Englishカートを見る

すれちがう想い

商品番号tk016702
商品名

ヌーベル和三盆「ガイコツ」
ヌーベル和三盆「ハウス」

価格

ヌーベル和三盆「ガイコツ」:¥1,944(税込)
ヌーベル和三盆「ハウス」:¥1,620(税込)

限定数

サイズ

ヌーベル和三盆「ガイコツ」:φ15mmの球体のものが白9個+黒9個の合計18個で1箱です。
ヌーベル和三盆「ハウス」:W100mm×D100mm×H24mmの箱に左記写真の通り19個の和三盆が封入されて1箱です。

素材

和三盆(砂糖)

支払方法

銀行振込・クレジットカード決済(PayPal)

送料

一覧表をみる >

納期

ガイコツ:2週間程度
ハウス:2週間程度

備考

この商品は返品不可とさせていただきます。
写真の色は実物と異なる場合があります。

バイヤーmikayama

高橋信雅さん

このヌーベル和三盆の情報は「ガイコツ」のデザインを担当した高橋信雅さんからもらいました。下記の文章で。
―――――――――――
パリで絵が雑誌に掲載された際、絵の中の骸骨が大きく取り上げられました。
なぜ?との問いに、編集さん「現在、死のにおいを感じない " ガイコツ " を描けるのは日本人しかいない」
キティちゃん率いる、死のにおいを感じないキャラクター達は、今では日本を代表する作品なのです。

「死のにおいを感じない "ガイコツ" 」は、日本のおみやげものになりうる四国高松の和三盆に載せて、お届けします。
―――――――――――
最後の一文にさらっと和三盆の文章があるだけです。モチーフも含めて今回の作品は世界を意識した日本のおみやげものであるという宣言はありますが、高松丸亀町のみやげものであるという意思は皆無のようにさえ思います。

今回、「ガイコツ」と一緒に販売するひびのこづえさんデザインの「ハウス」も同じようなことが言えます。香川高松のモチーフであっても何ら構わないのに、とても普遍的なデザインです。ちなみにこの商品のどちらもパッケージの見える部分に高松丸亀町商店街振興組合の文字はでてきません。箱の裏側のシールで貼ってあるいわゆる製造元情報みたいな部分に、その文字がかろうじて出てくるだけ。

よくもまあ、こんなに高松丸亀町のことを無視したなあ、みたいなデザインになっているんです。
でも、これが効を奏してかプロダクトとして例え東京で買ったとしても、人から喜ばれるプロダクトとして成立している。こういう商品ってあるようでないと思います。

ヌーベル和三盆「ガイコツ」

「ガイコツ」のパッケージ

ヌーベル和三盆「ハウス」

「ハウス」のパッケージ


dot_line.gif

市原吉博さん

この方は、今回のヌーベル和三盆プロジェクトの木型を作った職人さんです。というか、この人すごい人でして。現在四国でただ一人の菓子木型職人で、いわゆる伝統工芸士としての賞みたいなものをいろいろともらっています。

だけど、話し始めると長いけど必ずオチをもってくる素晴らしいおっちゃんでもあります。これだけ話がうまいとやはり引っ張りだこのようで、学校や公民館などの地元の施設で頻繁に呼ばれて講演を行ったり、地元の小学生が工房を訪れて和三盆の製造体験教室などを行っています。
ちなみに、この市原さんの工房は普通に椅子で作業しているは、PCあるはテレビあるは、でいわゆる伝統工芸士の工房にありそうなストイックな雰囲気は一切ありません。
でも、技術は当たり前ながら確かで、ありとあらゆる和三盆の木型をフリーハンドで彫っていってしまう驚異的なテクニックを持っています。

