肉感的フレーム
商品番号 | tk003103 |
商品名 | ウッドカービングの鏡 |
価格 | 骨々(ほねほね):¥132,000(税込) |
限定数 | 各1点 |
サイズ | 骨々(ほねほね) |
素材 | 木材(レッドシダー)、鏡、金具 |
支払方法 | 銀行振込・クレジットカード決済(PayPal) |
送料 | |
納期 | 1週間程度 |
備考 | この商品は返品不可とさせていただきます。 |
バイヤー | チバ |
新作の登場
前回紹介した作品たちが、おかげさまで全て旅立ちました。
そしてまた2点ほど、新しいフレームを作ってもらいましたので紹介します。
ページのタイトルにもある通り、どこかゆったりぽってりと肉感的だったフレーム。しかし少しずつその姿を変えて、今回の2点は肉体的だけれどもう少し骨を感じる曲面になっています。
肘や膝。
そんな肉体のパーツを想起させる不思議な造形。
これまでも、その雰囲気は同じでしたが、どちらかと言うと肘でも内側。あるいは二の腕や腿など、関節の周りの肉付きの良い部分に近い滑らかな曲面がたまらなく魅力的で。
でも、今回の作品はどちらかと言うと、肘でも外側。
肉の曲面の下には、骨や野生的な筋肉が隠されているのを感じる、そんな造形のフレームです。
小さな「骨々(こつこつ)」は、静かな造形の中に少し病的な妖艶さを感じさせる仕上がり。一見寡黙なように見えて、表現としてはかなり高度かつ饒舌で、ゾクッとさせられます。
白くて大きい「骨々(ほねほね)」は、見た目にもワイルドで力強く、たくましい造形です。角にも見える先端部分が、そんなワイルドさを雄弁に語ります。
そして、どちらにも共通しているのは、やはりこれまで同様にその手触り。
一度手のひらで触れたが最後、動かすたび脊髄に走る官能的な刺激に、うっとりとジットリと...
きっと誰もが舐めるように、この立体の表面を撫で回してしまうはず。この官能を一度味わってしまうと、逃れるのは容易なことではありません。
「骨々(こつこつ)」
一見、西洋のアンティークのようでもありますが
実は病的な妖艶さを醸しだす曲面の造形
関節の骨が透けているような
あるいは痩せた野生動物のような
出会いと勘違い、そして共感
こんな奇妙な、でも心惹かれてしまう曲面の産みの親。
それが富田薫さん。
職業柄か、性癖か(失礼。)曲面フェチだという富田さん。それも相当なフェチとお見受けします。富田さんの著書「SHAPER’S HIGH」にも、そんな富田さんのフェチっぷりが記されているので、一節を。
「美しい曲面を形作ること、それを滑らかに磨いていくこと、これは私の好きな作業のトップクラスに入る。目にした瞬間に、思わず触りたくなるような形、そういうものが作れればと思う。それはきっと作っていた時の私の掌の幸福が、見た人に伝わったということだから。」
> SHAPER’S HIGH
素敵です。素敵すぎます。
そしてついでに告白します。ボクも猛烈に曲面フェチです。
いや、触覚フェチと言うべきかもしれません。
「触れてみたい...」
初めて富田さんのフレームを見たとき、そんな欲望を抑えるのがどれだけ大変だったことか...
こんな不思議なフレームとの出会いをくれた人、それがエドツワキさん。
エドツワキさんのアトリエにお邪魔した時に、棚に飾られていたのが富田さんの作ったフレームでした。
今回の作品よりも、もっと肉感的で艶かしい曲面のそのフレームを一目見た瞬間、ボクの心は鷲掴みにされてしまいました。
ちょうどその時に、「今度のアトリエでは軽く木工みたいなこともできたらいいなと思って」なんていうお話があったので、てっきりこのフレームもエドツワキさんの作品なんだと、勝手に勘違いをしていたのですが...
> エドツワキさんのホームページ
「骨々(ほねほね)」
見るからにワイルドな造形
攻撃的で力強い表情
鋭角ながらも、とても滑らかで誘うような曲面
木の節までもが骨髄のように見えてきます
SHAPER 富田薫さん
そんな勘違いをした、もう一つの理由。
それは、このシリーズの初代に当たるフレームが、元々エドツワキさんの絵を入れるために作られたものだということです。
どうりで、エドツワキさんの作品の雰囲気や、アトリエの雰囲気と違和感なく調和していた訳です。
では、そんなフレームを作った富田さんって、どんな人?
ボクも今回エドツワキさんに紹介していただいて、初めてお目にかかったので詳しく知っている訳ではありませんが、富田さんは元々「美術さん」として活躍されていた方だそうです。撮影などの為に、つくりものを作る、虚構の世界を形にしていくようなお仕事ですね。
> 富田 薫:HandSome WORKS
今でも美術さんのお仕事もしつつ、作家としてのもの作りの割合も増やしていっている。そんな風におっしゃっていました。半々ぐらいが理想的かな?と。
このフレームも、そんな富田さんを象徴するような存在かもしれませんね。
これ程までに存在感のあるフレームもまずないけれど、額として誰かの作品を支える存在でもある。不思議な存在。
過去の作品(参考価格:¥120.000)
過去の作品(参考価格:¥70.000)
過去の作品(参考価格:¥100.000)
過去の作品(参考価格:¥120,000)
ご注文を!
そんなプロの作り手、富田さん。
どんなものでも自分の手で作り出してしまうことができる。これはものすごく説得力のあることです。そして超一流の腕。
ホームページで作り方を公開してしまっているのも、そんな自信の表れでしょう。今回のフレームの作り方も出ていて、かなり臨場感あります。
> Making Diary
作り方だけ知っていても、腕とセンスがなければ、同じものは作れないよ。暗にそう言っている気がして、富田さんって男前だなって思ってしまいました。(女性なんですけどね。なんか男前です。富田さんって。)
だから、皆さんどうぞご注文を!
今回紹介させていただくに当たって、まずは富田さんのお手元にあった2点の鏡を扱わせてもらっています。
鏡って、とても良いなと思って。
もともと額としてスタートしているこの作品です。なので、もちろん今でも額としても作ってもらうことが可能です。お好みのサイズに合わせて。
入れたい絵がある人はいいと思うんです。かなり憧れます。そういう暮らし。
でも、ボクらのリアルな感覚だと、まだなかなか絵を飾るって馴染みがない。しかも、こんな存在感のある額に合う絵を持っているかというと...
だから鏡って、良いと思ったんです。
実用性重視とは言わないけれど、作品でもあり、使うこともできるなら、身近に置いて楽しむことができるから。
そんな訳で、ご注文を待ってます。
鏡でも、額でも、他の用途でも。ご希望のサイズなどをお伝えいただければ、きっと富田さんが作ってくれます。既存の2点以外のご相談は、こちらから。
> お問い合わせページ
過去の作品(参考価格:¥90,000)
過去の作品(参考価格:¥130,000)
同上
おもちゃ箱のような富田さんのアトリエ