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まるい発明

商品番号tk022603
商品名

MARUIRO

価格

¥1,300(税込)

限定数

サイズ

パッケージ:W137mm×D7mm×H133mm
プレート大:Φ約125mm
プレート小:Φ約85mm

素材
支払方法

銀行振込・クレジットカード決済(PayPal)

送料

164円(メール便でポストへお届けの場合)
宅急便の場合はこちら >

納期

1週間程度

備考

この商品は返品不可とさせていただきます。
写真の色は実物と異なる場合があります。

バイヤーチバ

作ってみよう!

この手のひらサイズの小さな「まるイロ」。
モコッとした印象なので、編み物かな?と思いきや
実は織物なのだと言います。

と言っても、その違いって何なのか、ボクは分かっていなかったけれど、織物だと言うことは、それを作るためのこの商品、「MARUIRO」は織機なのだ、ということのようです。

そう聞くと、なんだか鶴の恩返しみたいに、カタンカタンとやる、あれを思い出しますが...

この「MARUIRO」は見ての通り、小さな丸いプラスチック。歯車みたいな形の道具で、これだけで、この可愛い「まるイロ」が作れてしまう、ということなのです。

もちろん道具なので、1度だけでなく、何度でも繰り返し使って楽しむことができます。

しかも、まるイロを作るために必要なのは、このMARUIROの他に、糸になる材料と、毛糸針。たったこれだけ。

セットには、説明書が付いていて、開いてみると、糸として何が使えるのか、という例が載っています。

毛糸や、綿糸、紐、というのは分かりやすいところで、それ以外にも、ビニールや、布、新聞紙なんていうのも。

色んなものが使えるので、色も質感も無数に選べる。
しかも、説明書には基本の織り方が4つ載っているけれど、それ以外の織り方も無数にあって、全部組み合わせちゃうと、もうバリエーションは無限、ってことに。

布やビニールが使えるので、着なくなったけど捨てられない服とか、なんか分からないけど捨てられない袋とか、お別れする代わりに、まるイロになってもらう、っていうのもいいかもです。

それに1つ1つは小さいけれど、つなげて大きな丸や四角、色んな形にすることもできるらしい。

これでラグなんて作ったら、それはもうハッピーな部屋になりそうです。

もちろん単体でコースターやブローチとかも文句なく素敵。

カラフルで可愛い織物「まるイロ」。
それを作るための道具「MARUIRO」が今回の商品です。

歯車みたいな形のプラスチックのプレートを使って、まるイロを「織る」のです。

平らなものだけでなくて、ポワンとお椀型をしたものも作れます。小物とかを入れても可愛いですね。

ズラリ。まだまだ無限にバリエーションが作れます。


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小さな「まる」の発明

で、このMARUIROを見たときに思ったのです。
これって発明じゃないか、って。
これを考えた人、きっとすごいぞ
すごく頭がいい人だぞ、と。

織物と聞いて想像するのは、四角くて長い布を織る、あの機械。

実は、まるイロも仕組みは普通の織物と同じなのだとか。

だけど、普通は直線に進むところが、丸く円の運動に置き換えられている、というわけです。

それを置き換えてしまうってところが、頭いいし、数学的。
そういう思考回路を持った人って、なんだか無条件に尊敬してしまいます。

それに実はこうして円になるってことは、良いところが色々あって、例えば四角のときには4つあった端の辺が、1つだけになるので、その部分の処理が楽でスッキリする、というのもその1つ。

つまり、マフラーの両端にあるピロピロした紐みたいな、あれ。あれが無くなるというわけです。

確かにあれ、無いといいのに、っていつも思います。

しかも、こんなにシンプルな道具で「織る」ことができるから、誰でも手軽に作れるし、仕組みもとても簡単。だから直感的に模様を作っていくことができるのです。

そんなMARUIROを発明をしてしまったのは、織物の作家であり、アーティストでもある井上唯さん。

いったいどんな人なのだろうと気になって...
これはもう、会いに行くしかないよね、と。

琵琶湖のほとりの小さな町にある、アトリエを兼ねた家にお邪魔しちゃいました。

そして、井上さんちで色々お話を聞きながら、まるイロ作りをしてみたのです。

できたのが、下の写真にある黄色っぽいまるイロ。
井上さんとのお喋りが楽しすぎたのと、隣に井上さんいるし、っていう安心感も手伝って、勝手気ままに作ってしまった、ボクのまるイロ。

