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漫画を奏でる

商品番号tk027303
商品名

紙巻きオルゴール漫画
OTOWA 紙オルゴールキット
五線譜はがき(10枚入り)

価格

紙巻きオルゴール漫画:¥540
OTOWA 紙オルゴールキット:¥2,980
五線譜はがき(10枚入り):¥1,000
※全て税込価格

限定数

サイズ

オルゴール:
 w111mm×d59mm×h51mm
五線譜はがき:
 w120mm×h164mm
紙巻きオルゴール漫画のサイズは画像キャプション部分でご確認ください。

素材

紙、他

支払方法

銀行振込・クレジットカード決済(PayPal)

送料

紙巻きオルゴール漫画:82円
(DM便でポストへお届けの場合)
宅急便の場合はこちら >
OTOWA 紙オルゴールキット:
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納期

1週間程度

備考

紙巻きオルゴール漫画に、オルゴールは付属しません。オルゴールをお持ちでない場合は、OTOWA 紙オルゴールキットを合わせてお求めください。
この商品は返品不可とさせていただきます。
写真の色は実物と異なる場合があります。

バイヤーチバ

まさかの出会い

誰もが見たことのある、この小さな装置。
クルクルとつまみを回せば、ポロリポロリと、透明感のある金属の音が聞こえてきます。

これはオルゴール。
なのですが、たぶん皆さんが知っているそれとは、きっと全く違う物。なぜかというと、このオルゴールだけでは音を鳴らすことができないからです。

よく見ると、上の部分に平たい口のような所があって、ここにあるものを挟んでから、つまみを回してやると、耳慣れたあの音色が流れ出します。

その"あるもの"とは、穴の空いた紙の帯。
幅4cmほどの紙を差し込むと、回転によって紙が吸い込まれていき、通過する穴の位置に合わせて音が出る、という仕組みです。

と、ここまででも「ほほーっ。」という感じ。
だけど驚くのはここからです。実は、今回紹介するこの紙の帯には、漫画が描かれているのです。

その名も「紙巻きオルゴール漫画」。
コマを送るように、スルスルと出てくる漫画に合わせて、オルゴールの奏でる曲も進んでいき、目で漫画を追いながら耳では音楽、と2つのメディアが、ゆるく融合=マルチメディア(?)。それをアナログに自分の手で、というのがなんとも楽しい体験です。

単に動画を再生するのとは、全く違って。
これは想像以上にハマります。

ちょっと見たことのない光景。漫画を動かす装置?

実は、帯状の漫画をオルゴールに通して、漫画と音を同時に楽しむことができるのです。選ばれた漫画家も個性あふれる顔ぶれ。

2015年、第二弾のラインナップが発表。
いわゆる“漫画”という枠に収まりきらないような活動をする作家を中心に、5人が新たに加わりました。

こちらは、2013年に発表された記念すべき初回の作品たち。全く新しい表現手法に、積極果敢に挑んで面白い作品に仕上がっています。
個別の曲の動画は、こちらで見ることができます。> mieru record - YouTube

西島大介
「Before I Forget」(上) w245mm×h123mm
「last summer」(下) w120mm×h164mm
「DJまほうつかい」として音楽活動もしている西島さんの作品は、曲もオリジナル。2012年に発表された本、『すべてがちょっとずつ優しい世界』が紙巻きオルゴールで表現されている。「last summer」は、両面に印刷がされていて、どちらの面も曲として楽しめる作品。1枚の絵のときは散りばめられた状態だった星が、切って帯にすると、物語の重要なモチーフであるオーロラの形に見える。


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漫画の調べ

今回紹介する作品は、11人の漫画家による全13種。2013年に最初のシリーズが発表され、2015年には第二弾が登場しました。

漫画とオルゴールの融合、と一口にいっても、その方法は大きく2つのタイプに分けることができます。

1つは、既にある曲にのせて漫画を描く方法。もう1つが、今回の紙巻きオルゴール漫画のために曲から作ってしまう方法です。

そして、2番目の方法の場合には、さらにバリエーションがあります。

初回に登場した漫画家の、ふかさくえみさんが一番分かりやすい例なのですが、音を指定する穴の位置と漫画との関係を良く見ると、あることに気付くはずです。

それは、穴のほとんどが漫画の絵の一部になっている、ということ!つまり、この漫画は穴がなければ成立しないのです。

漫画の中で図として意味を持っている穴が、そのまま楽譜のように音の高さやタイミング、数などを決めることになる。だから文字通り、“漫画をオルゴールで演奏する”ということになります。

