前進あるのみ

番長にあやかる

気になるのは、誕生のいきさつ。

効果音リングでもお馴染み、
RGB-laboratoryのお二人が作ったこの帽子は、
2012年、千代田区三番町で開催された個展
「バンチョー展」に合わせて制作されました。

そもそも、個展の命名自体がノリ重視で、
三番町にある三番町カフェで開催されることから
こりゃちょうどいいと採用された「番長」の名。

その名に恥じぬよう？かどうかは定かじゃないものの、
展示に合わせて作られたのは、番長にまつわるストーリーに
沢山のキャストを揃えて挑んだ写真作品の数々。

全てお見せできないのが残念ですが、
その演出と、セットや小道具まで気合の入った撮影は、
現場を想像しただけでもたまらなくワクワクします。
中には、かの大作「最後の晩餐」番長バージョンまで！

同時に、番長になりきるグッズの開発も行われ、
番長級に気合の入った前髪の帽子が誕生しました。

当時は艶のある黒革で作られ、見るからに
リーゼント以外の何ものでもない仕上がり。
それはそれでめちゃくちゃかっこよく、凄みもあり、
バンカラな「番長帽子」と呼びたくなるものでした。

展示からかれこれ2年。ずーっと気になりつつ、
ようやくお披露目されたのは、思いがけぬフェルト製。

革のときの製作の難しさや、価格設定の問題、
あとは、被るのにそれなりの気合が必要なビジュアルを、
もう少し気軽に被れる雰囲気と現実味のある値段へ。
質感を変え、ファッションにも馴染みやすくなり、
生まれ変わった名前は「FAKE」。

ツッパリを本気で生き抜くには及びませんが、
男気満点の痺れるかっこよさにあやかって、
ひととき、こっそりとフリをさせてもらう楽しい時間。

女性にも抵抗なく被れる優しい雰囲気を持ちながら、
前髪へのこだわりは決して忘れていません。

前髪、命！

で、どんなものかと早速被ってみると。

後頭部にサイズ調節可能な皮紐がついていて、
頭がすごく小さな人でない限りは
調節の範囲内で問題なくカバーできそう。
被りは比較的浅めです。

前髪部分は、被ってみるとふしぎな安心感。
キャップのツバのようでいて、何かに守られているような、
そっか前髪の庇ってこんなに落ち着く感覚なんだな。
あと、外から見ているより、結構前髪長いんだなー。

この帽子の命とも言えるトンガリは、
被ってみるとなおさらベストな形をキープしたくなって、
手拭を丸めて先端に詰めてみたら、なかなかいい感じ。

ポケットに財布と携帯電話、
前髪にハチマキとマスクくらいは入れられちゃうので、
いざというときにも安心です！

3つの色は、持っている服とのマッチングはもちろん、
リーゼントを予感させる具合にも強弱があるので、
見せ方とツッパリ魂に応じて選んでもらえれば。

向かうべき場所に向かわせてくれそうな力を信じて、
前髪が指し示す方向に前進あるのみ！

他にも、遊び心いっぱいの
RGB-Laboratoryの商品はこちらから。

> 「身にまとう効果音」
> 「気になる相棒」