マッドな水耕栽培用容器
商品番号 | tk023802 |
商品名 | Hydro 80:80 |
価格 | 容器のみの場合:¥11,000(税込) |
限定数 | - |
サイズ | Hydro 80:80: |
素材 | ガラス |
支払方法 | 銀行振込・クレジットカード決済(PayPal) |
送料 | |
納期 | 2ヶ月程度 |
備考 | [セット内容] |
バイヤー | mikayama |
世の中で売れるモノ
このサボテンを初めて見た印象はマッドだな、でした。なんか悪い白衣の科学者が標本でいろいろなものを収集している。そんなイメージです。より言うと、ルパン三世の「ルパンVS複製人間」に出てくるマモーの脱出シーンのロケットなのですが、これは分かる人にしか分からないので、、、(ちなみにこのことを作者の1012|TERRAの妻沼さん山田さんに言ったらきょとんとされたのですが、、)
世の中にはマッドな物事はたくさんあって。でも、そのモノ自体が美しさであったり、お金を払うに値する価値を同居させることは少ないとも思っていて。少数の人の嗜好品で終わってしまうことが大半なのですが、時にそれをバランスさせているものがあるんですよね。例が正しいか微妙なのですが、ルイヴィトンの村上隆とかもそんな感じだったような気がするんです。もちろん一定以上の部分では売れ方がちょっと変だったような気がするのですが、あるラインで間違いなくバランスしていて。日本に今求められているのって、そんなバランス感だと。
そんなに踏み込むつもりもないのでアレですが、そんなことを思ったりしています。
なんか不思議でマッドな風景
これは「Hydro 120:80」。シンプルな容器です。
接合部は薬剤で腐食させた渋い感じのガラスの容器です。
上下で分割できます。
「Hydro 80:80」高さ160mm
サボテンの世界
さてさて。今回販売するのは容器です。
アート作品ではなく、水耕栽培用の容器。
これを制作しているのは1012|TERRAという2人(妻沼大介さんと山田研一さん)なのですが、このユニット名の一つのルーツになっているのがテラリウムという陸上生物をガラス容器で飼育栽培する技術の総称で。元々は19世紀にロンドンで生まれていて世界各地の生物を鑑賞等の目的で国内に持ち込むための技法として生まれています。なので、サボテンを必ずしも入れて楽しむ必要はなくて、野菜とかそういうものを入れてもオッケー。でも、サボテンを入れることで一つの世界観を作ったのも事実なのでちょっとサボテンの説明。
そもそも論でサボテンは水耕栽培が可能か?という話なのですが。(僕はサボテンには水をあげすぎるな、と誰かに聞いたことがあったので。)
可能です。というか、左の写真を見れば一目瞭然。品種を一応選ぶようなのですが、大半のサボテンは水がすごく好きで水耕栽培用の器に移したところで体内の機構の変化を起こすらしく、自然と適応します。というか、サボテンの話を聞いていくとすごく奥が深くて。金魚的な世界なんですよね。鑑賞目的のため品種改良された、もしかすると人工的な産物。生命力が強いためか違う種類のサボテンを途中から接続することが可能らしくて。例えば左の写真の赤いサボテンが上に乗っかっているのがあると思うのですが、これは赤いサボテンを切って、下の緑のサボテンも先っちょ切って。繋げて放置していると、一体の生物化するようなんです。詳しく知りたい方は調べてもらうとして、というか僕もそれしか知らないのですが、、実際に繋がるんです。そんな結果なのか、なんなのか分からないのですがサボテン科だけで5000種もあるそうで。異常に奥深いのです。
「Hydro 100:80」高さ180mm
「Hydro 120:80」高さ200mm
「Hydro 140:80」高さ220mm
「Hydro 160:80」高さ240mm
噂の赤いサボテン。繋がっています。
なぜか作り始めたステンドグラス
さて、じゃあこの器は何?という話ですが、これはステンドグラスの技法を使って妻沼さん自身が作っている自家製容器。
元々は妻沼さんがゲーム会社のプランナー、山田さんはデザイナー。大学が美術系で同期だったので、その頃から一緒になんかやろうと話していて。ここからがまた変な話なのですが、この器の案を思いついたのは去年の春頃で、その頃妻沼さんが会社を辞めようかと思っていたらしく。でも、彼らは別に作り手ではなかったのでこんな器を作れるかと、ステンドグラス工房に当たっていったみたいなんですね。そうしたらあるステンドグラスの作家さんが作り方教えてあげるから自分で作れば?って。それで妻沼さん脱サラして、唐突にステンドグラス作家さんに弟子入りみたいになって、去年から自分で容器作りを始めていまして。。
割とこの経緯自体も不思議なのですが、事実そうで。やり始めたら食べられるようになったとのこと。なので、器作りを妻沼さんが、グラフィックやパッケージデザイン等を山田さんが、コンセプトや器本体のデザインは2人で行っているそうです。
野菜も育てられます。
成長しました。
ジャガイモも育てられます。
妻沼さんが手作業で作っています。
難しい買い方
というわけで今回の売り方を整理します。
まず基本は容器の単体売り。ステンドガラスの技法を使った縦横8センチ角の直方体で高さでバリエーションがあります。上下は分割式になっていて下に水を上に植物を置いて育ててください。根は水につかるギリギリのラインではさみで切っておくと真っ白の根が生えてくるので観賞用にはその方がきれいだと思います。ちなみに植物自体を大きくしたい場合は、液体肥料を希釈して下の水に入れておくと育ったりするそうです。この辺は同包する取扱説明書をご覧ください。
次に、サボテンとのセット売り。実は妻沼さん、東京近郊にあるいくつかのサボテン農家さんと提携していて、いつもサボテンをそこから仕入れているそうなのですが、今回は密買用に特に変わったサボテンを時期ごとに仕入れてもらうことにしてあります。なので、こちらは注文いただいた時点でその時選べるサボテンの写真を送るようにします。そこで選んでいただいて、それをセットにして送る、という感じです。ちなみにこの場合にはサボテンに応じたオススメのサイズの容器で送ろうと思っていますが、育てるつもりだから一回り大きなサイズで等要望に応じることも可能です。あと具体的に例えばこの品種で!みたいなのも一応お聞きすることもできますが、どうしても妻沼さん自身はサボテン農家さんではないことと、サボテンの価格は上記のような理由によりピンキリなこともあって、基本は任せてもらう方がうれしいです。
とりあえずここで一応の説明を終えます。
というのも、お会いした際にお話しした内容はもっといろいろあって。1012|TERRAで作っている器はもっといろいろなバリエーションがあって。それは追々違うタイミングで紹介しようと思います。
あ。あと、冒頭の僕の予言覚えておいてくださいね。この人たちは売れる。
当たったらなんかください。多分、密買的にはそこまで売れないような気がするので。(こういうカスタマイズ系の商品は通販には向かないんです。。)
言い訳でした。
1012|TERRAについて詳しくは下記をご覧ください。
> 1012|TERRA
意外に生活の風景に馴染むはず。
妻沼さんのアトリエには不思議なサボテンがいっぱい。
こんなやつハットリくんに出てきた。
サボテン農家にはもっといっぱい、、