いま説明書を手にしながら見ると、全然基本と違っているぞ、ってことにビックリするけど、井上さんちで過ごした時間の楽しさが、そのまま丸く形になったみたいで、なんだかちょっとお気に入りの、初まるイロです。


MARUIROの説明書から
上:レースのように織る方法を発展させたバージョン
下:経糸(放射状の糸)を4色にしたバージョン

上:ビニール袋を紐状に切って使うこともできます
下:新聞紙を細く裂いて、よったものを織った例

恥ずかしながら...
井上さんちで作った、ボクの初まるイロ。
適当な作りだけど、楽しかった井上さんとの会話が、そのまま丸くなったみたいで、ちょっとお気に入りです。


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切り干し大根と、アート

井上さんを知るためのキーワード。
そこにはアートや、織物という単語が入るのですが。

もうひとつ。
ノマドというか、渡り鳥のような、というか...

いまは、琵琶湖のほとりに住んでいる井上さん。
まだ住み始めて間もないこの場所に住むことを決めたのも、琵琶湖を自転車で一周していたときに、水辺の風景がとても印象的だったから...って言うのです。

まぁ、風景の話はさておき。
当然「自転車で!??」ってことになるんですけど...
「そう、宿にも泊まらずに。っていうかテントも使わなかったな。」っていう、さらに驚く答えが、サラッと返ってくる。

見ての通り、ワイルドでもマッチョでもない、普通の女の人なんだけど。

そういうビックリな話を聞きつつ...
まず見せてもらったのは、織物ができる仕組みです。

6帖の部屋と同じ大きさの、でっかい織機を見せてもらいながら、生地が織られる基本の仕組みを教えてもらいました。

もしかしたら、皆さんは知っているのかもしれないですが、織物っていうのは、経糸(たていと)と緯糸(よこいと)が組み合わされてできているもののこと、だそうです。

そして、それを作る織機は、なんと、コンピューターの元になった、ご先祖様でもあるのだとか。

言われてみれば、確かに納得。
木でできた素朴な機械なのに、その動きはまさにデジタル。
と言っても、人が踏んで、手でトントンと作るのですが。

これは、絵を描いたり、音楽を奏でたりするのとは、全く違って、できあがる模様の構造を設計すること自体が織物なのだ、といえる作業。つまり織物ってプログラミングなのだ、と。

で、井上さんは織物の作家なので、毎日生地を作って、それを売っているのかな?と思っていたんですが、どうもそうではないらしい。

そうではなくて、織物などを素材に、インスタレーションのような形で表現をする作品が中心なのだとか。

しかも井上さんは、アトリエで作ったものをどこかに持って行って展示をする、ということではなくて、発表をする場所に自分が行って、そこで過ごすというか暮らすというか、その場所に流れる時間の中で感じたものを、その場で作品として作り上げる、ということに興味があるようです。

そう聞くと、作品のことや井上さんのことが、スッと分かってくるような気がします。

きっと井上さんは、まずその場所に入ってしまう。
それも、人見知りのボクが、初対面であんなに楽しく喋れてしまったように、たぶんスルリと入り込んでしまうんだろうな、と思うのです。

それから、そこで感じたものの構造を拾い上げて、それを見えるように、感じるように、空間として再び織り上げて見せてくれるのが、井上さんの作品なのかなと。

まだ実物は見ていないけれど、そんな風に感じた井上さんの作品。早く体験できる日が来ればいいなと思います。

で、ちなみに最近の井上さんは...
以前そんな風に潜り込んだ瀬戸内海の島、粟島や、徳島の神山で出会った人たちの暮らしに影響を受けて、保存食を作ったりしているらしい。