この方に、今回のヌーベル和三盆の話が持ち込まれたときどう思ったんですか?と聞いてみたんです。モチーフ的にも伝統工芸士の方にとっては拒否反応がでそうなものですし、例えばガイコツのデザインをしている高橋さんも話し始めると長いヤンチャな兄ちゃんキャラクターの方なので、喧嘩になったとかいろいろエピソードを聞けるかな、と思いまして。
でも、さらっと「いや、なんも思いませんでした。」と。

自分の技術に自負がある前提で、仕事を基本的に断らないスタンスなんです。市原さん。また、講演を行うのも同じモチベーションなのですが、基本的に自分のやっている工芸の世界をプレゼンテーションできるチャンス、という捉え方なのでモチーフなんかも全然こだわりがない。面白いオーダーが来たな、というだけなんです。なので、丸亀町の依頼だからというのも関係ありません。地域がどうこうというより、こういう技術があることをみんなに知ってほしいという方がずっと強いモチベーションなんです。


市原吉博さん

複雑な木型ばかり

この場合、金魚ありきで木型を彫り起こしています

その都度、和三盆詰めて完成度の確認


dot_line.gif

高松丸亀町商店街振興組合 塩田さん

依然、不思議です。
なぜこのプロダクトが地域のみやげものとして生まれたか?商店街振興組合は何を動機としていたのか?

例えば、この商品が地元の工場で作られていたりとか、しっかりと地場にお金の落ちる仕組みになっていたりしたら、まだ納得できるのですが、、面白いことにこの商品は地元の洋菓子屋さん、というかパティスリーミクニで作られています。振興組合の専務さんがオーナーなので頼んでみようということで。
なので、本業の空き時間に一生懸命慣れない木型に砂糖を詰めて作っているので、生産も全然安定していません。しかも、今回のガイコツの木型は例を見ないほど極端に小さい上に細工がされているので、1個1個しっかり詰めないと安定した形ができないし、ハウスはデザイン的にパズルになっているので箱詰めする作業ももちろんパズルでこちらも大変。と、笑っちゃいけないんだけど、笑ってしまう大変三昧。

もう不思議なことだらけなんです。この商品を取り巻くいろいろが。
なので、この商品の企画に携わった振興組合の塩田さんに聞いてみたんです。これは何なのか?
なのに、これまたすごく飄々とした体で「いやあ、人との出会いなんですよね。」と。

結果的に。
すごく結果的なのですがこの商品のクオリティが保たれたのはこの塩田さんのスタンスが良かったんです。多分。
通常のいわゆる振興系の商品は初めに作り手でもなく、それを購入する人でもなく、その商品の企画者の強い想いが入ってしまうため(例えば地場の新たな産業にしたいとか、地元に強い注目があたる商品にしたいとか。)結果的に何をしたかったのかよく分からない中途半端なプロダクトになることが多いのですが、今回のヌーベル和三盆の場合、そこの部分が極端に軽くて、またその過程として出会えた人たちのキャラクターが良い意味で濃くて自分の目的意識がしっかりとしていたため、こんなにクオリティのある商品になったような気がするんです。

ま、なんとなく納得しただけでやっぱり不思議なんですけどね。
でも、過程はどうあれこうやって生まれたプロダクトが日本飛び越えて世界に高松市丸亀町ドーン!!ってアピールして帰ってこれたら、それこそ痛快なわけで。
いろいろと街独自のリデザインプロダクトってあったりしますが、このくらい器のでかいプロジェクトが他でも進んでいくと面白いものが生まれるのに、と思ったりしています。難しいですけどね。

市原吉博さんについて詳しくは下記をご覧ください。
> 木型工房有限会社市原

高橋信雅さんについて詳しくは下記をご覧ください。
> NOBUMASA TAKAHASHI WEB
ひびのこづえさんについて詳しくは下記をご覧ください。
> ひびのこづえWEB SITE


高橋さんデザインの「立体手袋」もご覧ください。
> 「富士山、あらわる」


木型に和三盆を詰めて

パカッ

黒い粒々??

ガイコツ完成!!