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そして改造はつづく

商品番号tk022203
商品名

おさるフォンSOLD OUT
テルミン

価格

おさるフォン:¥38,000(税込)SOLD OUT
テルミン:¥22,000(税込)

限定数

各1点

サイズ

おさるフォン:W240mm×D190mm×H115mm
テルミン:W110mm×D110mm×H270mm
 (アンテナを畳んだ状態です。)

素材
支払方法

銀行振込・クレジットカード決済(PayPal)

送料

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納期

1週間程度

備考

この商品は返品不可とさせていただきます。
写真の色は実物と異なる場合があります。

バイヤーチバ

潜入 澤山工作所

工具や、作品や、作品?や、材料や、材料?
などなど。

古い農家の納屋に、所狭しと積み上げられた、沢山のモノたち。ここが澤山工作所のアトリエです。

木や、金属、ガラスや、ダンボールなど。
様々な素材を加工して、なんとも言えない素朴でとぼけた味わいの作品を作る澤山輝雄さん。

例えば、犬の形をしたスピーカー「うたうセバスチャン」は、大きく開いたその口から、ちょっとくぐもった声でのんびりとした歌声を聞かせてくれます。

他にも、ベンチにコーヒーミルが一体化した椅子ミル、ナゾの看板に、木のラジオ。

どれも不思議で国籍不明な風合いを醸す、存在感たっぷりのこの感じは...

お...さ る?

これは、いったい...なんだ?

実は、電話なのです。驚くことに本当に使えます。

基本の待機状態は、こんな感じ。

全て手作り。とてもザックリした感じです。


dot_line.gif

澤山さんの理想

澤山さんのもの作り。
それは、とても素直で素朴な思いから始まっています。

「欲しいものがない。」

店に並ぶ商品の質感や手触り、デザインなど...
メガネは顔の一部、じゃないけど、自分が持つものは自分の一部とも言える存在なのに、素直にそう思えるものとの出会いなんて、本当にない。

きっと誰もが少なからず感じるこの思いを、自分の手で何とかしてしまおうというところから、澤山さんは動き始めます。

そして、澤山さんは言うのです。
作品を買ってくれた人が、それを使い、壊れたら自分で修理したり、ときに改造したりして、また使ってくれるのが理想だと。

そんな目で、澤山さんの作品を眺めてみると、どれも突っ込まれるのを待っているような、その表情。いじって手をかけて、育ててみたくなるような、とても気になる存在です。

使っている素材も、特殊な工具がなくたって、誰でも気軽に加工できるようなものばかり。

そして、「機械」の部分。
ミルや、スピーカーや、ラジオなどは、古い道具や機器から取ってきたものが大半で、独学、自己流でそれを組み合わせて、作品に組み込みます。

買ったり、もらったり、拾ったり。
色んなルートでやってくるモノたちと向き合って、それに新しい形や、機能、表情を与える澤山さんのシゴト。

京都で生まれ、金沢の美大を出た澤山さんは、在学中から演劇にのめり込み、東京の劇団「ブリキの自発団」に入ったそうです。そして、ふたたび金沢へ。

そういえば、澤山工作所の作品に感じる、不思議な存在感、無国籍感は、まるで小劇場の舞台にでも迷い込んだような感じ。ここなんだけど、ここじゃないどこか。そんな感じかもしれません。


アンテナがギューンと長い、こちらはテルミン。

後姿も、なかなかグッときます。

この辺が、パカっと。

テルミンとして使っていないときも、上のジャックに携帯音楽プレーヤー的なものをつなぐと、スピーカーとして使えます。


dot_line.gif

アフターサービス!?

さて、納屋で出会った澤山工作所の作品たち。
その中から、澤山さんと相談して、紹介させてもらうことにしたのは、この2つです。

まず、これはなかなか衝撃的でした。
おさるフォン。

まさかと思いましたが、ホントなんです。
電話、でした。

おさる型した木の受話器から出る、しっぽのコードが、これまた木でできた本体へ。手書きの数字に、電話らしからぬ押し釦が並びます。

繰り返しますが、本当に電話です。
通話もできるし、リダイアルまであるのです。

これは、かなりビックリです。

そして、テルミン。
映画「テルミン」を見た感動で作ったという、澤山工作所のテルミンは、もちろん木製。鳥の巣箱のようなデザインで、アンテナは1本です。

頭についているジャックは、ここから音を入力して、テルミンの音と同時に出せたら...と思って付けたそうですが、うまくいかなかったそうです。でも、ここに音源をつなぐと、アンプ内蔵スピーカーとして使えるので、テルミンとして使ってないときは、いわゆる携帯音楽プレーヤー的なものをつなぐと良さそうな仕様です。

で、ここからがポイント。
どうぞゆっくり読んで欲しいのです。

どちらの作品も、現状で実際に使える状態になってます。
なので、たっぷり楽しんでもらえたらと思います。

でも、おさるフォンは、電話を分解してリメイクした作品。
テルミンも、中の回路は澤山さんが自分で組み立てたものが入っています。

だから、将来的に不具合が出たり壊れたりしたときに、修理ができるかどうかは、わからない。もちろん、それは大量生産された製品でも同じかもしれないけど、そんなときに澤山工作所らしい対応ができたらいいなと思ったのです。

そこで、こんな風にしようと思うのです。
もし、壊れたりして使えなくなってしまったら、例えばテルミンはiPodなどを内臓できるように改造したり、ラジオにしてしまったり、おさるフォンはインターフォン(インターおさるフォン?)に改造したり、こちらもスピーカーみたいにしてみたり、違う形に改造します。

ただし、材料代と作業費の実費はいただきたいと思ってます。

もちろん、上で書いたように、自分で改造を楽しんでもらえるのが理想ですが、こんな対応も澤山さんっぽくて良いかなと思うのです。

どうでしょう?

ちなみに、おさるフォンは以前展示をした会場で、回線の相性なのかうまく通話ができないお店があったそうです。そんな風に、最初からうまく使えない場合には、返品の対応をさせていただこうと思っていますので、ご安心ください。

そんなわけで、澤山工作所の作品は、ときどき種類を増やしたり、内容を入れ替えたりしながら、これから色々紹介したいと思っていますので、たまにこのページをのぞいてみてください。

澤山さんのブログでも、他の作品など見ることができます。
> 澤山工作所通信

それから、本当はネットでの販売は奥さんのお店だけと決めていたそうですが、密買東京にも興味を持ってくれて、今回紹介できることになりました。なので、奥さんのお店のサイトでも、密買東京で紹介しているのとは違う感じの、澤山工作所が見られます。こちらも是非。
> Tail Tree


ガサゴソと、何かを掘り当てた澤山さん。

質感と手触り満載の、澤山工作所。

こちら、「うたうセバスチャン」と、木のラジオ、そしてミル椅子。

こんな風景の中に、澤山さんの作業場はありました。