよね、打合せ。
このカルチャーに慣れるまでは、その頻度、その内容、都度出会う人々の多さにいちいち驚いていた日々。
幸いなことに打合せを通じて、知らなかった世界、うれしい出会いに恵まれ、時には激しいディスカッションに興奮し、いつしか当たり前のことに。
そんなころ同時に驚いたのが、ホワイトボーダーズ(仮称)の存在。彼ら、ホワイトボードをこよなく愛しています。会議中にホワイトボードを取り上げたら、きっと。たちどころに身もだえしはじめ、軽快な弁舌に支障をきたすはず。試さずとも確信できてしまうほどに。たしかに慣れてしまうと、「書く・見る・共有する」には欠かせぬ存在なのです。
で、彼らガンガンに書きまくるので、立ったり座ったり、入れかわり立ちかわり。スタンド型のホワイトボード、下のほうは腰を曲げて書き込んだりもします。長丁場だとけっこう疲れてくるわけです。加えてスタンドの足元は、手狭なオフィスでけっこうな場所もとります。
しばらくしたある日、誰もいないオフィスでとうとう思いがけぬ光景に出くわしました。
我がオフィス当時たった1台のテーブルの上に、横たわっているホワイトボードの姿を。明らかにボーダーズの仕業です。これではテーブルの立場も台無しってもんです。
でもこの使い方、案外いいかも。
いざ合体!
そんなわけで、「ホワイトボード」と「テーブル」の合体品。名づけて「ホワイトボードテーブル」をつくるためにチームを結成(若干2名)。名前にひねりはないのですが、打合せにおける縁の下の力持ちとして。大活躍の予感をひしひしと感じながら、極小プロジェクトはスタートしました。
自社使用とはいえ、間に合わせでテキトーに、というのはなんだか勿体ないので、ホワイトボーダーズの意見に耳を傾けつつ、わたしたちのオフィスに合う形態と素材、オフィス家具周辺のちょっと悲しくなるようなイメージと状況を払拭すべく、デザインを起こし、制作相談・依頼をし、意を決して発注したのは思い切って3台!
座ったまま腕を伸ばすだけでどこまでも広がる白板は、想像通り、打合せが始まるとまたたく間にホワイトボーダーズに侵略されてしまうわけですが。余白が、いや各自の陣地が、敵軍の攻撃に耐えつつ、の攻防戦的おもしろさ。立ち上がって率先して書き込むタイプでない人も、目の前にあるそれにはつい手が動き、書くことに慣れてしまう意外な仕組み。
さあ使い方。
口から出てくるキーワードらしきものは全て書き出してみる。仕組み・流れ・イメージ・デザイン・地図・算式、矢印があちこちに飛び交い、最重要箇所がぐるんぐるんにマーキングされ、必要なくなったものが姿を消し去る。書いて、見て、確認して、共有して、記録する。
いまのところこの「記録する」は、デジカメでデータストック。必要な人にはメールで送信しています。少々前のことでも、手書きの文字群を見るだけで、場の雰囲気、話の流れ、そのときのメンバーをわりと容易に思い出せるもの。
密かな期待は、子供たちのお絵かきテーブルとして。
与えられた小さな紙をはみ出して、家具や床や服やなんだか無性に描きたかったあのころ、あの感覚、動物的な。テーブルに書いていいんだってこと自体が、ワクワクだと思うのです。ちょっと大きいけれど、家にあってもさほど違和感ない風合いのテーブルだと思います。
このテーブル、天板は脚の上に載っているだけ。
実は天板をひっくり返すと、普通に木のテーブルにも姿を変えるので、場面に応じて使い分けることが可能です。悔しいくらいにホワイトボードに心奪われていて、わたしたちは一度もひっくり返したことがないんですけどね。
で、天板は載っているだけ、ということ改めてお忘れなく。テーブルの上に載って電球交換とかは危険です!
丁寧に丁寧に扱い育てる家具がある一方で、「書く」を重視して使い込む家具に仕立てたので、日常使用で経年的についていく傷や色あせなどは、ゆるやかに考えてもらえればと思います。時が経ったときに上塗りをしてみたり、全く別の色への塗り替えにチャレンジしてみるのもいいかもしれません。
つくる、の原点
さて、残りの2台はどうなったかというと。
絵や図を描いてイメージを伝えることの多い職種の人には特に好評で、打合せに来て一緒に使ってくれたお客さまから、思いがけず購入の一声が。1台、また1台と。予期せぬタイミングでポツリポツリ売れていったのです。
在庫がなくなったあとも、短くはない納期を理解した上で、かれこれ数台。モノが売れる喜びは、すごくシンプルに心に響いてくるものでした。
正直、スタートが自分たちのためにつくってしまったテーブルなので、商品として標準化されていないというか、完成形でないというか(とはいえ2年以上使い込んだいまも何も問題なく使えています)。1台ずつ受注後の制作なので、すぐに送ることもできません。
でも切実に欲しかったものを商品化するって、いまとなってはなんだか正しい姿だったような気もしています。
エゴにならないように、本当に必要だったほかの人に、こっそり伝えたいだけです。ここにあるのでよかったら、という程度に。