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ヴィンテージマップ・イン・ポケット

商品番号tk029407
商品名

map coin purse
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価格

¥3,000(税込)

限定数

各1点

サイズ

w110mm×h80mm

素材

地図、クラフト紙、ファスナー、その他

支払方法

銀行振込・クレジットカード決済(PayPal)

送料

164円(DM便でポストへお届けの場合)
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納期

1週間程度

備考

この商品は返品不可とさせていただきます。
写真の色は実物と異なる場合があります。
古地図を使っているため、書き込みや小さなシミが見られるものもあります。

バイヤースギウラ

眺めていたい、小銭入れ

地図柄がモチーフになった雑貨は、お店でたまに見かけることがあるかと思います。だたこのmap coin purseの場合は、本物の地図を「切り抜く」というまったく違うプロセスからできています。

だから1枚の地図からできるのはほんの数点で、柄選びによっては1点しかできないものもあるほど。「そんな粋狂な......」と思うのですが、作者の「PGA/CB」たちはいたって本気。さらなる地図プロダクトを紹介するべく、これからのシリーズ展開も視野に入れています。

初回にまず準備が整ったのはmap coin purseの1サイズ、5種類の地図を切り出しての限定15点。小銭入れとして、Suicaなどのパスケースとして、名刺入れとして多様に使える便利なサイズからのスタートです。

日本の地図、海外の地図、合わせて6種類、計30点の新作が入荷! (画像はクリックで拡大します)
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「日本交通分県地図」1923年(画像クリックで拡大)

「Swiss Panorama Map」1913年
世界トップレベルで美しいと呼び声も高いスイスの地形図。日本、海外ともに、著作権保護期間を満了した地図のみを扱っています。(画像クリックで拡大)

「Swiss Topological Map」1913年(画像クリックで拡大)


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地図地理芸人、小林くん

初めてこのmap coin purseを見たのは2年半ほど前のこと、友人の小林くんがひょいとポケットから出した時でした。

地図がビビッドな色の糸(その時は青でした)で縫われていて、シンプルかつかっこいい! けれどもこれまでまったく見たことがない商品……。私は大の地図好きなので、地図に関する雑貨は相当頭に入っているはず、その私が知らないなんて、と「え、どこで売ってるの?」と若干うわずった声で聞くと、「地図を切り抜いて自分でつくった!」と思いも寄らない方向からの答えが返ってきました。

そもそも小林くんと私は「地図が好き」という共通の趣味で仲良くなった友人です。小林知之くんは太田プロダクションに所属するお笑いコンビ「火災報知器」の芸人であり、構成作家としても活躍しているのですが、「地図地理芸人」という呼び名で雑誌やwebで地理関連の連載を持っているくらいの地図好きでもあります。

私も好きが高じて、これまでこのサイトでも「マップメモ」や「明治前期測量中央官衙街1/2000彩色地図」を紹介したり、昨年は『地図趣味。』と題したエッセイ集を出版したくらいなので、それは気が合う友人なのです。

最初はmap coin purseをただ自分が使いたくてつくってみた小林くん。そう、私が2年半前に見たのは、その自分のためにつくったものでした。

小林くんはこれまで好みの古地図をちょこちょこと買い集めており、マイコレクションを眺めては楽しむ日々を送っていました。けれども袋から出してたまに眺めるだけではなく、もっと頻繁に見ることができたらという思いはむくむくと膨らむ一方。そんな頃、ちょうど欲しいと思っていたパスケースを、地図でつくって携帯してしまおうと思いついた結果が、map coin purse第1号だったわけです。

私も地図コレクションの一部を見せてもらったことがあるのですが、それだけでもかなり膨大な数!しかもどれも小林くんの好みが反映されていて、デザインの優れたものや美しいものが多いのです。確かにこれは袋に入れてひっそりしまっておくのは惜しいものばかり。

そしていざつくってみると、周囲からやたらと評判がいい。となると、「これはみんなと共有したい。つまるところ商品化だ!」と小林くんは次の行動に移るのです。

>「マップメモ」「明治前期測量中央官衙街1/2000彩色地図」

> 『地図趣味。』


「エチオピア国明細全圖」1939年(画像クリックで拡大)

「帯広地勢図」1939年
地形の陰影表現が素晴らしく、実際は平らな紙でしかないのに立体的に見えます。(画像クリックで拡大)

今回はジッパーが蛍光イエローのバージョンです。


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切り抜くつらさ

紙である地図をプロダクト商品にするには、もっと専門の知識が必要です。そこで小林くんが頼ったのは、服飾アーティストの友人、「POP GOES ART」として活動している和田直幹さん。仕事では、アーティストやイラストレーターから依頼を受けて、オフィシャルグッズから1点物まで幅広く手がける人物です。

和田さんは材料への探求心が半端じゃなく、ファッションとは関連しなさそうな素材にも常に関心を寄せています。今回、和田さんのアトリエへお邪魔したのですが、染料や化学薬品をはじめとするさまざまな材料がぎっしりと並んでいて、さながら実験室のようでした。

なかでもこれまで浮世絵や古い漫画など、紙素材を扱う作品を多くつくってきたことから、小林くんが相談を持ちかけたという経緯。そこから、ユニット「PGA/CB」としての作品づくりがはじまったのです。

