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小さく美しく

商品番号tk014900
商品名

MAME

価格

¥1,430(税込)

限定数

サイズ

脹雀形皿 : W85mm×D80mm×H20mm
丸散赤丸 : φ96mm×H19mm
色絵五弁輪花 : φ93mm×H25mm
山水文扇形皿 : 115mm×53mm×H22mm
牡丹蝶文角皿 : 86mm×86mm×H20mm

素材

磁器

支払方法

銀行振込・クレジットカード決済(PayPal)

送料

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納期

約1週間

備考

この商品は返品不可とさせていただきます。
写真の色は実物と異なる場合があります。

バイヤーヤナギサワ

豆のはなし

密買ではおなじみ、3度目の登場amabroから
有田焼の新作を届けてもらいました。
「CHOKU」「KOTTOU」に続く今回の器の名は、「MAME」
その名の通り小さく、そして華やかさも兼ね備えた器です。

> そばちょこからスタート!
> 大胆に蘇る

銘々皿と呼んでいるものが、いわゆる小皿。
小皿よりもさらに小さいお皿を豆皿というそうで
名前にはもちろん聞き覚えがあるものの
細かな線引きは意外と身についていないもの。

豆というだけあって、当然にして小さく
わかりやすく言うと、醤油を入れるタイプのあの器。
片手でしっかりと包み込めるくらいの手のひらサイズは
料理を盛るイメージからは少し遠い感じがあります。

でも、これはわたしたちにとって、ある意味ラッキー!

忙しい生活の中で(ちょっと言い訳)
念願の有田焼を手に入れてみたはいいけれど
器負けしそうないつもの簡単料理では
おのずと出番が減ってしまいそうな‥気がするわけで。

豆皿なら、たとえば出来合いのつまみを美しく盛るだけで
帰宅後の至福の一杯を、さらに豊かに味わえるはず!
食事未満のちょっとした場面でも活躍するサイズ感は
手にしても気負わず迷わず、器遊びを楽しませてくれます。

1人分の食事を、テーブルにも満たない狭いお膳に盛り込む。
日本独特の食事形式から、大きすぎない器の需要が高まり
豆皿は庶民の器として、江戸時代に広く普及したそうで
日本の食文化を思いきり反映した「豆」サイズが
予期せぬところで、わたしたちの有田焼入門に貢献?!

これくらい小さな器を外国で見かけることが少ない理由は
そんなところにあったのかーと、同時に感心しちゃいました。

脹雀形皿(ふくらすずめかたざら)

丸散赤丸(まるさんあかまる)

色絵五弁輪花(いろえごべんりんか)

山水文扇形皿(さんすいもんおうかたざら)

牡丹蝶文角皿(ぼたんちょうもんかくざら)


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粋の掛け合い

下絵は、元禄期の伝統柄を中心に復刻されたもの。
小さな世界にも、絵柄・形・色・サイズみなまちまちの
凝縮された美学がぎゅっと詰め込まれています。
陶磁器の技術の推移や、当時流行した形や模様
目の肥えた人にはなかなか及ばぬ観察力も
携わってきた人々の想いくらいは、じんわり感じ取れたら。

amabroの有田焼への深い敬意。
言葉を変えてみると、あまりにも熱いはまりっぷりは
根拠のあるなしを問わず、会う度にしっかり伝わってきて
結果、こうして新しい器に出会わせてもらっています。

お得意の新たなアレンジは
それぞれの下絵ごとにマッチングを考え
金色のみで施された絵柄に表現されています。

いまを生きるわたしたちが生活に取り入れやすい
一歩近付かせてくれるアレンジが加わったおかげで
初めての有田焼も、ぐっとカジュアルな感覚で捉えられます。
伝統柄が生まれた当時と、現代の粋の掛け合いが
ひとつの器にふしぎなバランスで共存していますよね?

直感で見て楽しむのは、大正解。
解説が加わって、さらに愛情が深まるとうれしいので
たどたどしくも、簡単な解説と感想を少しだけ。
いろいろな由縁や見方ってやつがあるようです。

■脹雀形皿(ふくらすずめかたざら)
脹-福良とかけて、縁起物として好まれる。
雀の型には、職人の遊び心・いたずら心が感じられる。
→顔の部分や、羽毛にまで細かな凹凸がついて
ふくよかなかわいらしさと遊びと技がいっぱいです。

■丸散赤丸(まるさんあかまる)
紋所を見慣れている日本人が好む柄。
切れ目のない連続性も好まれ、多く描かれた図柄。
→ひとつひとつ違う絵柄が描かれた円と
新たに加えられた金の直線の重なりが魅力的です。

■色絵五弁輪花(いろえごべんりんか)
年月を経てますます大きく堂々たる姿になる松竹梅から
長寿・反映・永久不変の象徴とされる。
→花びらのようにふんわりと揺らめく器の形が可憐で
下絵の松を囲むように施された金が整然と輝きます。

■山水文扇形皿(さんすいもんおうかたざら)
水墨山水画の典型的画題。小さな器面に雄大な景色を写す。
→ふくらみとエッジの両方を持ち合わせた形の楽しさと
扇に描かれた絵を愛でるような、縮小された世界観が面白い。

■牡丹蝶文角皿(ぼたんちょうもんかくざら)
花と蝶の組み合わせはよく見られる絵柄。
蝶は食器に用いられる唯一の虫。
→わかりやすく楽しげな下絵にぴったりな気分で
金色の水玉が、さらに拍車をかけてくれます。


器を返して底をのぞくと、真っ白な地の中央に
amabroのAが控えめに刻印。これも美しいんだな。


器の底には、amabroのAの刻印

顔はふっくら、羽毛にはおろし金のような細かい凹凸が

ふんわり開いた花のように可憐な形

小さければ、扇形だって使いこなせるはず


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寄せて、添えて

なんだか1つで放っておけない!これが率直な印象。
1皿で食事が成立しにくいというよりも
寄せ集めて、何かに添えて、そうして初めて
輝きや喜びが増す器のような気がします。

まちまちの器をうまくコーディネートするには
それなりのセンスを要するものだと思うんです。
でも、豆皿に限って言ってしまえば
豆でまとまったときのにぎやかな光景や
ほかの器に添えて新しい顔を見せてくれる瞬間が
むしろ楽しく、ミスマッチさえなぜか許したくなる。
どこまでも華やかな脇役に思えてなりません。

そして、せっかく現代の暮らしに取り入れやすい
軽やかなイメージを与えてもらったのだから
使い方だって、醤油だけのためになんて言わず
思いつくまま自由に楽しんでほしいところ!

そばちょこの「CHOKU」につゆを注ぎ
ねぎ、しょうが、ごまなどの薬味をいくつも並べて
シリーズの王道を堪能してみるのもすてき。

焼きたてのバゲットには
オリーブオイル、バター、アンチョビ、パテやジャムを
洋もののシンプルなカップにコーヒーを淹れたら
チョコレートやドライフルーツの甘味を添えて。

ピアスや指輪、ネックレスなど
輝きあるアクセサリーの置き場としても映えるアレンジは
器の域も飛び越えて、すんなりなじんでくれそうです。

器と同様、金色がアクセントになったパッケージは
ギフト利用にもうれしい気配りと、開く楽しみも大切に。
最後まで手を抜かず、ようやく完成です!

 
amabroの商品は、こちらもチェック。
> 出会いの不思議


ひとつひとつ違った器を寄せ集めて盛り上がる!

おつまみにオリーブを載せて

そばつゆ+薬味に代え、コーヒーとチョコレートを

気の利いたパッケージはギフトにもうれしい