Englishカートを見る

さかさまカップ

商品番号tk014400
商品名

Every Light Thing

価格

¥17,600(税込)

限定数

各1-3点  > サンプル写真ページ

サイズ

カップ : おおよそ φ80mm×H80mm
コード : おおよそ 1200mm
※カップは1点ごとにサイズが異なります

素材

ボーンチャイナ(磁器)

支払方法

銀行振込・クレジットカード決済(PayPal)

送料

一覧表をみる >

納期

1週間程度

備考

この商品は返品不可とさせていただきます。
写真の色は実物と異なる場合があります。

バイヤーヤナギサワ

ONとOFF

列になって光るカップをみたのが最初の出会い。
どれもこれもチャーミングで、全部持って帰りたい!
これはあくまでも素直な感想だったのですが
同時に、くすっと笑えるかわいらしさも感じていました。

さかさまになったカップを見慣れていないせいか
割れ物の代表選手なのに‥という不安定さも相まって
なんとも所在無さげなポジションと、宙吊りの緊張感に
少々心をくすぐられてしまった向きがあります。

ところで、光るカップばかりを見ていたものだから
後々カップを借りたときにびっくりしたことがあります。
あれれ?もっと違うものだったような、という錯覚は
日中、スイッチを入れずそのまま見たときのカップと
明かりの灯ったカップとで印象がだいぶ違ったから。

カップとしてこれは選ばないかな?
普段の自分だったらそう判断してしまうものが
明かりを灯した途端、思いがけずよかった!
そんなパターンに見舞われる人も多い気がします。

すてきなご婦人の家で登場しそうなクラシカルなカップに
絵柄の陰影が美しく浮かび上がってきたり
シンプルすぎるかしらと躊躇しそうなカップも
暗闇に浮かんだ瞬間、シルエットに魅了されてしまったり。

光を抱え込むつもりなんかまるでなかったカップたちが
初めて見せてくれた表情は、なかなかに感慨深く。
カップを愛でる装置?そんなふうに考えてみてもいいかも。


dot_line.gif

デザインとはなんぞや?

どんなものでもランプシェードにできるのでは?

そんな発想から、いろいろなモノを使った実験が重ねられ
辿り着いたところがアンティークのカップ。

アイデアそのままの名前は、Every Light Thing
あまりにストレートすぎて、すぐさま頭に入ってきました。

じゃあ、そもそもどうしてこういう作品になったのか?
PRODUCTIVE MIND の中安秀夫さんに話を聞いてみると
見方によっては気の抜けた、でもなるほどの発言を耳にして。

世の中には、もうありとあらゆる立派なデザインがあるから
僕がわざわざ新しいデザインを生む必要はないかな‥と。

プロダクトやグラフィックのデザイン
アートギャラリーのキュレーション
アートディレクションなどなど
デザインまわりのあれこれに携わる中安さんから
予想外に飛び出たどこか潔いこの発言。

謙遜なのか、あくまで前向きな脱力感なのか
意図するところにうんうんと共感しながら
ごく淡々と語る姿と、出来上がった明快な作品に
うーん、肩に力入ってなくていいなあって思いました。

組み換えの妙や、アイデアの具現化みたいなこと
個人的には非常に興味がある、いや、大好きです。
それをデザインと呼ぶのかどうかはわかりません。
でも、何かを完成させるときに働く
大事な力のひとつがきっとデザインかな?と。

すでに存在する立派なデザインの力を借りたとしても
この作品は中安さんが完成させたものだから
そこには当然新たなデザインの力が働いているはず。
謙遜も諦めも無用です!

とはいえ、デザインという言葉にこだわらなくても
完成したものを喜んで受け止めてくれる人がいるかどうか
それがものづくりの本質なんだろうな、きっと。
凝りに凝ったもの=すばらしい、わけではない。

新たな使命を与えられることになったカップたちは
骨董市や古道具屋さんなどを回って買い集められたもの。
アンティーク的価値があるのかどうか、定かではないものの
オランダで陶磁器の勉強をしていたこともある中安さんが
選んだだけあって、それぞれに魅力的な部分を発見できます。

カップカップと連呼してはいますが
実はピッチャーも紛れ込んでいたり、シリーズものもあれば
見上げたカップの内側まで色柄が楽しめるものも。

ちなみに、カップに穴を開けているのもご本人と
技術的な実力も兼ね備えているあたり、あなどれません!


コードは120mm、この状態で届きます

同じシリーズを2点揃えてみたり

カップより一回り大きめのピッチャーも魅力的

カップの内側まで色柄が施されたもの


dot_line.gif

なつかしい温度

カップに包み込まれたこの小さな明かりを
どこに灯してみたいと思ったか?

ぱっと思い浮かんだのが
童話のなかに出てきそうなつつましやかな食卓風景。
暗闇のなかでぽわんと光るカップは
場所がどこであれ、愛すべきささやかな空間で
じんわり進む時間と楽しんでもらえたら、と期待していて。

スタイリッシュな空間のアクセントにもすてきだけれど
木造のアパートや、和室、板の間、古い家の玄関先
生活感のある風景のなかでは、さらに生き生きしそうです。

身の回りに自然と集まってきた家具や本や食べ物
自分の大好きなものたちと同化して
生活の場を彩ってくれそうな予感のワケは
どこかの誰かがティータイムを楽しんでいた(たぶん)
アンティークならではのあたたかでなつかしい温度感。
人も空間も、身構えることをすっかり忘れて
最初から自然に溶け込んでくれそうな。

バラバラのカップが連続して浮かぶ姿は、ご覧の通りお見事!
食器棚に飾られた色とりどりのカップを眺めるよりも
興奮の度合いときたら、断然上をいってしまいました。
もし、同じ形のカップをテンポよく並べたい場合は
2点もしくは3点止まりで、用意のあるカップが3種類。

16種20点、改めて目の前に並べてみると
悩ましい選択肢が待ち構えていて。
1点ずつゆっくり買い集めるのが現実的かも、と考えたら
中安さんに早速新たな収集を始めてもらわなければ。

お気に入りのカップを見つけに
ぜひ、サンプル写真ページとにらめっこしてみてください!
> サンプル写真ページ


※注意事項
点灯するとカップもライトも高温になります。
点灯中および点灯直後は手を触れないでください。
お子さんのいる家などでは、設置位置にもご注意を。