美学
商品番号 | tk008302 |
商品名 | KINTAさんの机Ⅱ |
価格 | KINTAさんの机Ⅱ:¥170,000(税込) |
限定数 | 各1個 |
サイズ | KINTAさんの机Ⅱ:W約950mm×D約950mm×H約700mm |
素材 | KINTAさんの机Ⅱ:欅、鉄 |
支払方法 | 銀行振込・クレジットカード決済(PayPal) |
送料 | |
納期 | 約1週間 |
備考 | この商品は返品不可とさせていただきます。 |
バイヤー | mikayama |
美学のみで生きる
美学
「美しさに関する独特の考え方や趣味」(大辞泉)
作家さんに出会うと多かれ少なかれ必ず美学を持っているものです。というか、美学がない作品があってもあまり惹かれるものではありません。当たり前ですね。
ただ、KINTAさんほど自分の美学に忠実な方も珍しいと思うんですね。別におべんちゃらを使いたいわけではなく。
というか、僕が数回お会いして話を聞いた感想で言うと、多分この人は美学のみで生きているんじゃないか、とさえ思います。
KINTAさんの机Ⅱ:¥170,000(税込)
KINTAさんの丸机(大):¥180,000(税込)
KINTAさんの丸机(中、一本脚):¥130,000(税込)
KINTAさんの丸机(小):¥100,000(税込)
素材のよさを引き出す
料理人の言葉で「素材のよさを引き出す」というのあるじゃないですか。これってすごく大事なことだと思いつつ、人がデザインする過程の中で損なわれていってしまう可能性が高いものでもあると思うんですね。畑の野菜はそのままかじりつくのが一番旨い、みたいな。
実は、KINTAさんはモノ作りの上で「素材のよさを引き出す」という言葉を使うんです。だから、自分はデザインをしないんだ、とも言い切ります。結果として現れるその作品群(キンタさんはいろいろなことをやります。例えば書道、陶芸、金工、もちろん木工も)には表現しにくいパワー、なにか圧倒される感じが必ずあるのです。
ただ、KINTAさんの作品は全てある種の作為が混じっているようにも見えるんです。例えば、今回ご紹介する家具のシリーズは全て普通ではないカタチをしているから。カタチというか組み合わせ方、もしくはバランス。恐れずに言えばそれこそがやはりデザインだと思うんです。でも、KINTAさんは自分はデザインをしていない、と言う。
では、KINTAさんが具体的に何をしているかというと・・・。
これらの作品全てがKINTAさんがいろいろな場所から集めてきた素材(古材や古道具)を手にとった順から組み合わせていったものだと言うんです。他の人が言っていれば、明らかに眉唾ものなのですがKINTAさんは絶対にこういう場面で嘘をつかないキャラクター。
つまり、普通の作家さんであればここで自分の個性を発揮するんだ!という場面を完全に放棄した不条理なルールの中で制作を行っているんです。
そして、ほとんど加工されていないその古道具の集積は当たり前ながらパワーを持ちます。よい古道具屋さんに感じる時間の重さのような。
KINTAさんの椅子(サドル):¥40,000(税込)
KINTAさんの椅子(丸):¥40,000(税込)
KINTAさんの椅子(ボルト):¥40,000(税込)
男の美学
別に料理に詳しいわけではないのですが、なんとなく寿司屋さんっぽいんですよね。KINTAさんって。なるべく最小限の作業でできる限り美味しい料理を出そうとするような。
と、こういうことを書いてしまうとモノづくりの場合、手抜きと誤解されそうで怖いのですが、決してそういうことはなくて。ただ、単純に美味いものを出そうとする際のKINTAさんの中での方法論がこのやり方だった、ということなんですよね。
でも、こういう生き方ってリアルに辛いことも多いと思うんです。普通は生きていく過程の中で、なにかいろいろなコトにぶち当たって、少しずつ美学の角が丸くなっていくはずで。そうなると、言葉でコンセプトを説明しようとしたり、装飾を加えようとしたりすることが多いのですが、KINTAさんの場合そういうところがまるで見当たらない。
つまり、変な意味では(だけど本当に)高校生青春時代のとんがった状態のままで生きている訳です。つらそうでしょ。
でもね。
そんなKINTAさんは一度お風呂場の取材で「男の隠れ家」という雑誌に載ったことがあります。当然、自作の硬派なお風呂場なわけですが。そのお風呂に入っている写真が掲載されるわけですが。
なんとなく、この「男」な感じ。普通の人だとどうも格好つかないものですが、KINTAさんだと納得できる、とでもいうのでしょうか。単純にかっこいいんですよ。ぴったりすぎて笑ってしまったりもするのですが。
なんか、自分はもうすでになれないな、と思いつつこんな生き方に憧れたりもするわけです。自分も「男」なものですから。
KINTAさんについて詳しくはこちらをご覧ください。
>KINTA STUDIO【キンタスタジオ】
KINTAさんのブログはとてもまめに更新されています。
どんな風に制作されているのかすごくリアルに書かれているので面白いですよ。
>益子. KINTA
天板は全て水車の軸を再加工したものです
椅子の座面の色と机の天板の色は違います
なんか不思議な感じ
寿司屋さんなKINTAさん