この日も、天気が悪くなったから、さっき切り干し大根を取り込んだ、って言ってました。

そして、そんな出会いをきっかけに、暮らしの中で使われる道具の存在に興味が湧いてきた、とも。

そこからまた、表現にも変化が出てくるのかもしれません。
そんな変化も楽しみです。

 
井上さんの作品は、ホームページでも見ることができます。
> Yui Inoue 井上 唯


パッケージはこんな感じ。CDケースに入って、パックされています。

中には詳しい説明書と、大小2つのプレート。

一度やると、ドンドン新しいのが作りたくなります。

経糸の張り方と基本の織り方

放射状模様の織り方

レースのような織り方


渦巻き模様の織り方


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SLOW LABELのSLOW TOOL

それから、もう1つ。
忘れてはいけないのが、このMARUIROを作っている「SLOW LABEL」の存在です。

SLOW LABELというのは、雑貨などを作っているブランドの名前。でも、その活動は単に商品を作って売る、というのとはちょっと違っているようです。

SLOW LABELの商品は、全て国内外で活躍しているデザイナーやアーティストがデザインをしているのですが、そのもの作りには、それ以外に大きく2つの特徴があります。

1つは、誰もがそのもの作りに参加できること。
つまり、特殊な技術やセンスを持った誰かではなくて、どんな人でも作ることができるもの作りを目指しているということです。

そして、もう1つは、それを作る作り手の個性が滲み出すような商品作りを目指しているということ。

SLOW LABELの商品を生産する担い手として、障害者施設の人たちが活躍しているのですが、それもSLOW LABELの目指す世界が実現されていることの証明だと言えるのでしょう。

そんなSLOW LABELの商品の中で、このMARUIROはSLOW TOOLという新しいシリーズの最初の商品にあたります。

すでに見てもらったように、MARUIROはアーティストの井上さんが、まるイロを作るための道具を作り出して、それを手にした人が、誰でも「自分の」まるイロ作りを楽しむことができる、という商品。

つまり、ものができあがる仕組み自体をデザインしたこのMARUIROは、SLOW LABELが目指す世界をとても分かりやすい形で表現していて、誰でもその世界を体験することができる、という商品だと言えそうです。

他にもSLOW LABELには、大量生産では作ることのできない、キラキラと個性のきらめく商品たちが沢山あるので、是非SLOW LABELのサイトで見てみてください。

> SLOW LABEL

そして、そんなSLOW LABELのもの作りを象徴するようなイベントもあります。それが「THE FACTORY」。

会場は、横浜港に面した象の鼻テラス。
そこがSLOW LABELの「工場」に変身するのです。

ここでは、誰でもSLOW LABELの商品を作る仕事に参加することができます。

会場に着いたら、用意された仕事のメニューからやりたい仕事を選んで、作業する。すると、やった仕事に応じて「スローマネー」という地域通貨がもらえて、そのスローマネーを使って象の鼻カフェで食べたり飲んだり、買い物したりすることができるのです。

そして、THE FACTORYで作られたものたちは、実際にSLOW LABELの商品として流通していきます。


2013年の「THE FACTORY 2」は3月9日から3月31日まで。

会期中にはスペシャルプログラムもあって、井上唯さんも琵琶湖からやってきます。

井上さんのまるイロのプログラムは、なんと4mの巨大まるイロを作る!という内容。

それから、会期中は事前予約をして、直径75cmの特大まるイロを作ることもできるのです。

これは4人までのグループで作る、でっかいまるイロ。
1枚分が10,000円(道具レンタル代、材料代、会場で飲む紅茶代を含む)で作れるので、家族で作って家で使ったり、友達へのプレゼントを皆で作ったりすると楽しそうです。

THE FACTORY 2について、詳しい情報はこちらを。

> THE FACTORY 2

 
そして、SLOW LABELの商品やイベントは、これからも紹介できたらいいなと思っているので、お楽しみに!


横浜の象の鼻テラスで開かれるSLOW LABELのイベント、「THE FACTORY」。誰でもSLOW LABELの商品作りに参加できます。

6帖の部屋と同じ大きさの、井上さんちの織機。
織物の仕組みを教えてもらいました。
織機はコンピューターの祖先なのだという話に、思わず納得してしまう作りです。

コタツに入って、まるイロを作りました。
家の前には畑が広がっていて、500m先には大きな琵琶湖がある井上さんち。

井上唯さんの作品
(上から)
「海を眺めている」(粟島 2011年)
 苧麻糸を編んで立体を作った作品
「虚空に浮かぶ月」(京都 2009年)
 亜麻糸を使って織った作品
「ここではないどこかへと」(京都 2010年)
 こちらも亜麻糸を織った作品
「宙のいえ」(神山 2011年)
 徳島の藍染めで作った作品