素朴で過剰なITAYANについて
商品番号 | tk006702 |
商品名 | ITAYAN |
価格 | スイート&マーモ : ¥8,400(税込) |
限定数 | 各1個 |
サイズ | スイート&マーモ : (バッグ本体)W300mm×D65mm×H185mm(ベルト最大長さ)1130mm |
素材 | 段ボール |
支払方法 | 銀行振込・クレジットカード決済(PayPal) |
送料 | ウエストポーチ 一覧表をみる > |
納期 | 1週間程度 |
備考 | この商品は返品不可とさせていただきます |
バイヤー | mikayama |
素朴な風合い
段ボールは僕にとって馴染み深い素材です。一時期は自宅のワンルームに直径1メートルぐらいある巻段ボールが常備されていましたし、段ボールで家(段ボールハウス!?)を作ったこともありました。
安い、軽い、意外に丈夫、加工が楽、暖かい等、使うにあたっていろいろな理由が当時の僕にあったかと思いますが、一つの重要な理由は素朴な風合いだったんだと思います。全く装飾的ではなく、機能を追及していった結果うまれた風合いとでもいうのでしょうか。
と、こんなに段ボールにお世話になったにも関わらず、やはり成長すると疎遠になるもので。引越のときぐらいしか使わなくなっていたのですが。
スイート&マーモ : ¥8,400(税込)
NY気分 : ¥8,400(税込)
「ITAYAN」との出会い
「段ボールで面白いものを作っている板谷さんという人がいるよ。」
あるとき、いつもお世話になっている目利きの日野明子さんから声をかけられました。まぁ、当たり前ながら段ボール好きとしてはワクワクしますよね。ちょうど東京で展示をやっていたので、そこで板谷さんにお会いしました。
板谷さんは北海道で油彩など平面作品を中心に制作活動をしている方です。小さい頃から工作が好きで、今でも時間があるときにダンボールや紙粘土を使ってものつくりをしているそうで。一度だけではありますが段ボールアート展をしたことがあります。
そのときのポートフォリオを拝見させていただいたのですが、そこには本当にいろいろなものがありました。ロボットや楽器。段ボールっぽいゴツゴツした質感で雰囲気があり、すごく精密に作られた作品です。
当然、大きなものもあり東京に持ってくるのがしんどかったようで、実際に拝見させていただいたのは段ボールで作ったバッグでした。某メーカー(フライ○グ)に帆布のプリントを再利用して作っているバッグのシリーズがあると思いますが、それをモチーフに(というか、板谷さんはパクリました。と言っていましたが。笑)段ボールのプリント(コカ○ーラ等)を生かしたバッグでした。
これが愛らしくてとてもよくて。ぜひ「密買東京」で扱わせてください、とお願いしたところ、今は在庫がないので少し待ってもらえないか、と。
それで2ヶ月ほど待っていると「密買東京」の事務所に送られてきたんです。
一つの段ボール箱が。
White Horse : ¥8,400(税込)
ドローイング : ¥8,400(税込)
すんげぇバッグ!
いやね。ぶっちゃけるとここまで前段です。重要な前段。
で、結果を先に言ってしまうと。その段ボール箱に入っていた作品群。これが以前に見せていただいたバッグシリーズ(ちょいパクリ)をはるかに超えたすんげぇバッグだったんですよ!!マジで。もう完全にオリジナルになっているんですね。
そもそも僕らは板谷さんのバッグを扱わせていただくにあたり、前出の某メーカーに「御社のバッグをモチーフにデザインした段ボールのバッグを取り扱う予定なのでご了承頂けないでしょうか。」、とお願いもしていたのですが。全くその必要性なし。
しかもディテールの細かさも断然アップ!!バッグのベルト調整機能がついたり、使用しやすいように内部にはペン入れがついたり。もちろんデザイン性も耐久性もアップして日常使いもほぼ問題なし!!
笑いましたね。箱を開けたときに。
これができるんだったら最初からやってよ、「ITAYAN」と。当然作品が作られる過程にいろいろな試行錯誤があることも理解するし、その過程でうまれた作品も世に出るべきだと思うのですが。
とりあえずすげぇバッグが届いてしまったわけです。
北欧気分(ウエストポーチ) : ¥6,300(税込)
北欧気分(手提げバッグ) : ¥6,300(税込)
なんか難しいこと
さてさて。多分、このあとに問題になる部分。それは素材が段ボールであるということ。世の中にはいろいろと高価な素材もあれば、安価な素材もあって。当然、高価な素材があれば高価な商品になって、安価な素材であれば安価な商品になるんだけど。安価な素材を使うほうが「素材費:手間賃」にアンバランスが起きてしまい、買いづらい価格設定になることもしばしば。
もちろん、そういう事情も理解するんだけど。基本的にモノづくりをする人って皆、製造業なわけで。早い段階から資本があって高価な商品が作れる人もいるし、在庫を多く抱えられる人もいる。そういう人って必ず営業という努力をしているものだから尊重されるべきだけど。そういうことよりも、純粋にモノづくりに才能を発揮する作家の人もいて。その作品ってある一部の人の嗜好品のようになっていたりして。
僕自身がそういう過剰でアンバランスなパワーがかかっている、「えっ!?」てビックリできる作品が大好きなんだけど。アンバランスだから難しい部分も多々あって。なんか僕がお店の人だから、っていうわけじゃ全然なくて「すげーものが普通に売れる時代」早く来ないかなって願っているわけです。
そしてこの「ITAYAN」バッグ。ひとつのすげーバッグです。
意外に普通でしょ
こんなに掛けちゃだめだけどね