重くて軽い封筒
商品番号 | tk020802 |
商品名 | 乗客130名 |
価格 | 乗客130名(赤):¥3,500(税込) |
限定数 | - |
サイズ | W約162mm×H約114mm |
素材 | 古切手(エリザベス女王) 約130枚 |
支払方法 | 銀行振込・クレジットカード決済(PayPal) |
送料 | 164円(メール便でポストへお届けの場合) |
納期 | 1ヶ月程度 |
備考 | 本封筒には宛名書き用の弱粘着シートが1つの封筒につき10枚付いてきます。 |
バイヤー | mikayama |
切手に対する変な感情
切手自体のイメージって自分の中では「重い」ものでした。
重量的な重い軽いではなくて、異性に対して使ったりする「重い」です。いわゆるコンビニとかで売っている切手とかであれば、それほどそのイメージはないんだけど時に貼られて送られてくるあまり見かけない切手。そこに消印が打ってあって使用済みになっているその有様。なんか気づいてしまったときに、残滓が残るというか。妙な何かを感じるんですね。
ほぼ100%間違いなく相手方は挨拶のように何も意識をせずに、その切手を貼っているんだと思います。分かってます。だけどモノを届けるという機能と使い捨てられている感じが相まって、こんな変な感情を僕は切手に抱いています。
女王いっぱい!!
蓋を開けても
裏側も
分かりづらいですが右側が付属の弱粘着シート
新たな機能
この封筒を最初に写真で見たときの第一印象も同じようなものでした。
自分の見知っている人だったらまだしも、自分の知らない人々が何らかの想いを届けた、機能を果たした切手達が約130枚で新たな機能を持ってしまったんです。しかも、またその機能は「届ける」という。うまい例えが見つからないのですが、構造的には単純だけど、示唆には富んでいて。
考えすぎではなくて、実際にこの作品のコンセプトがそういうものなんです。
ステキな一面の裏に自分的にはすごく重いものも感じる。
だけどね。
届いてみて、実際に封筒を持ってみるとやたら軽いんですよ。
切手を貼りあわせた封筒なので重量的にも軽くって、それもあってかこの封筒自体がすごく「軽い」んです。軽やか。
なんか消化されているというか。昇華か。
特に何かがデザインされているわけでもないし、作業自体もとてもチマチマとしていて大変なものなんだろうけど。面白いんです。まとまっているというか。
もちろん変わった封筒であるから、目立ちはするんだけど。何か別の意思がそこに付随することなく、変わった封筒として届けられるはず。なんか良いなぁ、って。
こんなゆるいパッケージでお届けです
こちらは紫バージョンです
透けるほど軽やかです
こんな風に新しい切手貼って使ってください
世界を旅する封筒
ちなみに作者の山本敦史さんは、この封筒は届いた人が引き継いで使用してくれればいいな、と想像しています。封筒が使用されるたびにここにいろいろな切手が毎回貼られて。イメージはスーツケースです。かっこよく使いこまれたスーツケースってステッカー(というか、渡航証明みたいなもの)がペタペタ貼られていて存在感あってかっこいいじゃないですか。アレです。
なのでこの封筒は破損した場合、往復の送料を負担していただければ無償で修理します。
そんなことが可能かどうかは始まってみないと分かりませんが、この封筒がいろいろな痕跡を残しながら世界各国を旅して。修理に本当に山本さんの手元に戻ってきたら感無量です。マジでちょっと涙出る。
ぜひ誰かスタートさせてほしいです。
山本さんの手元に封筒が帰ってきたら必ずレポートするので。
よろしくお願いします!!
山本敦史さんのジュエリー作品に関してはこちらからご覧ください。週に一度習作を更新していたりして面白いです。
> Jewellery Drawing
こんな小さなパッケージで売られている古切手を使って封筒作っています
仕入れ元は蚤の市
本当に細かい作業で作っています
アントワープからお届けです(僕らが預かってからお届けするので発送元は東京ですが、、)