発明的かも?
商品番号 | tk010303 |
商品名 | liquid bookmark |
価格 | liquid bookmark:¥1,100(税込) |
限定数 | - |
サイズ | liquid bookmark:W300mm×D148mm |
素材 | liquid bookmark:シリコン樹脂 |
支払方法 | 銀行振込・クレジットカード決済(PayPal) |
送料 | 385円(ネコポスでポストへお届けの場合) |
納期 | 1週間程度 |
備考 | この商品は返品不可とさせていただきます。 |
バイヤー | チバ |
タラリ...
ち、血が...?
もちろん違いますが、まるで本に血が垂れてしまったような
あるいは本から血が出てきたような?
不思議なこの物体。
もうお分かりかと思いますが
これはbookmark、いわゆる栞です。
シリコンの樹脂でできた薄い物体。
トロリと流れる液体のような。
手に取ると、ペロペロとペラペラと、柔らかく折れ曲がり、本に挟むとペトリと表紙に。
クニョクニョのシリコンは、本の表紙にピタッと吸い付く。
意外と動かないものですね。ピタッと付く感じが、なんとも良し。
ホコリなどが付いて、ピタッと感がなくなってきても、洗えばちゃんと復活します。
ピタッ。いいですねー。
自分用にはもちろんですが、お値段的にちょっとしたプレゼントにいいかも、という感じ。
本に挟んだ状態でプレゼントっていうのもミステリアス。
そして、実はここだけの話、内緒ですが、色も変えることができるみたいで、ゆくゆくは密買東京のオリジナル・カラーとか、お願いできたら楽しいなって思ってます。
スライムみたいな色とか、ちょっと不気味で良くないですか?
特注願望膨らんでしまった方は、相談してみますので、ご一報を。(もちろん、まとまった数が前提ですが。)
いや、その前にまずはこの赤を、是非!!!
驚きの事実
このliquid bookmark、実は全て手作りなのです。
しかも、デザイナー自らが作ってます。
なので、1点1点全て形が違うんです。
と、説明してくれた共栄デザインの岡本さんと中西さん。
初めてお二人に会ったときのこと。
なるほどー!
しかし、本当に驚いてしまったのは、その後でした。
デザインの世界には本当に疎いボクですが、それでも共栄デザインのことは知ってました。(見栄じゃないです。本当です!)
共栄デザインのホームページを見てみてください。かなり独創的で面白いプロダクトが目白押し。そして、基本的に全てが自社製品なのです。
国内だけでなく、海外でも、というよりむしろ海外で多くのショップに扱われているのも印象的で、憧れのあのショップでも売られていたり。
そんな共栄デザインは、きっと大きな会社なんだろうなと思っていました。名前も「共栄デザイン」だし、なんか...
デザイナーさんが手作りしていると聞き、そっか、そんなに沢山デザイナーがいるのかー、って。
でも、違ったんです。
またしても、ボクの勝手な妄想でした。
ボクの目の前にいる二人。
この二人が共栄デザインなのでした。
これは発明なのでは?
そんな共栄デザインの初期のプロダクトを2つ紹介します。
以前から、優れたデザインって発明的だと常々思っていましたが、今回まさにそれを実感!の、この2点。
まずは、CDプレーヤーに作曲をさせてしまうrandom。
って言っても意味が分からないですよね。
モノとしては、普通の音楽CDです。
この中には99のトラック(曲)が入っています。
そして1トラックの長さはわずか5秒。
各トラックには音が1つだけ。
ピーンというシンプルな1音が入っています。
では、どうやって使うのか?
このCDはCDプレーヤーでランダム&ループにして再生します。
そうすることで、再生するたびに違った音楽がCDプレーヤーによって作られるのです。
自動生成される音楽。
出来上がった音楽は、とてもミニマルでアンビエント。
むしろ周りの生活音もいい具合に溶け込んで、いつまでも聴き続けられるような感じです。
と言っても、分からないですよね。
ちょっとサンプルを用意してみましたので、こちらをどうぞ。
ね?
そして、もう一つ。
color lightというこのプロダクトは、テレビモニタを照明器具に変えてしまいます。
いや、テレビは元々いろいろな色の光を発する装置、つまり照明器具でもあるのですね。
このDVDにはグラデーションで変わる色の映像が入っています。映像の長さは24分。
色は時間と共に変わり続けますが、モニタに表示されるのは常に1色。
好きな色の状態で一時停止することで、テレビがその色の光を発する照明器具になる。というわけです。
randomとcolor light、どちらも非常にシンプルだけど、頭の中で既成概念がガチャガチャと組み変わる音が聞こえるようです。
これはもう、発明かも。
潜入!共栄デザイン
さて、というわけで
話を聞いて、急に親近感を感じてしまった共栄デザイン。
そして興味が湧くと止まらなくなるのが悪い癖でして。
あと、遠慮が無くなるのも、ね...
あの面白いプロダクトたちは、いったいどうやって生み出されているのだろう?
気になってアトリエにお邪魔させてもらっちゃいました。
茶畑に囲まれるように建つ、1軒の和風な戸建。
そう、茶畑と言えば静岡県。
ここが、共栄デザインのアトリエです。
元はデザイナーの岡本さんのご実家だったという建物は、なだらかな斜面に建っているので、春の日差しの中、気持ちよい風が抜けていきます。そして窓からは、ポコポコと連なる茶畑のうねが。
こんな環境で日々モノ作りができるのは、本当に幸せかも。
実は、この制作現場に来てみたいと思ったのは、岡本さんが言っていた一言が気になっていたからなのです。
自分たちで作れるところは、全部自分たちでやってるんです。
かなり意外だったこの一言。
なぜって、共栄デザインの生み出すプロダクトは、良い意味でプロダクト然としていて、手作りとは全く逆を向いている気がしたから。
もちろん、全て手作りをしている訳ではなく、大部分は工場などに外注しているようですが。
でも、本当は機械を手に入れて、全部自分で作りたい。
と言う岡本さん。
それは、こんなに尖った面白いプロダクトを沢山生み出している共栄デザインの本質を物語る一言でもあるみたいです。
プロダクトデザインと言えば、大半がどこかのメーカーなどから請け負ってデザインをするのが常でしょう。
つまり、リスクは取らずデザインだけする。
安全ではあるけれど、そこから本当に欲しいモノ、あるいは作りたいモノが生まれるのだろうか?というのは疑問です。
欲しくもないモノが大量に作り出され、消費され、同時に余っていく。
しかし、それとは全く逆をいく共栄デザインのモノ作り。
デザインから、製造、卸しまでを自分たちで。
それを貫いているから、画期的で面白く、活き活きしたプロダクトが生み出される、という訳ですね。
でも、そんなやり方は革新的だけど、大変そう。
って思ったけど、岡本さんにとっては無理してるっていう感じは全然なくて、当たり前で自然なこと、という感覚みたいです。
この自然体な感じが、また心地良い。
共栄デザインのプロダクトは、まだまだ素敵なモノが沢山あるので、来月もまたいくつか紹介させてもらう予定です。
お楽しみに!
密買東京で紹介している共栄デザインの商品はこちら。
> 逆転するデザイン
> 機能の形
> 静かな狂気
> 発明は続く