乱れ咲き
商品番号 | tk005404 |
商品名 | 押し花ボンディングジャケット |
価格 | 押し花ボンディングジャケット:¥134,400(税込) |
限定数 | 各1点(販売終了) |
サイズ | 押し花ボンディングジャケット(2サイズ展開) |
素材 | 押し花ボンディングジャケット |
支払方法 | 銀行振込・クレジットカード決済(PayPal) |
送料 | |
納期 | 約1ヶ月 |
備考 | この商品は返品不可とさせていただきます |
バイヤー | ヤマダユウ |
一面の花景色
またまたやってくれました。新丸の内ビルディング7Fの「marunouchi(HOUSE)」で、今回はインスタレーション形式で開催された、ファッションブランド「ANREALAGE」の2008AWコレクション、「夢中」からの、飛び抜けてヤバい品々です。
最近「ヤバい」という日本語は、「凄い」とか、「とんでもない」とかを意味するポジティブな単語となりつつありますが(マズいもそうですね)、何か、「新しい」とか、「いてもたってもいられない」とか、「狂ってる(?)」とかのニュアンスも同時に表現している言葉だとも思うのです。つまり「ヤバい」という言葉は、外来語の「アヴァンギャルド」という言葉を、現代の日本語で適切に表現している感嘆詞なのではないかと。
そして、その「ヤバい」という言葉は、神は細部に宿ると信じ、遠回りすることに価値をおいた服づくりを追究するブランド、アンリアレイジのためにある気がします...。
コレクションには残念ながら行けなかったのですが、その後開催された展示会でアンリアレイジのデザイナー、森永さんを訪ねた際、接客で忙しくされている本人を横目に、コレクションの映像を見入っていたところ、登場した大胆な花柄のジャケットやスカート、バッグがカワイイなぁと思いながらも、「まさか、アンリアレイジが普通のフラワープリントなんかする訳ないよな〜」と思っていたら、やっぱりそのまさかという訳で...
全部が押し花!!でした...。
いやはや、もう言葉はいらないですよね。
これ、全て押し花だって...。
今回紹介するこのジャケットやバッグには、無数の押し花が透明のナイロンでボンディングされています。と言う訳で洗濯は不可能ですが、そんな実用うんぬんの話をしていたら、アンリアレイジの服は語れません。もうそんなことどうだっていいのです。
同じようなアイディアは出せるかもしれない。でも「いや、そんなの無理だよなー」と頭の中で止まってしまうようなアイディアを、アンリアレイジは毎シーズン実現させています。そのことに本当に頭が下がる思いです。
また、コレクションの際にモデルさんが全員着用していて印象的だったメガネも、普段から作っているボタンと同じ手法を使って発表されました。ひとたびかければ、極寒の冬でも一面の花景色が広がります。
コレクション「夢中」での花景色。
押し花ボンディングジャケット。
押し花ボンディングバッグ。
花景色眼鏡。
夢中
そしてさらにもうひとつ。今回の「夢中」でも発表されたアンリアレイジの手業(てわざ)の粋を尽くしたユニークピースが、この「夢見がちコート」です。コートの表面に一つ一つ手作業で丁寧に縫い付けられたのは、全ておもちゃのプラスチックビーズ!?その作業の手間を思うだけで気が遠くなります…。
昨年、国立新美術館のB1Fにあるミュージアムショップ「スーベニアフロムトーキョー」の一角でアンリアレイジのエキシビションが開催された際に、店内で販売されていた子ども向けのおもちゃのプラスチック製ビーズ詰め合わせを見て、ヒントにされたそう。
しかし、森永さんは相変わらずネーミングもうまいですね。今回のコレクションは、花やビーズなどといった、言わば少女趣味的なモチーフや素材を、本当にうまく消化して、100%アンリアレイジの流儀で表現しています。コレクション全体に付けられた「夢中」というテーマも素敵ですし。
「ヤバい」服を作り続けながら、言葉すらも操るアンリアレイジのクリエイテビティに今後も期待大です。
ANREALAGEのオフィシャルサイトはこちら
> ANREALAGE
押し花シリーズ表面
夢見がちコート着用風景
夢見がちコート表面。一面ビーズだらけ。
コレクション「夢中」風景。大きな雛壇を使用したインスタレーション形式。