地図はそもそも紙のなかでも厚みがあって強度の高いものが使用されていることが殆どだけれど、ただそれだけでは実用レベルには満たない。

そこで試行錯誤を繰り返し、二人がたどり着いたのは、地図に厚手のクラフト紙をこんにゃく糊で貼り付けて裏打ちする方法でした。こんにゃく糊とは、平安時代には僧侶の袈裟にも使われていたとのことで、まさに先人達の知恵がつまった、紙を強化できるうえ防水機能も果たすスーパーアイテム。

さらには防水効果を高めるべく、表側の地図には柿渋を塗布し、裏側のクラフト紙には透明のフィルムをコーティングし、実用に耐え得るレベルの商品となりました。

制作のなかで小林くんが「つらかった……」とこぼしたのは、幾枚もの地図を切り抜くことでした。いざとなると、地図をそのまま眺めていたい気持ちとの拮抗で、カッターを持つ手が震えたとのこと。いや、そのつらい気持ち、同じ地図好きとして痛いほどよく分かります……。

また、どこをどう切り抜くのかも大きな決断が必要でした。エリアとしてはこの範囲まで入れたい、という気持ちと、デザイン的な要素のバランス、そのせめぎ合いでかなり悩んだとのこと。結果として、二人の持ち前のセンスがこのmap coin purseの重要な要素のひとつになっているかと思います。

今回は1サイズのみのリリースとなりますが、今後、縫製糸の色違いバージョンの制作や、ペンケースの試作もはじまっています。もちろん更なる新種のヴィンテージ地図も登場します。今後もご期待ください!

>「POP GOES ART」


地図地理芸人、小林知之くん。左の手のひらに描かれているのは地図記号「三角点」。

地図にこんにゃく糊を塗って裏打ちを施し、よく乾かします。

地図を切り抜きます。もう元には戻れない!

ミシンをかけているのが「POP GOES ART」の和田さん。


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地図の解説、届きました

そして小林くんに地図にコメントを、と軽くお願いしたら、熱量の高い解説が届きましたので、以下にそのままご紹介します!

A. 日本交通分県地図/1923/大阪毎日新聞社

日本の交通事情を各都道府県別に分けて制作した大正時代の地図。黒く細い実線で引かれた道路に対して、海沿いを走る鉄道の太く赤いラインが目を惹く。山地の緑、海の水色の柔らかいカラーリングも素晴らしく、色ごとに版ズレを起こしているのも愛嬌。交通地図は、地図を見慣れていない人にも分かりやすいよう、シンプルで明快なデザインが特徴か。現在の私たちにとっては、「図」→「圖」、「国」→「國」などの旧字体表記もぐっと惹かれるポイント。今回は「東宮御成婚記念」のもので、これは昭和天皇のご結婚を記念して作られた地図。


B. 帯広地勢図1/200000/1939/国土地理院

地勢図とは国の機関である国土地理院で制作されるもので、地形図より縮尺比が小さい、つまり多くの地域が1枚の地図に収められ、府県単位での概要が分かる図。この地勢図は、等高線に陰影表現を重ねることで立体的な表現が生まれ、より一層北海道の雄大な大地を感じることができる。時代を感じる深みのある緑がまた素晴らしい。

C. 東京地勢図1/200000/1955/国土地理院

おおもとは伊能忠敬の伊能図を基にしてつくられた地勢図。江戸時代後期の地図がここまで影響を及ぼしたかと思うと、いかに伊能図が正確であったかが伺える。東京に住んでいる人ならば、知っている場所や行ったことがある場所をみつけることもできる。例えば、江東区の南はまだ埋立てが進んでいなく、お台場も小さく中央防波堤の姿もないなど、60年前と現在の東京を見比べてみるのも楽しい一枚。

D. Swiss Panorama Map /1913/Karl Baedeker

近代的旅行案内書の草分け的存在であるドイツの出版社、ベデガーが出した旅行案内書の中の1ページ。ここで描かれているのは、スイス、ピーツ・ラングアルトのパノラマ絵図で、単色ながらも山々の造形が見事に描き分けられている。イラスト地図の素晴らしさは「この景色を見てみたい」と思わせる強い力を持つところ。このまま大きくしてのれんにしたり、タオルにしたくなる!

E. Swiss Topological Map 1/150000 /1913/Karl Baedeker

Dと同じく、ベデガーの旅行案内書の中にある、スイスのラインヴァルトホルン付近の地形図。100年以上前の人々がこの案内書を見ながら旅行をしていたのかと思うだけで、冒険心の入り交じった想像力がかきたてられる。明治時代後期、日本の国家機関はドイツの技術者の指導の下、地図づくりをしていた。そんな豆知識を取り入れながら100円玉を取り出してほしい。

F. エチオピア国明細全圖/1935/大阪毎日新聞社

ムッソリーニ率いるイタリア軍がエチオピアに侵攻したエチオピア戦争を記した地図。悲しいかな地図と戦争は切っても切り離せない関係でいるのも確か。戦前まで使われていた、右から左への書き方で記される「アピオチエ」のカタカナ表記が何ともいえないバランスをしている。まだ慣れ親しんでいないカタカナのフォントの加減や色合いなど、80年以上前の歴史に触れられる地図。


タグも古地図に直接プリントされています。表裏で白黒反転。(以下の画像は前回のバージョンなのでジッパーが赤になっています。今回は蛍光イエロー)

小銭やお札を入れてお財布として。

1000円札も三つ折りでゆうゆう入ります。

名刺入れやパスケースにもちょうどよいサイズ。