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カタマリ

商品番号tk000800
商品名

カタマリ01

価格

150,000円 (税込)

限定数

SOLD OUT

サイズ

W375mm×D162mm×H116mm(最大外形)

素材

支払方法

銀行振込・クレジットカード決済(PayPal)

送料

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納期

約1週間

備考

3年間無償修理保証
この商品は返品不可とさせていただきます
写真の色は実物と異なる場合があります
重量:約5.7kg(本体のみ)
形式:アンプ内蔵スピーカー(密閉式)
最大出力:15W×2
入力端子:3.5mmステレオ・ミニジャック
付属品:専用ACアダプター、ミニプラグコード、ボリューム付きコード

バイヤーヤナギサワ

ずっと使い続けられるオーディオ

最初にこのスピーカーのことを知ったのは、まだ影も形もなかった制作過程でのこと。
別件ではじめてお会いした細尾さんに、計画中のスピーカーの話を聞いたとき、モノが見えないながらも妙に興奮したことを記憶しています。制作者としての細尾さんの熱意はもちろん、なんだかすごいモノが登場しそうな気配は、十分にあふれ出ていました。

ずいぶんと時間が経ったある日、ふと気になって細尾さんに連絡をとってみたのです。あのスピーカーはすでに世の中に出ているといいます。いますぐ見せてください!そんな無理なお願いに、細尾さんはためらいもなく駆けつけてくれました。

前情報がほとんどなかったので、初めて見た瞬間は、とりわけその外観に目がいきました。でも、デザイン性云々ではなく細尾さんの目指したもの、それは
「ずっと使い続けられるオーディオ」
純粋にそれだけでした。

当たり前のことのように感じるかもしれませんが、このテーマに真摯に向き合っていくのは、ほんとうに大変なことだと思います。大手メーカーではきっといろいろな事情がつきまとって、完全に純粋な視点で、というのはむずかしい話。
細尾さんは、国内某一流メーカーの録音スタジオ機器を開発してきた会社を説得し、技術面での全面協力を得ました。そして試作を繰り返しながら、ぶれることなく静かに静かに取り組んでいたのです。

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そのために

「ずっと使い続けられるオーディオ」。
そのために。
大げさで複雑なものより、シンプルで暮らしにおさまりよく馴染むものを。良い音で毎日の暮らしを少しずつ変える。控えめでありながらすてきな考え方。

毎日の忙しい暮らしのなかでは、食事をしながら、ソファに寝転びながら、雑誌を読みながら、と、音楽をいつでも最適な位置で聴くのはむずかしいことです。現実の暮らしをベースに考えぬいて、「カタマリ」は全方向へ音を放射すべく上向きにスピーカーを取り付けています。部屋のどこにいても、自然な音の広がりで心地よく音楽が聴こえてくるように。通常の家庭の18畳ほどの部屋で聴くのに十分な音量です。

試聴してみるとたしかに、これまで何度となく聴いてきた曲がずっと生々しい音で聴こえてきます。ギターの弦がこすれる音、ボーカルの息づかい、ライブの臨場感は特にドキっとさせられます。録音スタジオで収録された音楽であっても、その場の雰囲気を察してしまえそうなほど。
どう伝えたら適切でしょうか。音のことを語るのはむずかしいけれど、細尾さんの言うように、補正を加えられ不自然に強調された低音や高音とは無縁の、「素の音」「質感を感じる音」という印象がふさわしいように思います。音楽を聴く時間が長い人ほど、飽きのこない音を実感できるかもしれません。

「カタマリ」がコンパクトな大きさと音質を両立しているのには、アルミ筐体のもつ重量が作用しています。一般的なスピーカーに使われる木材の4倍に相当する比重は、振動を抑制するのに一定の効果があります。継ぎ目なく一体で成型している鋳物(金属だからこそ!)であることも、部材がバラバラになって振動しない分、振動をずっとよく受け止められます。コンパクトながらその重量感はなかなかのもの。
加えて、筐体の鏡面仕上げが、周囲の風景を映し込んで部屋に溶け込む効果も持ち合わせています。

