風を忍ばせて 2012
商品番号 | tk017603 |
商品名 | fanhat |
価格 | ¥18,900(税込) |
限定数 | - |
サイズ | S(55cm)、M(56cm) |
素材 | 本体:シゾール |
支払方法 | 銀行振込・クレジットカード決済(PayPal) |
送料 | |
納期 | 2週間程度 |
備考 | この商品は返品不可とさせていただきます。 |
バイヤー | チバ |
今年もアイツがやってくる
夏本番。
いよいよ猛暑日の到来、ともなれば...
外に出ると欲しくなるのは、ジュースに、アイス、カキ氷?
まぁ、そうなんですが、もうちょっと基本のところで言えば、あの強烈な日差しから身を守る日陰と、爽やかな風。これでかなり救われます。
ってことで、実に夏らしいこの麦わら帽子。
ベーシックな黒やアイボリーに加えて、爽やかな青と、オリーブっぽい緑。それに、帽子に合わせたリボンも小粋で素敵です。
と、パッと見は思いますが。
それだけではこのサイトで紹介したりいたしません。
秘密は... 上から見れば分かるんです。
フワリと数回
一見、普通の麦わら帽子。
その公然の秘密は、つばにあります。
見た瞬間に誰もが分かる、この形。
そう、ウチワがここにいる。
帽子の向きとは、少しずらして、ちょっと斜めにウチワが1枚。かぶるとウチワは見えなくなるけど、アシンメトリーなこの形が楽しめます。
そんな小粋なこの帽子。
これはMicroWorksの海山俊亮さんと、ノックの帽子屋の横山智和さんが共同製作した帽子です。
fanhatという名のこの帽子。
普段は暑い日差しをそっと遮る麦わら帽子。
それでも暑さに負けそうなとき、そっと右手で持ち上げて、ふわっと数回扇いでください。
胸の前で、2回3回。
優しく扇げば、ちょうど風が顔に来るように、角度も工夫しているそうです。
そして、風を感じたら... そっと頭に戻しましょう。
取扱注意!?
恥ずかしながら、非おしゃれ系のこのワタシ。
今までこういうハットな帽子、かぶったことがございませんで... 知らないことが沢山でした。
なので、たしなみのある素敵な方々は大丈夫ですが、ボクと同じく初心者の方は、知っておいた方が良いこと、いくつか書きます。
まず基本になるのが、こういう帽子はとても繊細ってこと。
この帽子、シゾールという麻を編んだもので作られてます。
で、このシゾールは柔らかい。
作る前のシゾールを触らせてもらったけど、ふわっふわの、ほわっほわ。これがこんなにしっかりした帽子に? という驚きの軽さ、柔らかさです。
それを型で帽子の形に。
その後、特殊な糊でカチッとさせます。
他に頼るものは何もなく、糊のチカラで形を保つ。
だから怖いのは、例えば、雨。
びっしょり濡たら、糊がとれて、また元のふわふわに。
なので夏の夕立などは、特に注意が必要です。
そして、もうひとつ。
気をつけなきゃいけないのが、型崩れ。
持つときは、つばの部分を両手で持つ。
これがこういう帽子の基本の扱い、なんだそうです。
片手でヒョイってイメージだったので、これも意外な新事実。
っていうか、あれ??
片手で持って、バサバサ扇ぐ感じかな、と...
すっかりウナギ屋的なウチワ使いを想像してたけど。
実はそれもご法度らしく。
「もうダメだ...」って時にだけ、そっと持って、優しく扇いでいただきたい。
「伝家の宝刀はむやみに抜いてはいけません。」
これがお二人からのお達しです。
とは言え、写真に載ってる帽子たちは、どれも1ヶ月ほど展示されて、みんなにパタパタ扇がれてたもの。大事に大事に扇いであげれば、きっとずっといい風をくれることと思います。
キューピッド
こんな楽しい帽子を考えたのは、MicroWorksの海山さん。
海山さんのプロダクトは、個人的にかなりツボなのがいくつもあって。auのiidaの商品とか。auのユーザーでもないのに愛用してます。
だから、いつか海山さんの商品を紹介したいと、その機会を窺うこと数年。けっこう時間経っちゃいましたね。
思いはあっても、なかなか実らないことってあるもんです。
で、そんなボクと海山さんの願いを叶えてくれた、思わぬキューピッドの出現。それがノックさんでした。
想像よりも大柄だったキューピッドは、スカイツリーにも程近い、曳舟にアトリエ兼ショップを構えています。(っていうほど構えてはいないですが。)
いい意味ですごく雑多で、活気もあり過ぎずなさ過ぎず、ゆるゆるとうごめく商店街の入り口にある、ノックさんのアトリエ。ここに流れる空気も、街と完全に同化してて、もう全くのゆるゆるでした。
目印は明治通り沿いにせり出した、大原大次郎さん作の大きなロゴ入りオーニング。お近くの方は、ブラリ訪ねてみても面白いかも。(営業時間などにはご注意を。)
今回のfanhatもここで生まれ、そして実際の商品もここでノックさんが手作りします。
ノックさんいはく、fanhatは工場で大量生産できる形じゃない(と思うけど、できたらどうしよう...)。と言うように、この二人じゃないとできないこのアイデアと、それを気負わず形にしちゃえるこの空気が、素敵です。
そう言えばfanhatの写真を撮りながら、去年の夏、海山さんがエアコン使わずに過ごしてるって言ってたのを思い出しました。
そういう人柄がちゃんと作るものに表れてる感じ、なんかいいなーと思います。
二人の活動や作品などは、それぞれのサイトでも、是非!