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ある児島の風景

商品番号tk022102
商品名

FRPランプ【Pot】
FRPランプ【Dome】
FRPランプ【Bugle】

価格

FRPランプ【Pot】:¥17,064(税込)
FRPランプ【Dome】:¥17,064(税込)
FRPランプ【Bugle】:¥17,064(税込)

限定数

-

サイズ

FRPランプ【Pot】:Φ320mm×H145mm
(付属の1mコードを使った場合のひっかけシーリングからシェード下までの実寸は約121cm)
FRPランプ【Dome】:Φ290mm×H205mm
(付属の1mコードを使った場合のひっかけシーリングからシェード下までの実寸は約127cm)
FRPランプ【Bugle】:Φ320mm×H200mm
(付属の1mコードを使った場合のひっかけシーリングからシェード下までの実寸は約126cm)
※付属コードは60cmのものと1mのものから選べます。

素材

FRP、40W白熱球

支払方法

銀行振込・クレジットカード決済(PayPal)

送料

600円(全国一律)

納期

2週間程度

備考

【付属】電材(引掛けシーリング・コード60cmもしくは1m・電気ソケット)、40W白熱球、FRPシェード、取扱説明書
※付属電球は40Wですが、60Wまで使用可能です。
一ヵ月以内の初期動作不良につきましては、修理・交換させていただきます。
この商品は返品不可とさせていただきます。
写真の色は実物と異なる場合があります。

バイヤーmikayama

身近な素材

今回ご紹介するのはFRPのランプです。

そもそもFRPは何ぞやという話ですが、ガラス繊維が混じったプラスチックです。そのため通常のプラスチックより強度が高く、独特の風合いも生まれます。想像しやすいのはイームズのシェルチェアでしょうか。他にも飛行機や船舶とかに使われていて意外に身近な素材だったりします。

さて。そんなFRP。実は西原さんにはずっと身近な素材でした。なぜならtestisがある岡山県の児島がさびれた港町だったから。海に行くと使われなくなった船体が積まれて廃棄されている。そんな風景が日常だったんです。
そして、その素材感に惹かれていた。イームズのシェルチェアとかも時に風合いを出すために野ざらしで保管している人とかいますが、それの典型的なもので。海で使われた後に野ざらし。使用感半端なくて。雰囲気がすごく良かった。

古道具屋さんになった西原さんはこれも売りたいと思ったんですね。でも、自分たちは船屋さんではないし。船体のままじゃ売れないので、何か加工して販売しようとチャレンジを始めるのですが、成型されたFRPを再加工しようとして削ったり切ったりしようとすると有害な粉塵がすごく出て人体に影響があることが分かったんです。いや、これ実際にやったんですよ。西原さん。試してみて。体の調子が悪くなって。流石にこれを仕事にしたらまずいなと。

だけどFRPは好きだから。新作を作ることにしたんです。

FRPランプ【Pot】

FRPランプ【Dome】

FRPランプ【Bugle】

光が入ると全然違った風合いに


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仕事の仕方

で、簡単に作れるかというと当然そんな訳がなくて。
FRPの成型は型にガラス繊維の混じったシートを接着して行っていきます。これが三次元型になっていくと、当たり前に複雑になっていって。素人作業じゃおぼつかなくなってきて。そんな時に西原さんはどうするかというと。地元のFRP工場に出入りし始めます。それで、またおっちゃんに気に入られて。半透明の雰囲気の調整とか。型のアドバイスとかもらいながら仕上げていきました。
なんかすごいでしょ。児島はなんでもあるのかと。いや、多分何でもあるわけじゃないんだろうけど、西原さんの望むものはもしかしたら揃っている。そんな可能性はあるんじゃないかと思ったり。愛されているから。

そんなこんなで成型されたものをPSE(電気用品安全法)の検査を通して、今回販売することになりました。


まずはシートを三次元用にカットしていきます

型に合うか確認してから

溶剤を塗って型に貼っていきます

固まってから型から剥がして研磨して完成!


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児島で起きているコト

今でも、この作品は児島のその工場で職人さんの手作業によって作られています。原案からデザインから制作までmade in 児島です。それでこんなクオリティを出してくる感じとか、地方をなめてるわけじゃないけど。なんかすごいなと。

こんな感じで試行錯誤しながらtestisは古道具屋さんを続けながら、モノづくりを続けています。児島にあるいろんなものを使いながら。この仕事の感じって、地方のモノづくりの一つのモデルになるんじゃないかな、って。大きなことを考えてみたりするのですが、決して西原さんはそんなことを考えている感じはなく、ごくごく自然にここにたどり着いているので、僕もこの辺でやめときます。

まあ、なんか機会があったら行ってみてください。それで、びっくりしてもらえれば僕は本望です。

あ。そうそう。
最近、児島というわけじゃないけど岡山はいろんな作家さんが集まってきているらしいですよ。密買がらみの作家さんも知っている限りで4組ほど。何かが起き始めているのかもしれません。

今までに密買東京ではtestisのこんな作品を扱っています。
> 家を表すポスト
> 児島に住むある兄弟の物語
> 片づけから生まれる連鎖

testisの活動について詳しくは下記をご覧ください。(古道具屋WombさんのHPです。)
> Womb brocante


この景色を切り取りたいと感じた

ガラス繊維が入った半透明がなんともかっこいい

透けたときにも繊維の跡が

生活にはもちろん馴染みます