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素地を愛す

商品番号tk023003
商品名

黒皮鉄のスイッチプレート

価格

vis:¥2,052(税込)
visless:¥2,484(税込)

限定数

サイズ

W70mm×D6mm×H120mm

素材

支払方法

銀行振込・クレジットカード決済(PayPal)

送料

4点まで164円
(メール便でポストへお届けの場合)
宅急便の場合はこちら >

納期

1週間程度

備考

この商品は返品不可とさせていただきます。
写真の色は実物と異なる場合があります。
注意点に関しては、本文も必ずご一読ください。

バイヤーチバ

そのまま、の魅力

あえてここでその魅力を語るまでもないでしょう。
素地のままの鉄。その飾らない表情、無骨な質感。

きっと、このサイトを見ている人には、鉄のこの質感を偏愛する人も多いはず。かく言うボクも、この素材を愛して止まない一人です。

そんな鉄の質感をそのまま活かしたプロダクトのブランド。
それが今回紹介する「黒皮鉄プロダクト-aiara(アイザラ)-」です。

そのラインナップの中からの第一弾。
今回はこのスイッチプレートを紹介します。

aizaraの特徴、それは通称「黒皮鉄」と呼ばれる、素地のままの鉄を活かしたデザインです。

鈍い光沢を放つこの見た目は、「黒皮」という名前の由来にもなっている鉄の酸化皮膜によるもの。高温に熱されて成形される鉄が、空気に触れ酸化することでできる表面の皮膜に、あえて手を加えず、表情としてそのまま見せる。そんなデザインが特徴です。

部屋のスイッチ、気に入ってますか?

素地の鉄の質感を活かしたスイッチプレートです。
vislessタイプ 1穴(スイッチ部分は別売)

これだけで、部屋の雰囲気を大きく変えてしまうかも。
visタイプには表面にロゴが刻印されています。
(visタイプ 1穴)

vislessタイプは、ネジのないミニマルなデザイン。
(vislessタイプ 1穴)

visタイプ 2穴


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鉄は鉄屋

いかにも鉄らしい表情が特徴の黒皮鉄。

鉄と言えば、まず頭をよぎるこの素地の姿ですが、世の中に鉄のプロダクトは数あれど、こんな風に鉄がその姿を見せているものは、実はあまりありません。

錆や傷への抵抗力が弱く、扱いにコツを要する、というのがその理由。なので、購入される際には下の注意事項まで良く読んで、ご理解いただいてから、ということでお願いします。

そして、もう1つの特徴。
それは、鉄の加工を生業とする鉄工所が自ら開発、製作をして、このaizaraが作られているということです。

となれば頭に浮かぶのは、鉄好きなら垂涎、鉄工所のあの風景。そして、こんな男前なプロダクトを作っているのはどんな人たちなのか?ということで、訪ねたのは神戸にある鉄工所、1954年創業のヤマナカ産業です。

迎えてくれたのは同世代の三代目、山中博貴さんでした。

そして、山中さんに話を聞いて驚いたことが、もう1つ。
実は、aizaraのプロダクトは、外部のデザイナーに依頼することなく、全て自分たちの手で作り出しているのだ、ということ。

スイッチプレートや、名刺入れなどの小物はさておき、家具なども手がけているのに? という驚き。

元々は、毎日作業着で働く父親の姿にコンプレックスがあったという山中さん。その反動で、スーツを着て建設会社に通い設計をするという仕事を選んだと言います。

その後、グラフィックデザインへと転職。
最終的に、家業へと戻ってきたそうです。

そんな風に、一度外に出た目線から改めて見ると、加工前の材料そのままの黒皮鉄は、なんとも魅力的な存在感を放って見えたのだとか。

でも、そんなかっこいい黒皮鉄で製作される物のほとんどが、表面に塗装やメッキを施され、世の中に送り出されて行く。そこに違和感を感じ、鉄の鉄らしさを楽しむプロダクトを作りたいと始めたのが、aizaraです。


vislessタイプには見えない位置にそっと刻印が。
(vislessタイプ 2穴)

vislessタイプの2穴(上)と、長穴(下)。
1穴、2穴はスイッチだけでなく、コンセントも入ります。

visタイプの2穴(上)と、長穴(下)。
長穴はこんなスイッチもあるんですね。長穴には他に、スイッチを3つ並べたり、2つ並べたり、スイッチとコンセントを組み合わせて2つ、3つ入れることが可能です。

裏側はこんな感じ。


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種類と、取り付け方法

さて、今回紹介するスイッチプレートは6種類なのですが、大きく分けると2つに分類できます。

プレートの上下1箇所ずつをネジで固定しているのが、その名も「vis」。表面に全くネジがないのが、「visless」です。

そして、それぞれのタイプに穴の数と形によって、3種類のバリエーションがあります。

横長の小さい穴には、スイッチかコンセントが1つ。縦長の穴に入るのは、何タイプかありますが、スイッチを縦に2つか3つ並べるか、もしくはコンセントが2つか3つ縦に並んだものを入れるか、というのが代表的な例。