他にも、嫌でも気になってしまう存在が、第二弾に登場の西島大介さん。「DJまほうつかい」として音楽活動もされ、注目を集めている西島さんの作品は、2012年に発表された本、『すべてがちょっとずつ優しい世界』から派生した内容になっています。

音楽家でもある西島さんの作品は、もちろん今回のために作られたオリジナルの曲。『すべてがちょっとずつ優しい世界』の音楽バージョンとも言える内容です。

しかも、驚いてしまうのが、本の中で重要なモチーフのひとつとなっているオーロラの形が、この作品の中に穴で描かれているということ。これも、ふかさくえみさんの作品と同じ手法だといえます。つまり、この形でなければ成立しない、音と漫画の融合がここに表現されているのです。

他の漫画家の作品の中にも、程度の違いこそあれ、同じような表現がされているのが見て取れます。

例えば、セリフがなく淡々とシーンが連なるようなカシワイさんの作品。一見、抽象的にも見えるこの世界で、穴は風や主人公の意識、そして寂寥感などを表しているように見えます。

そして、そんな表現は既存の曲を使った作品でも感じることができます。森泉岳士さんの作品では、風景の中に空けられた穴が、雨や雪、あるいは風などを表しているようにも見え...

そんなふうに見るたびいろいろ考えて楽しみながら、ついつい何度も鳴らしてみたくなる紙巻きオルゴール漫画なのです。


ふかさくえみ
「蒼海ドロップス」 w245mm×h210mm
オルゴールの音を決めるための穴が、図形として漫画の構成要素になっている。さらにそれだけでなく、ストーリーともマッチした音楽になっているというすごい作品。まさに、オルゴールと漫画の融合による新しい表現。

カシワイ
「No title」 w164mm×h150mm
静的でミニマムな表現ながらも、1コマ1コマが訴えかけてくるような力を感じる作品。カシワイさん自身が作った曲が、そのコマを静かにつないでいく。絵と穴の関係も、適度な距離感を保ちつつ、時折近づいて絵の世界観を補間するようで、つい引き込まれてしまう。

森泉岳土
「たましらむ」 w123mm×h233mm
墨や割り箸、つまようじなどを使うという独特のタッチで描かれた主人公は、孤独でどこか寂しげにも見える。しかし、オルゴールに通して音楽と合わさると、それはまるで孤独を楽しんでいるかのように、どこか軽やかな表現にも見えてくる。既存の曲を使いながらも、穴が絵の中で風景の表現として成立していることにも気付かされる。

ウラモトユウコ
「HAPPY BIRTHDAY」 w123mm×h233mm
表面はカラフルに、裏面は黒をベースにモノトーンで描かれている。表は「HAPPY BIRTHDAY TO YOU」の曲になっているが、裏面を再生する時は、同じ曲の音階が逆になるという不思議な作品。帯状にする際に最初と最後を反転させてつなぎ、メビウスの輪のように永遠にループさせる。


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紙巻きオルゴール

“漫画を奏でる”ような、この商品。
実は、このオルゴールを使った、もうひとつの楽しみ方があります。それは、自分で曲を作り、演奏する、という楽しみ。

それが普通のオルゴールとの最大の違いです。
この商品は、漫画作品と、それを再生するためのオルゴールとを、別に購入するようになっています。そして、オルゴールには譜面のような線が印刷された帯が付いてきます。

さらにもうひとつ付属するのが、小さなパンチ。
これを使って、紙に穴を空けていくことで、曲を作ることができるのです。

「作曲」というと、ちょっと大げさな気もするけれど、でもこれは紛れもなく作曲。同時に、演奏をするという意味で、これは小さな楽器でもあるし、作られた曲を再生するための装置でもある。そして、音楽を作るための道具でもあるという、いろいろな顔を持っているといえそうです。

ゼンマイ式のオルゴールとは違って手で回すので、速さが一定になりづらいところも、不思議な魅力のひとつ。ちょっとした揺らぎが、なんだか心地良い響きを生み出すのです。

さて、では曲を作ってみようか、と譜面のような紙と向かい合うものの...

音楽を勉強した人ならスラスラと作れてしまうのかもしれないけれど、普通の人はなかなかそうもいきません。

と思うところなのですが、まずは1枚無駄にするつもりで、テキトーに穴を空けてみます。すると、これがなかなかどうして、何も考えずにやっても意外と曲っぽくなっちゃうのです。

あれ?才能あったのかな?
きっと、そんな気持ち良い錯覚にはまってしまうはず。

実は、それには理由もあるそうで、もともとこのオルゴールにセットされているのが、ピアノでいう白い鍵盤の音だけなので、音が重なっても濁りにくいのだとか。

小さい子どもから、大人まで、これはかなり楽しめそうです。

そして、もうひとつ。
この特性を生かして、穴で文字などを描いてメッセージとしてプレゼントするのも良さそう。ドットでできたグラフィックのように、ミニマルな表現になるので、デザインとしても楽しめます。

