小さな宇宙
商品番号 | tk006303 |
商品名 | 鉄のお椀 |
価格 | 大:¥3,500(税込) |
限定数 | 限定なし |
サイズ | 大:Φ約87mm×H約35mm |
素材 | 鉄、蜜蝋ワックス |
支払方法 | 銀行振込・クレジットカード決済(PayPal) |
送料 | |
納期 | 受注生産のため3ヶ月程度 |
備考 | この商品は返品不可とさせていただきます。 |
バイヤー | チバ |
小さな宇宙
※作家の希望により、この商品は販売が終了となりました。今まで沢山のご注文をいただき、ありがとうございました。
小ぶりなサイズながらも、この存在感。
成田さんの鉄の器を、久しぶりに紹介します。
今回もとてもシンプルなこの形。
半球です。
黒褐色の小さな器。手のひらに収まるような、この小さな球体に、またしてもボクの目と心は引きつけられて、この小さな宇宙に吸い込まれてしまいました。
そう、この黒褐色の正体は、幾重にも重なるかすかな濃淡と、ほのかな色合い、そして無数の小さな粒子と、薄い皮膜の重なりが作り出す、複雑な立体の世界。ただの黒褐色に見えるこの物体は、見れば見るほど、まるでここに小さな宇宙があるような錯覚に陥りそうになります。
生活の中で使える道具を作ることにこだわり、鉄の特性を活かしながら、鉄の持つ豊かな表情を引き出すために、丁寧に仕事をすることにこだわる成田さん。その姿勢が、そのまま形になったような、そんな作品です。
そして、極限まで無駄を削ぎ落とした、このシンプルな形だからこそ、鉄のこの豊かな表情が活きてくるのだと思うのです。
ほぼ実物大。小さな宇宙がここにあります。
一切の無駄を削ぎ落とした形。
小さいのに、しっかりした存在感。
手に取って感触も味わって欲しい。
またしても、シンプルに鉄
そして、シンプルなこの形だからこそ。
前回紹介した鉄のプレートと同様、普段の生活で身近に感じてもらえる場所で、用途で、色々なことに使ってもらえたら嬉しいです。
でも。
シンプルであればあるほど、実は使い方はしっかり考えてあげる必要があるし、センスも試されます。そこも楽しんで欲しいところ。
何にも使わずに、単にオブジェのように置いておくだけでも、充分に楽しめる質感と存在感。まずはお手元に置いていただけたら嬉しいし、味わっていただきたい。
でも、やはり生活の中で使ってもらうことが、器として作られたこの作品のあるべき姿だと思うのです。きっとこの器もそれを望んでいます。
例えば、キャンドルを灯すための器として。と、成田さんは言っていました。確かにこの素朴な質感と、キャンドルのゆらめく炎の相性は、想像するまでもなく良さそうです。家庭用だけでなく、お店などで使っていただくのも良いかもしれませんね。
あるいは、アクセサリーを入れたり。やってみたら、実に良く合います。飾り気のない、素地に近い表情に、小さなアクセサリーが良く映える。カラフルな小物などを入れておくのも良いかもしれません。
そして、1点1点が受注製作による手作りですので、大きさもご希望の用途に合わせて調整が可能です。上記以外のサイズでご希望があれば、お知らせください。製作することが可能です。(大きさは直径150mmぐらいまでです。)
繊細なアクセサリーとも相性良し。
このままインテリアとして成立しますね。
小物を入れてみました。
キャンドルも。
(写真は成田さんのサイトからお借りしました。)
秘密の製法
鉄を打つ。
そんなシンプルな作業によって作られるこの器。
元は、丸い鉄の板。それを熱して叩いて形を作り、そして同じ作業は調子を変えて、鉄に繊細な表情を与える仕上げの作業に移っていきます。
丁寧に叩く。
そうして作られるこの繊細にして複雑な鉄の表情。
さらに、ある意外な方法を使って、この器により豊かな表情を与えると共に、鉄の酸化を安定させています。
「内緒だけど。」と成田さんが言っていたので、ここでは明かしませんが、皆さん毎日口にしているような、すごく身近なあるもので煮ることで、この表情が出るのです。そして、表面に蜜蝋ワックスを塗って完成です。
体に優しい素材を使っているので、食べ物を入れても大丈夫です。
ただ、基本的には鉄を使っているし、酸化も完全に止められている訳ではないので、食べ物とは言っても乾き物などということになるかと思います。その点はご注意を。蜜蝋ワックスでコーティングされているので、多少であれば濡れたものなどを入れるのは問題ありませんが、液体などを入れるのには適しません。(詳しいお手入れの方法などは、説明書が添付されます。)
さて、あとは皆さんどのように使っていただけるのか、楽しみに待つとしましょう。
まだご覧になっていない方は、成田さんの他の作品も素敵なので、是非こちらから。
> フライパン
> 鉄のプレート
> ハンガーラック
また、それ以外の作品も成田さんのホームページでご覧いただけます。
> studio tint
作品展などの情報は、こちらでも随時お知らせしますので、合わせてご確認ください。
> 「密買日報」
エッジの感じもたまりません。
見るほどに吸い込まれそうになる豊かな表情。
ついつい引込まれて、見入ってしまいます。
こんなワイルドな模様になることも