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めくるめく世界へようこそ

商品番号tk005703
商品名

『旧ソビエト圏の幽霊たち』
『ソヴィエト連邦の宇宙ワンコたち』
『ジュリアン・ ジャアメインお写真集:教室生徒参観』
『キの本』

価格

『旧ソビエト圏の幽霊たち』:¥8,500
『ソヴィエト連邦の宇宙ワンコたち』:¥6,500
『ジュリアン・ ジャアメインお写真集:教室生徒参観』:¥9,800
『キの本』:¥6,500
※全て税込金額

限定数

購入ページでご確認ください(数量に限りがあるため売切れの際はご容赦ください)

サイズ

『旧ソビエト圏の幽霊たち』
 W258mm×H258mm (112ページ)
『ソヴィエト連邦の宇宙ワンコたち』:
 W127mm×H208mm
『ジュリアン・ ジャアメインお写真集:教室生徒参観』:
 W310mm×H240mm (208ページ)
『キの本』:
 W204mm×H145mm (208ページ)

素材
支払方法

銀行振込・クレジットカード決済(PayPal)

送料

510円(レターパックで発送)

納期

1-3週間程度

備考

この商品は返品不可とさせていただきます。
写真の色は実物と異なる場合があります。

バイヤーチバ

まずは準備体操

まず初めに断っておきましょう。
今回紹介する内容は、とても濃ゆくて、ときに怪しい世界です。

なので、見てくださっている方の中には、馴染めない方もいるかもしれません。いや、必ずいるでしょう。そこを、あえて紹介してみたい世界...

だから皆さん、くれぐれもご無理はなさいませぬよう...

さてさて、今回紹介する商品、それは洋書です。
でも、本当に紹介したいのは、この本を仕入れている「どどいつ文庫」の存在、そのめくるめくディープな世界なのです。(あ、もちろん本も買ってくださいね。)

「どどいつ文庫」、それはイトーさんがやっている、「ほーむ頁」での通販と、「ショウルウム」、それからまれに行商スタイルで販売する洋書屋さん。でも、ただの洋書屋ではありません。いはく、『世界のキテレツ洋書&デヘブヒデヘ専門店』。いったい、その世界とは?

っていうか、オンラインショップで、オンラインショップの紹介をしてどうする?っていう話はあります。その通りです。

でも、まあいいじゃないですか。だってこんなおかしな人がいるってこと、皆さんに知って欲しいから。楽しめる人には、是非楽しんで欲しいから。

ただ、いきなり飛び込むのは危険かも。心臓がビックリしてしまうかも。だから、まずは密買東京で、ちょっと慣らしてみましょう。ボクが下見をして、軽めのものをいくつか選んでおきました。

ここでまず見て、そして大丈夫!と思ったら、深く深ーく潜ってみましょう。

まぁ、帰って来られなくなっても、責任は持ちませんけどね...

『旧ソビエト圏の幽霊たち』

『キの本』

『ソヴィエト連邦の宇宙ワンコたち』

『ジュリアン・ ジャアメインお写真集:教室生徒参観』


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密林のその先へ

どどいつ文庫で扱っているのは、洋書や外国のDVD。
あ、大丈夫ですよ。ボクも英語苦手ですけど、全部写真集とかヴィジュアル本なので、ノープロブレムです。

しかし賢明な皆さんは、すぐに気付くでしょう。
「いや、待てよ?いまどきamazonに行けば、どんな本でも買えるじゃん。しかも送料無料だし」って。

でも、どどいつ文庫を見れば気付くはず。今まで密林の奥へ奥へと深く分け入っていると思っていたのに、実はあれは森林公園に作られたアスファルトの舗道をのんびり散歩していただけだった?あれれ?って。

2.0とかロングテールとか言われている昨今、マニアックな本も簡単に手に入ると思っていたけれど、実はボクらがマニアックだと思っていたのは、どれもポップで売れっ子で安全な本だったみたい。

考えてみればそうですね。元々少ししか刷っていないようなマニアックな本が、さらに世界中に散らばって、日本に入ってきたとしても、ほんの数冊。そしてすぐに絶版になるものも多いみたい。今回紹介したいと思って選んだ本も、面白そうだったのに、イトーさんに調べてもらったら大半がすでに絶版で、もう手に入らず。残念。(でもちょっと納得。)

しかし、謎なのはどうやってこんなキテレツな本を見分けるのか、嗅ぎ分けるのか?日々輸入されている膨大な量の洋書のリストの中から、著者名とタイトルだけでこんな本を掘り出せるなんて。すごい知識と、地道な努力が必要です。しかもそんな苦労をして、こんなキテレツな本を??というのが、なんとも微笑ましくもあり...

いやーホントに謎な人です。

そんな謎の人、イトーさんのどどいつ文庫の存在を教えてくれたのは、以前アトリエをシェアしていたときの隣人であり、かわいい友人、イラストレーターの森木ノ子。彼女に連れて行ってもらって、どどいつ文庫の「ショウルウム」にお邪魔した訳ですが、正直内心では結構ビビッてました。すっごい変な人だったら、どうしよーって思って。

でも、意外や意外、古いマンションの一室にある「ショウルウム」で出迎えてくれたのは、本当に素朴な感じのイトーさんでした。そしてさらに意外なことに、キレイ!あれっ?キレイ?イメージしていたのは、皆さんと同じ、本がドワーっと天井まで積み上げられていて、モワーっとしたカビ臭い室内。でも、キレイなんです。そして本も整然と本棚2つ分。プラス私物の本が棚1つ分。さっぱりしてますよイトーさん!

