手描きの妙味
商品番号 | tk003604 |
商品名 | Datura / Strelitzia / Tagets / Lutea |
価格 | 植物シリーズ4種 : ¥26,250(税込) |
限定数 | - |
サイズ | 24cm / 26cm |
素材 | キャンバス・油性インク |
支払方法 | 銀行振込・クレジットカード決済(PayPal) |
送料 | |
納期 | 2週間程度 |
備考 | この商品は返品不可とさせていただきます。 |
バイヤー | ヤマダユウ |
HWi-Dのデッキシューズ
普段連絡を取り合うことなどあまりないのですが、僕がロンドンに短期滞在した際に通っていた語学学校で知り合って以来、10数年の付き合いとなる友人から、2ヶ月程前一通のメールが届きました。その内容は「ブランド立ち上げたんだけど、ちょっと見てみてよ」というもの。
そこで、彼のウェブサイトを何気なく開いたところ、大興奮!ベーシックなデッキシューズに描かれたイラストは何と全て彼の手描きというではないですか!元々センスのあるヤツだとは常日頃から思っていたのですが、これは腐れ縁からとんだモノを発見してしまいました。
HWi-Dというブランド名は「HandWrite Identification」の略称で、一足一足「手書き」で描かれたオンリーワンのデッキシューズを提供する、限りない情報量が行き交う現代、人々がアイデンティティーを失っていく中、「個人」の足元から「i-D」をまるでタトゥーのように刻印する、というコンセプトの元で生まれたブランドです。
普段からいろいろなモノに自分のイラストの試し書きを重ねている彼が、ある日、自分の持っているスニーカーにイラストを書いて履いていたところ、それを見た家族や友人に頼まれて書き始めたのがそのきっかけだったそう。
立体物にイラストを施すのは平面のそれとは全く異なるため、靴の形状にあったモチーフをリサーチしたり、タッチに工夫をこらすのはもちろん、靴のボディに合ったインクを求めて膨大な種類のペンを買い込み、そしてイラストのキャンバスとなるデッキシューズも街を歩いて探し求めた末に、ようやくHWi-Dブランドのスニーカーが生まれたのです。
ただのファッションブランドとは明らかに一線を画す、限りなくアートに近く、それでいて老若男女問わずオープンな東京発のブランドの誕生です。
猛毒を持つナス科の「Datura」は左右異なるイラストのシリーズ。
もう一足はこんな感じの図柄です。
温室植物として栽培されるほか、切り花として生産もされるゴクラクチョウ科の「Strelitzia」。こちらは左右とも同じ図柄のパターン。
女の子に人気の「Tagets」。もう一足は花が二輪描き込まれて います。
「Lutea」はリンドウ科の植物。葉の大胆なイラストが印象的。左右同じ図柄のパターン。
友人にしてクリエイターであるYOSUKEくん
HWi-D創立者であり、クリエイティブディレクターのYOSUKEは、友人である僕が言うのも何ですが、一風変わった雰囲気を醸し出しています。それは幼少期にはパリを中心にヨーロッパに13年過ごした帰国子女であるからかもしれません。
僕が彼と出会ったのは大学時代。卒業後渡米し、マークジェイコブスなどを世に送り出したニューヨークのPARSONS SCHOOL OF DESIGNでビジュアルアートを学びます。その後、NYと日本国内の 広告代理店やデザイン事務所でアートディレクションとグラフィックデザインのキャリアを積んだ後、昨年、HWi-Dを立ち上げました。
10数年来の友人ですが、彼の靴を通して、新たな一面が見れたのは個人的にも新鮮な驚きでした。何かに没頭したときの彼の集中力と、モチーフのリサーチなどを日々重ねる探究心の強さには頭が下がります。
モチーフによって異なるものの、彼は、その集中力を研ぎ澄ませて、靴一足に対して4-5時間ぶっ通しで一気に描き上げていきます。途中で休憩して、時間を置いてまた描くことができないそう。そうした結果生まれた、彼の大胆なモチーフ使いとその緻密なタッチのイラストがシンプルなキャンバスシューズを違った次元へと引き上げています。
キャンバスシューズ自体も中国製のノーブランドのものなのですが、シンプルな良いデザインで、彼はそれをローコストで生産する中国の人々のことを思いながら、彼らにリスペクトする思いも込めて敢えて選んだそうです。描き込んでいない余白の部分にも彼の強い思いが感じられます。
イラスト自体は油性インクを使用しているので、水に濡れても耐久性は高く、確かに時間が経つと少し滲んでくる部分もあるのですが、それも良い味となることでしょう。サイズ展開は24cmか26cmですが、その他のサイズをご要望の場合は、お問い合わせ下さい。ボディとなるデッキシューズの在庫状況次第でご対応することも可能です。
一つ一つが手描きでどれも微妙に表情が異なる、世界に一足しかないスニーカー。
足下に彩りを。
エバーグリーンならぬ、エバーブラックな逸品です。
YOSUKEのサイトはコチラ
> yosuke gallery
全体を覆うようにスカルがびっしりと描かれた「Skulls」。こちらはスリッポンタイプです。
色っぽい目つきに惑わされそうな「Eyes」。片目はウインクで。
HWi-DのYOSUKEのセルフポートレイト。平行してイラストレーターとして活動中のカリスマ展 (仮名)から。