一本の線がつむぐ「強さ」と「儚さ」
商品番号 | tk006804 |
商品名 | crevasse (一輪挿し) |
価格 | crevasse:¥21,389(税込) |
限定数 | なし |
サイズ | crevasse: |
素材 | アクリル |
支払方法 | 銀行振込・クレジットカード決済(PayPal) |
送料 | |
納期 | 1週間程度 |
備考 | この商品は返品不可とさせていただきます。 |
バイヤー | ヤマダユウ |
Atsuo Ogawa
このアクリルでできたジュエリーケースや、フラワーベースに閉じ込められた模様は、一体何なのでしょう!?曼荼羅模様のような、もしくは、スノーフレークのような?
はい、その答えは...
何と!
本当に!!
一本の線!!!
そう、一本の線のみで構成された模様なのです!!!!
今回は、以前よりお付き合いがある、たった一本の線によって、細密なパターンを描き込み、奥行きのある作品をつむいでゆく美術家、小川敦生さんが手がけたプロダクトを紹介します。
1969年、神奈川県に生まれの小川敦生さん。
2000年頃から、東京を中心に多数の作品発表を行っています。
「一本」だけの線を用い、時には装飾的とも、そしてまた時には、微生物がうごめくようなグロテスクな姿とも受け取れる彼独特の大いに過剰な模様を、紙の上だけに留まらず、壁面、床、布、アクリル、ガラス、鏡など様々なものをキャンバスに、彼自身の手で力強く刻み込み集積させていきます。。
さらには、その特異な作品性を、時には音にまで侵食させ、CDをリリースしたり、また時には布の上に乗せ、ファッションブランドからTシャツを発表したりと、その活動は実に多岐に渡ります。
今回新たに発表されたプロダクトは、アクリル製のジュエリーケースと、一輪挿しのフラワーベース。実用途があることと、量産されることで、これはまさしくプロダクトですが、今までに彼が発表した中で、最も作品性が強いプロダクトの一つだと思っています。そして、そんな彼のユニークな作品性を比較的リーズナブルな価格で購入できるのは大きな魅力です。
peep box(ジュエリーケース)を引いて見る。
近づいてみるとこんな感じ。その緻密さに驚嘆です。
模様を際立たせてみました。蓋と底の模様が層となって重なります。
時々刻々と変わりゆくもの。消えゆくもの。
小川さんは、常日頃より「変わりゆくものや、消えゆくものに興味がある。」とか、また「見る人にとってそれぞれ印象が異なる作品であって欲しい」と仰っています。
例えば、黒板の上にチョークで作品を描いたり、厚手のアクリル板に刻んだ平面作品を、敢えて側面のみ(!)しか見せなかったり、また異なるパターンをそれぞれ紙の上に複数落とし込み、重ねることで作品を一つの層として見せたりなど。そんな小川さんの作品は、人が見る角度や、光や影の具合などによって、実に様々な表情を見せてくれます。
実際のところ、こういった作品は、展示するギャラリー泣かせだとは思うのですが、でもそんな彼の作品が、変わりゆき、消えゆく存在であること自体が、僕の心を動かします。
たった一本の線がつむぎだす「強さ」と「儚さ」。
アクリルの内部に閉じ込められて、あたかも宙に浮かんでいるように見える小川さんによる模様の佇まいと、見る角度や光の陰影によって生じる変化を楽しんでください。
また、ケース内に自分のお気に入りの小物やアクセサリーを、フラワーベースに花を活けたりすることによって、変わってゆく姿もまた楽しみですね。
小川敦生さんのオフィシャルサイトはこちら
> お問い合わせページ> 小川敦生 OFFICIAL SITE
9/19から、10/4まで、小川さんによる、イタリア、ミラノでの作品展「fenomeno」が開催されます。
fenomeno
Mostra di Atsuo Ogawa
19. Settembre – 4. Ottobre 2008
Martedi-Sabato-10:00-18:00
Pressentato nello showroom di
TAMANOHADA / WABI-SABI hair salon
Corso Garibaldi 46 Milano, 20121 Italia
crevasse(一輪挿し)を正面から、暗い場所では何とも荘厳なイメージ。
光溢れる外に出せば表情は一変!アクリル越しに見える景色も作品と一体化。
crevasse(一輪挿し)も表と裏の模様が層になっています。
近づいてみると緻密な線がビッシリと。全て一本の線とは…。