どんな曲になるかは、鳴らしてみてのお楽しみ。
厳密にいえば、穴を空ける位置によっては、音にならない穴も出てきますが、ここはメッセージとデザイン重視。細かいことは気にせずにいきましょう。


九島 優
「Slide」 w164mm×h120mm
漫画の概念を変えるような、レイヤーが幾重にも重なるような表現。グラフィカルな要素と、手描きの線や筆づかいが交錯して、見たことのない風景が生まれている。オリジナルの曲はミニマムながらも、手描きで表現された少女の情感をなぞるように、優しくどこか切ない響き。

オカヤイヅミ
「アルプス一万尺」 w123mm×h280mm
誰でも知っている曲を使いながらも、音を分散して配置することで、作品としての緩急をつけると同時に、主人公ふたりの掛け合いを楽しく表現している。これも、 紙巻きオルゴール漫画ならではと感じさせる作品。

萱島雄太
「ALARM CLOCK」 w210mm×h245mm
目覚まし時計の音や、鳥の鳴き声など、楽曲以外の音をオルゴールで表現したパートと、音楽的な表現、そして音のない部分が巧みに構成され、ストーリーと一体になっている作品。漫画を様々なメディアへと積極的に展開する萱島さんならではの表現。

角 裕美
「あこがれのキミ。」 w120mm×h164mm
ユーモアたっぷりの弾けた表現とストーリーが楽しい作品。曲との意外な組み合わせに、きっと驚かされるはず。穴も全て星型でにぎやか。


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出会いの必然

この「紙巻きオルゴール」は、杉山 三さんが「trois」の名前で商品として販売、自身でも絵を描いたものを作品として発表したり、ワークショップなどの活動も展開しています。

わずか15の音階と、4cmほどの幅。
そんな制限の中だからこそ、小さい子どもから大人まで、音楽の知識や、絵の技術がなくても、表現がしやすいのかもしれません。

そして、そんな紙巻きオルゴールに注目したのが、「mieru record」として、漫画と音楽の融合を目指す活動をしていた、石崎孝多さんと萱島雄太さん。

実は、石崎さんは以前「Only Free Paper」というフリーペーパー専門の店をやっていたときに、密買東京にも登場してくれた人。なかなか衝撃的だったその活動、もしかすると覚えている方もいるかもしれません。

> 戦略的0円の話

共に活動をする萱島さんは、自身でも漫画家として作品を発表しています。特徴は、WEBなど紙媒体にとらわれない発表形態と、例えばスマートフォンの縦スクロールに特化した表現など、媒体ごとに紙ではできない表現に挑戦していること。

そんな先進的な活動が評価されて、「文化庁メディア芸術祭」を始め、コンテストなどでも数々の賞を獲得しているそうです。

mieru recordとしては、2012年にエリック・サティの曲「ジムノペディ」を題材とした漫画を6人の作家が描く「prologue -Gymnopédies-」という作品を発表。続く2作目となったのが、今回紹介する紙巻きオルゴール漫画です。

まさに出会うべくして出会った三者による企画。
今後も詩や写真など、異なる分野の表現との融合を模索したいと語る杉山さん。そして、mieru recordも漫画の新しい表現領域を探求していくといいます。

今後も要注目な、その活動はこちらでも是非。
> trois
> mieru record
> 萱島雄太 | YUTA KAYASHIMA


コマツシンヤ
「星座の音」 w164mm×h120mm
満天の星空のように、全ての穴を星で表現した作品。絵本も手掛けるという楽しげな作風で、星の連なりに像を描き、未だ見ぬ世界を夢見る少年のように、キラキラと純粋な世界観を表現している。オリジナルの曲も、どこか優しくロマンチックな響き。

mashiyu
「Home! Sweet Home!」 w120mm×h164mm
「“トゥーランドット” 誰も寝てはならぬ」 w150mm×h164mm
家で過ごす日常の楽しさを「Home! Sweet Home!」という曲に乗せて表現した作品と、夢見る幸せなひと時をやさしい曲に乗せて表現した作品。どちらもイラストのようなカラフルでポップな表現で、小さな子どもにも楽しめそう。

こちらが「OTOWA 紙オルゴールキット」。オルゴール本体に加えて、穴をあけるための小さなパンチと、五線譜はがきが5枚が入っている。五線譜はがきは、切り離すと1枚から4本の帯ができ、好きな長さにつなげて使う。

まずは適当に穴をあけてみる。すると不思議なことに、いきなりいい感じの曲が作れてしまう。