あなたの部屋へ飛んでいきたい!
商品番号 | tk005206 |
商品名 | トリの照明 |
価格 | 常夜灯タイプ ¥4,320(税込) |
限定数 | - |
サイズ | 常夜灯タイプ W100mm×D70mm×H130mm |
素材 | 常夜灯タイプ 透光性磁器トリ型ランプシェード×1、電気ソケット、ナツメ球5w×2 |
支払方法 | 先払い |
送料 | |
納期 | 2ヶ月程度 |
備考 | この商品は返品不可とさせていただきます。 |
バイヤー | オクタカオ |
トリの群れ!
僕が最初にこのトリたちと出会ったのは、金沢にあるpuddleというお惣菜バー。
> puddle
なにやらインスタレーション中のようで「トリたちに見守られながら、おいしく鳥の料理を食べよう!」という期間の中の見守るトリの役として、あちこちに無数に止まっていたのでした。
いつもより多めに鳥の事を思っては、料理を食べてこのトリの照明を眺めていたのですが、その時感じたのは、「なんだか気配がする」ということ。
もちろん嫌な気配じゃないんです。
こう、温かい感じの「存在してるな」という気配。
そこにあるというのが柔らかく伝わってくる気配。
その期間中は「バードウォッチングをして数を当てると抽選でこのトリの照明をプレゼント!」ということもしていて、カウンター片手にほろ酔いながら、何度も何度も数を確かめて応募しました。
ええ、とても欲しくなってしまったんです。
結局は応募に洩れてしまったんですけど、お店の中をよく見回すとそこに在ったのが、「トリ、販売してます」という控えめに主張したこの商品の紹介プレート。
あ、求めてもいいんですね。
気配のあるものをつくりたい。
このトリたちを作っているイトウさんが心がけていることは、日常に溶け込んでいるけど気配のあるものを作ること。
そんな想いがカタチになって、小さな生き物のように気配を持った、この照明が生まれていきます。
けど、どうしてトリなんでしょう?
そう聞いてみると、小さい頃、出身の横浜のまちなかで見かけた光景がすごく印象に残ってるんだそうです。
それは都会の街中の、たわみそうなほど電線にずらっと、もうズラーっと並んだ鳥の群れたち。
その時に、すごいインパクトで「鳥がいる!」と思ったそうです。
その後から大学で陶芸を学び、作ったのが主に鳥をモチーフにした作品。
その数300羽以上!
でも、今のころんとしたフォルムや質感とはちょっと違っていたんだとか。
インパクトを受けたのが、都会の電線にずらっと並んだ鳥たちでしたから。
そして、もっと柔らかなトリへ。
大学時代の恩師とやって来たのが福井県にある「金津創作の森」。
約20ヘクタールもの広大な自然の森の中にある陶芸工房のスタッフとして、普段は一日体験にやってくる方たちとモノを作る楽しさや喜びを一緒に感じながら、作品を作っています。
この森へやってきて、しばらくして散歩の途中にふと見かけたのが、木の枝先に止まっている鳥の姿。
小さい頃に見た都会の鳥とはちょっと違った感じに、ふわっと止まっている様が見ていてすごく気持ち良かったのだそうです。
その姿からインスピレーションがまた生まれ、自然に馴染むころんとした、滑らかな形や質感に少しづつ変わっていきました。
見ているだけでも丸い曲線が気持ちいいんですが、触ってみると、すべすべした肌触りでこれがまた気持ちいい。
石に近い材質の光を透す、透光性磁器でランプシェードは作られています。
型はあるものの、手作業がとても多く全く同じ形にはできません。
特に顔は手仕事で一つ一つ整えるので、見比べるとよく分かるのですが全く同じ表情のトリもいません。だいたいは、つかみどころの無いこちらの力が抜けるような愛くるしい顔つきですが、あっちを見たり、下を向いたり遠くを見たり。顔や形は届いてからのお楽しみですが、どの表情も憎めない!
同時に複数を注文された方の場合は、形が重ならないようにイトウさんが分けてくれます。
流木の作品のように配線をまとめて、自分の好きなものに止まらせるのも楽しいですね。
こんな時に。
もし自分だと、どんな時にこのトリの照明が灯って欲しいですか?
そう聞くと「例えば…夜、急に目が覚めて、喉が渇いててキッチンに行こうとするとき」とイトウさん。
「もしこれがあって、なんだかほっとしてもらえたら嬉しいです。」
ぱちっと灯りをつけると、ぽっと丸くて柔らかいこのトリの照明が浮かんだとしたら…
そうですね。なんだか穏やかなまま過ごせそうな気がします。
イトウさんとお話しながら思い出したのは、そういえば、小さい頃に好きな子に何かのお返しで贈ったのが、照明だったということ。
中学生になるかどうかの頃でしたので、それはそれは恥ずかしいセンスの照明だったんですが、その時なりに、自分の贈った灯りを寝る前とかに点けて欲しい。出来れば、その人の部屋や日常に溶け込んでくれたら嬉しいな、という想いがあったんだと思います。
このトリの照明が灯って欲しいあの人の顔が浮かんだ方はいかがですか?
もちろん、あなたの部屋のどこかにも一羽止まらせてみてください。
きっと心地よい気配で溶け込んでくれると思います。