日本的な眼鏡のかたち
商品番号 | tk009302 |
商品名 | Iron-bamboo "Maidenhair tree(銀杏紋)" |
価格 | Iron-bamboo "Maidenhair tree(銀杏紋)":¥199,800(税込) |
限定数 | 各1個 |
サイズ | Iron-bamboo "Maidenhair tree(銀杏紋)":W約130mm×D約150mm×H約40mm |
素材 | 眼鏡浪漫主義 "Fire ring"(one-bridge):鉄赤錆仕上げ、黒竹、スターリングシルバー(Sv.925) |
支払方法 | 銀行振込・クレジットカード決済(PayPal) |
送料 | |
納期 | 約2週間 |
備考 | この商品は返品不可とさせていただきます。 本商品は基本的にはレンズ無しでのお届けとなります。レンズを入れていただくことができる眼鏡屋さんは全国で紹介可能ですのでお気軽にお問い合わせください。 アトリエにてレンズ入れも承ります。その場合、別途、納期、金額を見積もります。 |
バイヤー | mikayama |
本当にかけられるんだ
というのが変な話、率直な感想でした。
あまりにもビジュアルが僕の中では先行しすぎてしまって、すごいかっこいいんだけど、これを日常的にかける人にはなれないな、と。
実は、今でもその感想はそれほど変わっていなかったりするのですが、だけどヤマシタさんとお会いして、いろいろとお話しして、いろいろな眼鏡を拝見させてもらった結果。
この眼鏡、今はかけれないんだけど、将来的にかけれる人になりたいな。リアルにそう思っているんです。
なんていうんですかね。
日本人だからなんですかね。
日本の眼鏡
ヤマシタさんが作る眼鏡って、なぜか日本を感じるんです。もう少し広いアジアな感じともいえると思います。
柄の部分に竹を使っているからとか、黒い鉄のフレームとか素材の使い方ももちろんそうなのですが、もう少し深い意味で。なにか刺さるんです。
多分、僕らの周りに普通にある眼鏡って世界共通ですよね?
例えば、僕がアメリカに行ったとして、格好が日本っぽいって言われることがあったとしても、眼鏡が日本っぽいって言われるのはあまり想像つかない。
今、巷にいろいろな場所で眼鏡が販売されていたりするのに、それの全てがほとんど一緒。
こういうのって、すごく不自然だと思うんですよね。別に全ての眼鏡が主張するべき、と言いたいわけではないんですが、ちょっとずつ地域によって好まれるモノが変わっていく、という方が普通だと思うんです。
じゃあ、元々日本の眼鏡っていうものが海外からの輸入物でしかないのか、というとそんなこともなくて。きっかけは海外からの輸入ではあるのですが、その後もちろん日本で独自の進化を遂げているんですよね。ただ工業製品の方が主流を占めるようになり、眼鏡職人に求められる技術水準がハードルにもなってしまって、独自の文化というものが衰退してしまったそうです。
そんな中、ヤマシタさんは老舗の眼鏡工房で眼鏡作りの技術を修め、工場長を勤めた後に作家として独立します。もともと大学時代に服飾の歴史を研究していたこともあり、日本の古来の手仕事の復活と共に独自の発想を組立て眼鏡でありながらアートピースでもあるという作品を発表していきます。
刺青のような
このヤマシタさん独自の発想というのがなんかすごく興味深いのです。
ここからは僕の思ったことなので正確ではないのですが、ヤマシタさんが考える眼鏡と人の関係って、いわゆる従来型の眼鏡と人の関係とちょっと違うな、と思っていて。
もう少し関係が密接なんですよね。眼鏡なのに、モノではなくなっているというか。
なんとなく連想しているものは「刺青」です。刺青って人をより美しく見せるための一つの手法だと思います。しかも、身体に直接作用する。なんかヤマシタさんの眼鏡って、こういうイメージがあるんですよね。より人を美しくするためにできることを眼鏡というフィルターを通してやってみた、というか。
しかも、海外のタトゥーと刺青の違いのようなものが、そこにある気がしていて。もちろん意匠が日本的であったり、作品に宿る精神性であるとか理由はあると思うのですが。
なんですかね。
うまく説明できないのですが。
唯一言えること
もちろんモノ単体として眺めているだけでもステキなのですが、かけたときにこの眼鏡は本領を発揮するということなんです。身体との関係性がキーポイントなので。
通販サイトなのに、かけなきゃ分からん眼鏡を紹介してしまう矛盾というのは分かっているつもりなんですよ。。
でも、こんなすごいもの紹介したくなるのは性なわけで。
もし、興味もっていただける方がいらっしゃったら一緒にヤマシタさんのアトリエに行きましょう。それで、話聞いて実際にかけてみると良さが分かる気がするので。
あ。そうそう。
ヤマシタさんは日本で唯一の眼鏡のオートクチュールのクチュリエでもあります。(眼鏡を型からオーダーメイドで作ってくれるということです。)こちらはさらに高額になりますが、もしよければ挑戦してみてください。本当に世界で一つの「眼鏡」手に入ります。
ヤマシタさんについて詳しくは下記をご覧ください。
> RYO YAMASHITA
【ヤマシタさんからの眼鏡の取り扱い上の注意】
手に取って頂ければ分かりますが、すぐにその扱い方は理解できるはずです。間違っても乱雑には扱いたくなくなると思います。この眼鏡を手に入れると自然とその所有者の所作にも良い影響を与えるのです。
日常の手入れは、やわらかい布での乾拭き程度にして水気を避けてください。洗浄器の利用はしないこと。また一般の眼鏡店に持ち込まないほうがよろ しいでしょう。その他、掛けはずしは必ず両手で行う事など一般的な眼鏡の取り扱いに準拠します。アトリエでメンテナンスを承りますので、こまめに手入れす る程、良い状態に高めていけます。メンテナンスによって竹は焙るごとに機能を高めます。決して使い捨てではなく、使う程に進化する事を作品に求めています。
赤錆について、錆の性質から一定の状態を保つ事は出来ません。絶えず変化し続けるものだと所有者の理解を求めます。錆が進行した結果、最後には朽ちていく様も目撃することになるかもしれません。