地図!地図!
商品番号 | tk005807 |
商品名 | マップメモ |
価格 | マップメモ4冊セット ¥400(税込) |
限定数 | - |
サイズ | マップメモ(1冊) W128mm×D183mm×H9mm |
素材 | 紙(楮、三つ又等) |
支払方法 | 銀行振込・クレジットカード決済(PayPal) |
送料 | マップメモ4冊セット : 167円(メール便) |
納期 | 約1週間 |
備考 | この商品は返品不可とさせていただきます。 |
バイヤー | スギウラ |
地図がぎゅっと詰まってる
私は地図が好きで好きで、大人になってからも一日中地形図にぬりえをしていたことがあるくらいなので、偏った目線なのかもと不安ですが、ここは思い切って地図の魅力について語らせて頂きます!
良いですよねぇ地図。
自分が住んでいる場所の地図を眺めるのももちろん良いのですが、全然知らない土地に思いを馳せるのも。
このマップメモは1冊80枚入りで、日本のどこかの地図達がぎゅっと詰まってます。
等高線だらけの山、幾何学模様の街、港、沢、畑、牧場、湖、、、
もとは46cm×58cmの地形図ですが、このメモサイズに分割してしまうと、それぞれまったく違った表情になってしまうのがまた魅力。
もともとは国土地理院が発行している地形図を、再開発や大きな道路が建設された時など、その度に改訂されて廃図となってしまうものを再利用しようという試みで、(財)日本地図センターのオリジナル商品として生まれました。
なんといっても地図!ですから、紙が強いです。
お札の次に高級な紙、と言われるほどの材料(楮や三つ又)が使われていて、なんと「3日間水につけても溶けない紙」なんだそうです。
1冊100円なのにこの紙質の良さ、マップメモ、恐るべし。
あと、これだけは説明しておきたい!のですが、日本地図センターの方々のステキな配慮が。
地形図は一枚の紙のなかの1/4くらいは地図ではなく枠外に説明などが書かれているのですが、このメモはわざわざその部分を除いて作られています。
それから!同じ地図がずっと重ならないようにするために、手作業でランダムになるように混ぜているそうです。連続して重なることも間々ありますが、そこはご愛嬌。
制作する時期によって毎回まったく違うメモに、ヴァリエーション無限大。
これはもう地図好きのハートをわし掴みですよね。
あ、この気持ちが私だけじゃない事を願ってます。
1冊80枚、メモ帳裏はすべて地図。
ハチモリ山、トサワ山、まったくどこか分かりません。
キロロスキー場!知っているというだけでなんだか親近感。
マップメモ開発者の心遣い。地形図のふちはここまでしか使いません!この余白もまたすてき。
フランス式彩色地図
そしてもう一つ。
これはいろんな地図を見せて頂いた中で出会った地図。
この色、線の具合、文字の表情、建物の陰影、
まるで絵画を見ている気持ち、すっかり一目惚れしてしまいました。
地図は全部で12枚ありますが、左下に書かれている地図師の名前がそれぞれ違います。
1枚1枚特徴があって、ずっと見ていると、細かいタッチまでも違いが見えてくる、
猪太郎さんの色使いって素敵、とか、
篤蔵さんの文字のフォルムがかっこいい、とか。
当時は、銅版に鉄筆で裏向きに描いたものに多色刷りを施すという技法で、とてもとても細かい作業の連続なので、地図師は米粒に100もの字が書けるほどの技量を持っていたと言われているそう。すごいです!
それから、地図を描いていたのは版画家や洋画家で、当時のトップレベルが集結していたと伺いました。
そうか、プラスαの美しさが潜んでいたのもうなずけます。
正式名称は「明治前期測量中央官衙街1/2000彩色地図」というもので、参謀本部陸軍部測量局が測量した「1/5000東京図測量原図」の縮尺を変え、印刷し直したものです。
えーっと、この参謀本部というのが、今の国土地理院の前身で、この縮尺で東京の中央官庁街を描いたのは日本初のことだったそうです。(参謀って言葉の響きがなんとも言えないですが、ちゃんとした国の機関です。)
その地図を1/2000に拡大しているので、結構インパクトあり。どんと目に飛び込んできます。
しかも一枚ものってところがまた魅力。
たいていは薄い紙に印刷されて、折りたたみ式になっていることが多いのですが、この地図は分厚くて質感のある紙に印刷されていて、71cm×71cmの正方形の状態のまま、隅々まで眺め回せます。
原図の黄ばみやくたくた感もそのままに印刷されているので、壁面を飾る画としてもすてきな雰囲気があります。額にいれて月ごとに差し替えたら、丸々1年楽しむなんてこともできてしまう。
あぁスペースさえあれば、12枚の213cm×284cmを全部並べて、地図の世界にどっぷり浸かりたい。
※明治17年に発行されたこの地図は、地図の編集・製図がフランス式からドイツ式に変遷する渦中のなかで作成されました。そのため、年号としてはドイツ式発行の地図なのですが、内容がフランス式であるため、今回「フランス式彩色地図」として紹介させて頂くことになりました。
12枚のうちの1枚。地図上部が九段下、真ん中に見えるのは千鳥が淵。
地図師たちの名前がずらり
全てご紹介できないですが、その一部を。こんなにタッチが違うんです。
見比べてみる
この地図をみんなで見ていた時に感じた事は、ほんとうに会話が尽きないんです。
「こんなとこに競馬場が。」
「明治って電車走ってたんだ!」
「有栖川邸大きすぎる。」
「原宿が村だ!」
地図ってコミュニケーションツールでもあるんだなぁ、と。
そしてそこから、みんなの頭の中の歴史知識が総動員されて会話が発展していきます。
私は歴史知識まったくないのですが、だんだん知りたくなってきましたよ、明治のこと。
ちなみに、家一軒一軒までも実測調査を行ったそうで、測量の精度が高く資料としての価値も大。
現在の東京と見比べると、また発見の連続です!
今回ご紹介した(財)日本地図センターには「地図の店」という直営の販売店があります。
もっとディープな地図の世界へ飛び込みたい方は、是非。
屋根のディティール
競馬場!原宿村!
12枚でこの範囲を網羅
専用のケース入り
さよならマッピー
このたび、表紙のデザインが変わりました!
残念ながら、もうマッピーの笑顔には出会えません。
といっても、マップメモの中身は変わらず
あらゆる場所に出会える地形図の再利用。
強いて言えば、地形図の分割が横型になったので
メモの綴じ方が横型になったくらいです。
新しいデザイン画は、日本地図を翼にして
ふわぁーっと羽ばたく少女のシルエット。
これはこれで、ちょっとおもしろいような?!
長い間マッピーを見慣れていたので
ちょっと寂しいですが、引き続きご贔屓にどうぞ。
日本地図を翼に羽ばたく少女。今度は横型です。