アンプ内蔵スピーカーという形式を選んだこと。これ自体も「ずっと使い続けられる」を目指したから。
時とともに大きな変化を見せる機能部分を潔く切り捨て、真空管の時代から数十年変化していない音を出す部分のみに集中した、いつまでも時代遅れにならないごくシンプルなスピーカー。
いままで使い続けてきたほとんどの再生機器にケーブル1本でつなげるだけ。これでちょっと違った世界が体感できてしまいます。

「好きな曲を何度も聴きたくなる。」
「好きだった曲を聴きなおしたくなる。」
「好きになる曲を探したくなる。」
そんな気持ちが自然とわきあがってきます。

オーディオマニアでなくてもきちんと理解できる、きちんと感じられるスピーカー。細尾さんが目指したカタチ・こだわりを、めいっぱい楽しんでほしい。素直にそう思います。


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鋳物であり、重量感があり、鏡面仕上げの光沢があり。

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一見派手だけど、周囲の風景を映しこんで部屋に馴染みます。

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パソコン・CDプレーヤー・ラジオ・iPodなど、悩むことなくつなげられます。


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すべてに理由がある

知っておきたいことはたくさん。
伝えておきたいこともたくさん。
すべてに、シンプルで納得のいく理由があります。

・傷がつきやすいです
熟練の職人による手仕事の鏡面仕上げは、保護ワックスしか塗られていません。表面処理や塗装を行うことで傷はつきにくくなるかわりに、無垢のアルミの質感が失われます。そのために思い切った選択をしています。
無垢の木のテーブルを思い浮かべてください。もちろん傷はつきやすいです。でも味わい深さがそこにはあります。指紋がついたらすぐに拭いてあげてください。擦り傷ができたらアルミ用の磨き材で補修してみてください。長年の使用の後に筐体を再研磨することも可能です。手がかかる、けれど愛着のわく、育つスピーカーです。

・表面にピンホールがある場合があります
鋳物の製法上、溶けたアルミ合金が冷えて固まる際に、内部にガスが残留することは避けられません。 筐体を研磨加工した際に表面にガスの気泡が現れると、小さなへこみとなります。それを隠すための塗装やメッキ処理も行っていません。鋳物を、ピンホールも含めて「素のまま」使用しています。質感を何よりも優先した結果です。

・取っ手ではありません
左右のスピーカーを近づけて取り付けると各々の音が干渉します。コンパクトなオーディオシステムの伸びのない音を生む原因のひとつです。この干渉を抑えるために、左右のスピーカーの間にセパレーターを設けました。包丁の柄に使う木材と、ステンレス、アクリルの組合せ。アクリル部分はパワーONで光がともります。

・デジタルアンプを使用しています
音質面に優れたデジタルアンプを使用しています。設計は大手録音スタジオ用機器の開発を手がけてきた実績あるエンジニアたちが担当。今までのアナログアンプの効率は最大50%程度で、残り半分は熱として捨てられていました。一方、デジタルアンプの効率は約90%と高く、発熱・消費電力とも大幅に抑えられています。発熱の少なさで部品の寿命も伸び、アルミ合金筐体の放熱効率の高さと相まって、長期安定が期待できます。

・ケーブルの差し込み口は本体底面にあります
放熱効率の高いカタマリは、ホコリの侵入口である放熱開口をなくし、ジャックをホコリの付着しにくい底面に設けることで、機器の故障の大きな原因を根本的になくしました。そのかわりに、抜き差しするためにはセパレーターを傷つけないよう注意しながら底を上に向ける必要があります。こうした不便があっても、劣化に対する大きなメリットがあると考えています。故障の主原因となる電源スイッチとボリューム操作部もなくしました。(ボリュームは再生機器側で操作します)

驚かれるかもしれませんが、カタマリは、音のよさを最優先させるためにデザイン画なしで開発されました。
商品のコンセプトが明確になり、様々な問題が解決していくなかで、今のようなカタチが自然にできあがったという、結果としてのデザインです。

ご購入を検討されるお客様はぜひこちらをお読み下さい
>  カタマリFAQ


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アルミを溶かし型に流し込む工程。猛烈な暑さの中での職人技。

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ピンホールはこういった形で現れます。これも風合いのひとつ。

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取っ手ではなくセパレーター!電源が入ると光るアクリル部分。

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底配線は故障の原因を解消するだけでなく、見た目上にもすっきり。