めくるめく、ゆるい毎日 2024
商品番号 | tk028603 |
商品名 | ぺぺぺ日めくりカレンダー2024 |
価格 | ぺぺぺ日めくりカレンダー2024:¥3,000(税込) |
限定数 | 購入ページでご確認ください |
サイズ | w64mm×d52mm×h110mm |
素材 | 紙 |
支払方法 | 銀行振込・クレジットカード決済(PayPal) |
送料 | |
納期 | 1週間程度 |
備考 | この商品は返品不可とさせていただきます。 |
バイヤー | チバ |
めくっても、めくっても。365日!
とにかく、「すごい」
もうそれしか言えない、ってこと、たまにあります。
このコロッとして、ぶ厚いのが、まさにそれ。
「ぺぺぺ日めくりカレンダー2023」
例えば、10月のある日には「残り1cmの日」っていう、ちょっと謎な一日の説明が書かれていて、それが絵でも描かれています。
めくっても、めくっても、めくっても。
365日全部に、○○の日と、その絵。
どれも手描き、そしてもちろん同じものはなし!
めくるめく...
作るところを想像しただけで、ギョエー...
ってなりそうですが。
でも、それを感じさせない、とぼけた作風と、力の抜け具合、ゆるい世界。
途方もない時間の積み重ねにクラクラしながら、絵の脱力感でフワフワと無重力。
このバランスがなんともいえない。
でも、すごいのはそれだけじゃありません。
実は、この日めくりカレンダーは、もう6年も続いているというのです。しかも、毎年新しく描き下ろされていて、同じネタの使い回しはなし! なんてこった!!
単純に、毎日1枚描いても1年かかる。
しかも、聞けば考えたネタの中で1/3が、うまく絵にできなかったりしてボツになるとか。壮絶すぎる...
作るときは、まず言葉を考えたものを1年分ためておいて、それを一気に絵にするそうです。
言葉は、一日中考えても思いつくのが6、7ネタぐらい。絵にできるのは、日に10枚ぐらい。10月に売り始めようとすると、8月か9月ぐらいには完成している必要がある...
って、もうこれで一年終わっちゃってません?
やっちゃうわけ
そんなに大変な思いをしてまで、毎年作ろうと思うのはなぜなのか?
その理由のひとつに、子どもからの人気があるのだという作者の渡邉知樹(わたなべともき)さん。
子どもたちは、渡邉さん自身も謎に思うほど、このカレンダーに反応して、大爆笑したりすることもあるのだとか。いったい何がそこまでの爆笑を誘うのか、描いた本人にも分かってないそうですが...
以前、ある小学校の先生が、このカレンダーを買って教室に張ってくれたそうです。すると、生徒の間で大人気に。ついには、渡邉さんが学校に招かれることになったそうです。
しかも3時間にもわたる歓迎会が開かれて、もてなされたというからビックリ。
このクラスでは、日直の子がカレンダーをめくって、それをもらえることになっているそうなのですが、まるでトレーディングカードみたいに、お互いにお気に入りのページを交換したりするそうで、人気のページは1枚が2枚と交換されたりすることもあるのだとか。
もちろん、なぜそのページが人気なのかは、渡邉さんが見ても謎。でも、そこまで気に入ってもらえたら、作家としては本望でしょう。そりゃ、やめられなくもなるはずです。
絵本のない絵本作家
さて、こんな不思議な日めくりカレンダーを作っている渡邉さんは何者なのか?
自称の肩書きは「絵本作家」。でも絵本はまだ出したことがないそうで。
平たくいえば、アーティストでしょうか。
絵画の作品や、鳥をモチーフにしたオブジェは、継続的に制作していて、個展や販売をする機会も多いそうです。
絵画は抽象的な作風のものもたくさん描いていて、カレンダーとのギャップに、ちょっと意外性あり。
他にも詩を書いたり、似顔絵を描いたり、料理をしたり。
でも、その中でも特別な存在だという日めくりカレンダーの制作に向き合う姿勢は、他の作品のときとは少し違うのだそうです。
他の作品では、自己表現に徹するのに対して、カレンダーはもう少し編集目線というか、使う人の目線から考えることが多いのだとか。
例えば、シュールな濃いページが続かないようにしたり、かといって単調になりすぎないように、たまにアクセントを入れることを考えたり、少し考えさせられるような内容を入れたり、あるいは誰でも分かるような表現を入れたり。
そうやって、絵画などの制作のときは考えないような目線を入れながら作っているのが、このカレンダーなのだそうです。
と、まあ説明をしても、やっぱりこの楽しさと、すごさは、実物を見ないと伝わらないので、ぜひ買って1年楽しんでもらえれば。