部屋を漂うクラゲ
商品番号 | tk006107 |
商品名 | kurage |
価格 | kurage本体:¥157,143(税込) |
限定数 | - |
サイズ | 本体 |
素材 | 本体:光ファイバー |
支払方法 | 銀行振込・クレジットカード決済(PayPal) |
送料 | 別途見積り |
納期 | 1ヶ月程度 |
備考 | この商品は返品不可とさせていただきます。 |
バイヤー | スギウラ |
線が、光る
線自体が光ったらいいのになー、とよく妄想してました。
特に細い線が。
あ、個人的な話を唐突にすみません。
でも、そんなものは見た事がなくて、ネオン管とか、細長い蛍光灯の端まで光るよとか、その程度でしかなかったのですよ。
でもこのkurageは、この繊細な、線自体が、光るんですよ!
材料は、直径1.5mmの光ファイバー、光源、のみです。
え、光ファイバーって特に新しい素材でもないよね?と思われる方もいらっしゃるかも。
そうです、今までにも光ファイバーを使った照明はあります。
ただ、ちょっと今までとは違うんですよ、使い方が。
説明しますね。
作り手である長坂さんは、この光ファイバーの特性をあますことなくフルに使います。
まず、まっすぐであれば光を遠くまで伝達させるファイバーを逆利用し、円弧状に湾曲させて光をすこしずつ漏らしていく。
ファイバーは切った端面が一番強く光るのですが、そこを器具内に閉じ込めてしまい、代わりに光が線全体に行き渡るようにする。
そして、この素材の堅さやバネの力をうまく利用したところが何よりもすごい!
線をトラスに組んでお互いテンションをかけ合うようにして立体を作り上げてるんです。
言われてみればシンプルなこと、でも今まで見たことないです、こんな使い方!
しかも文句なしに美しい。
これはまさに出会ってしまった、の気持ち。
いやすっかり刺さってしまいました。
kurage ver.1 消灯中。ひっそりと漂う。
kurage ver.2 点灯!
kurage ver.3 螺旋状バージョン
kurage ver.4 色は12段階。暖かみのある白熱色から、青白い蛍 光灯のような色まで、スイッチ一つで変更可能。
クラゲ増殖中
kurageは、ラフスケッチを書いて、頭の中で仮説を組み立てたらもう、実作です。
材料を触りながら考える、そして考えながら立体を作っていく、とのことで、ものすごい集中力でぐんぐん作り出します。そして力が極まりきった(!)結果、今回ご紹介する4種類のバージョンが次々と生まれた様子。
私が最初に見た時は1種類しかなかったのに、気付いたらこんなにも増殖してる!しかもどれも素敵で困る!
なんとなくまだ目が離せない感じ、更に増える可能性もあるかも?
この照明を作った長坂常さんは、スキーマ建築計画の代表で、建築を中心にインテリアやプロダクトも手がけています。
建築というと、普通は図面ありきって思いますよね。それこそミリ単位の。
でも前述の通り、長坂さんは即興?的にkurageを作り上げます。
たぶん、長坂さんは両方できちゃう人なんです。
その絶妙なバランス感覚を持っているからこその作品なのだな、と改めて感じました。
だから「一つとして同じにならないですよ、と断ってくださいね」と語ってらしたのだけど、そこは「建築」の長坂さんの意見ですね。
はい大丈夫です、そこはむしろ長所です!
kurageは青山|目黒代表のギャラリスト、青山秀樹さんが手がける「happaプロダクト」の第一弾作品として発表されました。
「happa」とは、ギャラリーでもあり、事務所でも作業場でもあり、様々なジャンルのクリエイターたちが、空間をシェアしながらお互いに活動を広げていく「場」の名前です。
気になった方、最新情報はこちらです。
> happa
昼は風景に溶け込んで
夕方、暗くなる頃から穏やかに形を表す
真下から見たkurage ver.2 視点の変化でこんなに表情が変わる!
最先端&レア光源
そしてまた今回すごいのが光源です。
光ファイバーはそのもの単体では光らないので、別で光源が必要ですが、今まではハロゲン電球を光源装置として使っていました。
箱型の大っきい器具で、先に筒がついていて、そこに光ファイバーを束ねて端面をキレイに磨いてぴったり平行にして、器具の口にはめ込む、という仕組み。
私も2年くらい前にこの装置を使った事があるのですが、その重さを知っているだけに、今までだったら、天井?え、吊るせる訳ないよー、って感じでした。
そこに「小型軽量化ファイバー光源装置」の登場です。
この1年、kurage開発とともに歩んだ、日本に輸入できる装置の最先端の流れをご紹介。
去年の夏:kurage初試作+ハロゲン小型装置
今年の冬:kurage ver.1誕生+LED小型装置登場
今年の夏:kurage4種類に+LED小型装置が改良され更に小型化、輝度もアップ
光源自体が途中で変わっちゃってます!
ここで、ちょっとおおざっぱな用語解説を。詳しい方は飛ばしてください。
ハロゲン電球=白熱電球と同じ原理で光る。熱を発するので器具が熱い。輝度が高い(キラキラとまぶしい)。一球ずつの値段が高い。
LED=発光ダイオードのこと。熱をほぼ発しない。色変化が自由。高寿命。技術開発により年々輝度up。一球ずつの値段は安いが、高輝度のものは少し高め。
つまるところ、最新の技術と創造の融合で生まれたのがこのkurageなんです!
器具は日本ではまだ流通していない輸入品となります。レアです。
今回はイズミデザインオフィスの岡安泉さんの技術&販売協力のもと、吊り下げ用金具とセットで販売します。
色変化のバージョンは、色温度変化(オレンジ色っぽい白熱球のような色〜青白い蛍光灯のような色まで)12段階対応で、上部に付いているスイッチで色が変化します。
(※DMXコントローラーを使えば、色変化のプログラミング制御も遠隔操作もできます。)
光源装置本体は手のひらサイズ 小型!軽量!
吊り下げ用金具の図
上の写真の光源装置がアダプタごと全てこの中に収まります。
そして、募集!
長坂さんと青山さんとお話していた時に、技術を持つ職人さんのことで話が盛り上がりました。
長坂さんは、塗装業40年余の方に何年も頼み込んで、つい先日家具に特殊な塗装をして頂いたとのことで、その出来映えは「ははー」とひれ伏したくなるほど素晴らしく、とても斬新でした。
「昔からある技術を、今のデザインとちゃんと繋げていけたら」長坂さんの語る言葉に、大きく賛同。
そこから発展した話、kurageも線から立体を作る行為は全て手作業です。もしかしたらこの制作にも、職人さんの技術が生かされて、更に発展する事だってあるかもしれない。
そこで、この作品を制作して頂けるメーカーや職人さんを密買では併せて募集したいです。
賛同して頂ける方、継続して制作できるよという方、密買までご一報を!