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そばちょこからスタート!

商品番号tk011900
商品名

CHOKU
波兎/蛸唐草/輪宝/青磁/松竹梅/鉄釉

価格

¥3,850(税込)

限定数

サイズ

Φ80mm×H65mm

素材

磁器

支払方法

銀行振込・クレジットカード決済(PayPal)

送料

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納期

1週間程度

備考

この商品は返品不可とさせていただきます。
写真の色は実物と異なる場合があります。

バイヤーヤナギサワ

はじめの一歩

一人暮らしを始めてからは
あらゆる場面に応じた器を用意するほどでもないので
用途をさほど選ばずに、毎日使い回せるような
ざっくりとした食器を必要に応じて揃えてきました。

分類の定義は定かではないけれど
洋食器にあたるのか、あるいは和の主張に乏しいのか
ぱっとイメージする大人の和食器とは趣きの異なるもの。

実家には、たくさんの和食器がありました。
そのせいか、和の器は決してきらいじゃないんです。
だからと言って、さあ今日こそ和食器を買うぞと
専門店や百貨店に出向いて行くかというと?
チャンスがあれば、と先送りになっていたところ。

和食器への一歩が、どうして先送りになりがちなのか
今回よくよく考えてみたところ、手を出せぬままの間に
和こそ大事に扱いたい、ちゃんとしたものを使いたいという思いが
自分の中で必要以上に強く育ってしまっていたみたいで。

安価で手に入れられる和風を模した器は絶対買わない!
使うなら自分好みのホンモノがほしいな、と。

でもほんとうのところ
プロレベルの良し悪しがわかるわけでもなく
お金の糸目なく選べるわけでもない。
要は自分が納得できるかってことだけなんですよね。

そんな思いを察知されたかのように
最後の決め手に欠けるところで出会えたこのそばちょこは
「おっ!これはいいかも」と、気持ちよく反応できました。

親しみのある和の絵柄に、新たに加えられたアレンジは
すんなりと一歩こちらに歩み寄ってきてくれて。
オリジナリティと、古さ新しさのほどよいバランスに納得
気負いなく使いこなせるイメージもみるみる沸いて
正解のひとつに出会えた気がしたんです。

有田焼にも、以前から興味があったので
ラッキーなはじめの一歩でした。

蛸唐草(たこからくさ)

波兎(なみうさぎ)

輪宝(りんぽう)

青磁(せいじ)

松竹梅(しょうちくばい)


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リスペクト

キラリと輝くすてきなアレンジで
有田焼のそばちょこを提案してくれたのは
アートの視点から作品を企画生産しているamabro。

> amabro

時代と共に愛されてきた逸品を、日々の生活の中で
新しい感覚で使ってほしいとの願いから企画されたこの器は
産地の現状や作り手たちの思いに配慮した上で
こんなふうにわたしたちの手に取りやすい形で生まれました。

日本で初めてそばちょこが作られたのは
17世紀の有田といわれているそうです。
古くから親しまれてきたそれぞれの絵柄には
波兎・蛸唐草・輪宝・青磁・松竹梅という粋な名前があって
同じ絵柄でも、時代の変遷とともに少しずつ変化が見られます。

その長い歴史にリスペクトを込めて
地になっている藍色をベースにした下絵は
17世紀に生産された柄を、絵付け師に復刻してもらい
そこに新たな絵柄をデザインし、上絵が施されています。

躍動感あふれる波兎の下絵には、赤青の三角柄が舞い
定番の蛸唐草には、キャッチーな金色の丸がリズムよく
やわらかな表情の輪宝には、ピリリと引き締まる金のライン
青磁は地の淡い色味に、中に描かれた花が赤く反応し
松竹梅の風景画には、大きな金の花が覆いかぶさります。
鉄を含む釉薬で深い茶をまとった新作の鉄釉は
洋食器で出会うタイプの花柄が施され、新鮮な印象です。

それぞれ、下絵の世界は崩されることなく
まるで器が華やかなアクセサリーを身にまとったようで
有田焼を気軽に楽しむきっかけには、ぴったりの演出!

そばちょこの形も、昔から作り続けている型を使用し
最近の器には見られない手法で仕上げがされていて。
特徴のひとつである、底面の蛇の目と呼ばれる形は
テーブルを傷つけないよう、縁の部分まで釉薬が塗られています。

手元にある器の底をくまなく調べてみたところ、たしかに
縁の部分はみなザラザラしていて釉薬が塗られている気配なし。
器を引きずる音にまで違いを発見してしまいました。

そして、中央にどどーんと据えられた「A」のロゴが
底をまじまじと見ているとき、ちょっとほほえましくて。
和食器の世界とかけ離れた潔さが、この器らしく新鮮です。
まさかこのロゴにまで、リスペクトが隠されていたとは。

17世紀当時、有田地方で生産された陶磁器は
オランダ東インド会社を通じて、ヨーロッパに盛んに輸出され
そのロゴが入った有田地方の陶磁器は
今では貴重な美術品になっているという話。
そのロゴをリスペクトしサンプリングしたのが、amabroの「A」。
このロゴが大きな意味を成すときがくるとしたら?
長い目で見たお楽しみのひとつかもしれません。

たくさんのリスペクトから生まれた
17世紀仕様の技術と手間と、新しいデザイン。
作家さんの名前がつく器とは、また全く別の基準で
ずっと前から待っていたような気がする和食器です。


新作登場! 鉄釉(てつゆ)

青磁の底面。他5点は白地にロゴ。縁まで釉薬が塗られています。

松竹梅 絵柄の続き 大胆な金の花が印象的!

(上)輪宝は金のラインがピリリと (下)波兎は兎の反対側も楽しげ


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そばちょこはそばちょこではない?

さて、ここからが本題!
というと、ちょっと大げさかもしれませんが
飾る器じゃなくて、使う器として手にとってほしいので
使うイメージが沸かないことには、って思うんです。

知ってましたか?
そばちょこと名のつく器だからと
家でおそばは食べないしなーなんて
そばにばかりとらわれていたら
とんでもない損をしてしまいます!

そばちょこは、その使いやすさ、絵柄の多さから
コレクターの多いことで知られていたりもするけれど
本来の用途はそばをたべるためのものではなく
古来より小鉢・湯呑み・甘味入れなど
多彩に使いこなせる器として重宝されてきたそう。

いかにも。見て触れて考えるほどに、納得のひとこと。

薄手でくせのないすっきりとした形と、さすがの持ちやすさは
お茶やコーヒー、はたまたスープやお酒を入れてもしっくり
お菓子やおつまみを放り込んでおくだけでも
和食の席で前菜・副菜を彩る小鉢としても
茶碗蒸し・プリンなどにも、見事にジャストサイズ!

いや、こんなアイデアはあくまでも想定の範囲内で
もっと思いがけない使い道を発見できそうなのが
今回気付かされた、そばちょこならではの魅力。
食器棚の奥で出番待ちになることは、なさそうです。

ひやかしの遊びじゃなく、本来の姿にリスペクトした粋な器は
老若男女問わず、きっと心惹かれる部分があると思います。

自分で使ってほしい!もちろんそれがいちばん。
とはいえ、プレゼントや引き出物に
ハマリがよすぎるのも憎いところです。


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> 大胆に蘇る
> 小さく美しく
> 出会いの不思議


たとえば、お茶やお菓子にも。日本酒とつまみにも最高!

薄手でシンプルな形は万能選手。青磁以外、中の絵柄は共通です。

青磁は中の絵柄が新たなデザイン。色の対比がすてき。

鉄釉の深く渋い茶。洋食器の雰囲気漂う絵柄が新鮮。