あと、本屋さんですが、棚から本を手にとって見ることはできません。いや、見ることはできます。本は沢山見せてくれます。でも、イトーさんに出してもらうんです。それを見る。その時に、ちょっと恥ずかしそうにイトーさんが添える一言もかなり面白くて。手渡される本の、時にどぎつい内容とは裏腹に、かなり和やかなひと時が過ごせます。

行きたくなってしまった方は、是非「ショウルウム」へ。

さてさて、そろそろボクが選んできた、比較的ポップな本の紹介をさせていただきましょう。どどいつ文庫へのリンクは、このページの一番下ですが、お急ぎでなければ、もう少しゆっくり見ていってくださいね。

それから、森木ノ子のホームページも楽しいので、是非。(仕事のご依頼も、是非!)
> 木ノ子一本


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どどいつ文庫の「ほーむ頁」はこんな具合です

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こちらは、かつての「どどいつ文庫‐新宿山の手シヨウルウム」。今は山手線の東側に移っていますが、部屋はだいたいこんな感じ。整然としていて、お茶もいただけます(写真は夜なのでちょっと暗め)


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世界の教室からこんにちは、そして、樹状図の世界...

色々あって、めちゃくちゃ久しぶりですが、4冊ほど新しい本が追加です。

まずは、興味深い一冊。
なんと、世界中の学校教室を訪ねて、授業風景の集合写真を撮ってきたという作品。同じような構図で、淡々とした視点で切り取られる、毎日の教室。とてもミニマルな手法だけれど、それだから逆に国や地方の様子が浮かび上がって、思わず次々とページをめくってしまうこと間違いなし。

教室なので、大半はみたことのある四角くて大きな部屋ですが、国によっては屋根がなかったり、もっと言えば、壁さえもなくて原っぱみたいな場所だったりと、様々。

何がいいとか、悪いとか、どっちが豊かか、貧しいとか、そんなことは置いておいて、というか、そんな対比が意味ないとさえ思わされてしまうような、そんな風景が綴られています。

そして、子どもたちが意外と笑ってない。
これも、驚いた点。キリッと一直線にカメラを見つめる小さな瞳が、すごく真剣な表情をしているのが印象的。

まぁ、知らない写真家が来て、急にパシャッとやっていったら、こんな顔になるのかもしれないけど、安易に楽しげな感じにしてないところが、逆に引き込まれてしまう感じです。

そして、もう一冊が「樹状図」をひたすら集めまくったビジュアル本。
これも量とバラエティが半端ない。

樹状図と一言でいっても、本当に木の姿をした、古い図柄から、アートのようなグラフィックまで様々。本の中では、形ごとに分けられて、新旧様々な図が載せられています。

個人的には、ダイアグラム大好き人間なので、もうこういうのは無条件にヤバいですね。

そして、結構ビジュアル重視。
もう、ダイアグラムとしてはちょっと意味が分からないぐらいに、美しさが追求された“作品”的なものが多いのが印象的です。

ダイアグラムが好きな方なら、きっと一冊持っておいて損はないと思われます。


ミニマルに淡々と撮っているのが逆に国や地域の差を浮き立たせていて、興味深い一冊です。(『ジュリアン・ ジャアメインお写真集:教室生徒参観』)

ダイアグラム好きにはヨダレものの一冊。樹海のようにどこまでも続く樹状図の世界。たまりません。(『キの本』)


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旧ソビエトからは、廃墟本と、宇宙犬!

存在感と美しさがすごいのが、旧ソビエトの廃墟を撮った写真集。

日本でも廃墟がもてはやされるようになってしばらく経ちますが、凍てつく大地に残された廃墟は、日本の廃墟とは違う迫力と、静かな美しさが印象的。

さらに、単に廃墟を集めただけではなくて、冷戦や、共産主義、そして原発の事故など、テーマ設定がされているのも単なる廃墟写真集とは違って興味深いところ。

この迫力と、美しさは、実物を手に取らないとなかなか伝わらないかも。

そして、もう一冊がソビエトの宇宙犬にまつわるビジュアル本。
宇宙飛行の実験のため、打ち上げられた犬たち。その数なんと50回を越えたと言われ、命を落とした犬も何匹かいたそう。

今なら確実に非難の嵐を浴びそうな実験ですが、そんな過酷な体験をした犬たちが描かれたビジュアルの数々は、なんとものんきで、ほほえましい。

これは反則でしょ、と言いたくなるような、キッチュでポップなグラフィックに、ロシアっぽい大胆さも加わって、見始めると止まらなくなってしまいます。

でもやっぱり、犬にしてみたら辛いよな、と。
楽し、切なし、な甘じょっぱい気分になれる一冊です。

 
さて、ボクなりに密買東京をご覧のお客さんに合いそうなポップな内容の本をいくつか選んでみましたが、もちろんこれは底なし沼のように果てしなく深いどどいつ文庫の世界の上澄みを軽くすくってみたようなもの。さらにさらに深く深く、どどいつ文庫の世界に飲み込まれたいアナタは、心ゆくまで楽しんできてください。

お待たせしました。どどいつ文庫へはこちらからどうぞ。
> どどいつ文庫


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そこらの廃墟写真集とは一味違う。凍てつく大地の廃墟は、叙情的な美しさと、重々しさを併せ持った世界。(『旧ソビエト圏の幽霊たち』)

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宇宙犬をご存知ですか?過酷な境遇にあった犬たちが、キッチュでポップに描かれている一冊。(『ソヴィエト連邦の宇宙ワンコたち』)