形は、スイッチプレートとしては一番多い、パナソニックのものに合うようになっています。中でも、「フルカラー用」というタイプが、このスイッチプレートを使えるタイプ。

その見分け方は...
今すでに使っている物を取り替える場合には、一度開けて中を確認する必要があるのですが、その前に、外からスイッチやコンセントのサイズを測ってみましょう。

横長の小さい穴は、横29mm縦23mm。
縦長の大きい穴は、横29mm縦69mm。

同じサイズだった場合には、プレートのカバーと壁側の材料の間に、マイナスドライバーなどをそっと差し込んで、カバーを外して空けてみてください。

そして中を見てみます。「Panasonic」、「フルカラー用」の文字が刻まれていたら、交換可能。それ以外の場合には残念ながら非対応ということになります。

さらに、フルカラー用の文字が刻まれている取付枠の部分が金属だったら、全タイプ取付可能。プラスチックだったら、visのタイプのみ可能です。

ちなみに、おそらく普通の部屋の場合だと、白いスイッチやコンセントが付いていることが多いのかと思いますが、写真にあるようにグレーの物に交換することも可能です。


使い込まれて使用感のある状態。このぐらいがいい感じです。

グレーのスイッチだけでなく、白いスイッチでも使えます。(白のスイッチやコンセントを、グレーに変えることも可能。)

こんな感じの微妙なデザインのスイッチが付いてますよね。カパっとプラスチックのカバーを外し、「Panasonic」そして「フルカラー用」を確認。交換可能です!(この部分がプラスチックだった場合には、visタイプのみ取付可能です。)
※昔のフルカラータイプは角ばった形の物もあります。

プラスチックの部分を外してから取付けるだけ。5分ぐらいで完了です。


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注意事項と取扱い方法

さて、最初に書いたように、鉄を素地のまま使うaizara。
しかし、ペンキなどの皮膜で保護されていない鉄にとって、錆は避けることができない運命にあります。

実は、この黒皮鉄の表面も、上で書いたように酸化した層で覆われています。つまり、すでに錆びているのです。

しかし、黒皮は「黒錆」と呼ばれ、よく見かける赤褐色の錆、「赤錆」とは違う酸化のしかたをしています。

その違いは安定性。
赤錆は分子構造に隙間が多いため、水分や酸素を通してしまい、錆の下にある鉄がさらに錆びてしまうのに対して、黒錆は分子構造が密で強いので、それ自体が安定した皮膜として働いて、中の鉄に水分や酸素が届くのを防ぐ働きをします。

つまり、黒皮は表面が錆びることで、中まで錆が進行するのを防いでいる、ということなのです。そのため、黒皮の酸化皮膜がない鉄に比べると、錆びにくい性質を持っています。

しかし、そんな安定した皮膜で覆われている鉄も、プロダクトになる過程で加工され、切断面もあれば小さな傷なども付いています。

それでも室内の安定した環境であれば、赤錆が発生することはほぼないそうですが、水分や湿度にさらされることで、錆が発生する可能性はゼロではありません。

そして、錆以外にも2つほど購入前にご理解いただきたい点が。

1つ目は、個体差についてです。
一言で黒皮と言っても、実は意外と差があります。
全体の色合い自体が、黒っぽいもののあれば、少し明るくグレーがかって見えるものも。これは、大きな1枚の鉄板の中でも場所によって色の違いがあるように、黒皮鉄であれば避けられない個性のようなものです。

さらに、筋状の濃淡があるものもあれば、加工や運搬の過程で小さい傷が入ることもあります。

そして、2点目は使用によって生じる色などの変化です。
手で触るスイッチプレートは、手の皮脂によって、触るところと触らないところに色の濃淡が生じます。

きっと鉄の質感が好きな人であれば、これを味わいと感じると思いますが、塗装などでコーティングされた素材とは異なるので、この点はご理解ください。

もちろん、脂分を取り除けば良いので、塗料用シンナーやアルコールのウェットティッシュで拭くことで、クリーニングも可能です。

もしくは、あらかじめカーワックスなどでコーティングをする、という方法もあるのですが、やはり使用感も含めて楽しんでもらえる方に使ってもらうのが良いと思います。

インテリアの良き相棒として、黒皮鉄を育ててもらえたら嬉しいです。

そして、aizaraのサイトでは、椅子やフロアランプなど、黒皮鉄の家具や、これまでに手がけた一点物の製作事例なども見ることができます。

> 黒皮鉄プロダクト -aizara アイザラ-


今回紹介する6タイプ。
上段が「vis」、下が「vissless」。
右から、1穴、2穴、長穴です。
一口に黒皮鉄と言っても、色も様々。
筋状の濃淡が入っているものもあります。

高架下にある鉄工所。これだけで思わずテンション上がります。

三代目の山中博貴さん。aizaraへの思いを熱く語ってくれました。

鉄工所の3つ隣には、aizaraのギャラリーが作られています。
鉄の質感とよく合う、かっこいい空間です。