ほしいを、つくる - 2016秋冬 -
商品番号 | tk029103 |
商品名 | 3min. |
価格 | 生地 |
限定数 | SOLD OUT |
サイズ | ■生地の幅 |
素材 | 生地:綿100% |
支払方法 | 銀行振込・クレジットカード決済(PayPal) |
送料 | 型紙のみの注文:¥164(DM便の場合) |
納期 | 1週間程度 |
備考 | この商品は返品不可とさせていただきます。 |
バイヤー | チバ |
やっと出会えた
こんなのが、あったらいいのに...
そう思って探しても、「これ!」というものに出会えない。そんなことって、たまにあります。
そこにズバッと! いや、それ以上に。想像を超えるものが現れた、この驚きと喜び。そんなワクワクした気分で紹介するのが、この「3min.」(スリーミニッツ)です。
それは、自分で服を作るための型紙と生地のブランド。いろいろ探していましたが、やっとお薦めしたいものに出会えました。
まずなんといってもポイントは、これがファッションブランドspoken words project(スポークン ワーズ プロジェクト)の手によって生み出されたものだということ。
spoken words projectは、かなり前にある人から教えてもらい、それからずっと気になっていたブランド。いつか、なにか、どうにか、このサイトでも紹介できる機会がないかな、と思っていました。
手芸の世界からではなく、ファッションの世界から、こんな商品が出てきたこと、しかも気になっていたあのブランドが! これだけでも、テンション上がってしまいます。
そして、一般の人にも作りやすく、かつ着こなしやすいように考え抜かれたデザイン。さらに、生地だけでも、型紙だけでも買えるんです!
これは、まさに想像以上。ということで、今回はこの3min.を、じっくり紹介したいと思います。
手作りの、ぜいたく
3min.と聞いてお分かりの通り、ブランド名はあの有名番組「3分クッキング」をイメージしてます。
もちろん、その料理が3分では作れないように、3min.の服も3分で作れるわけではありません。
だけど、誰でも、気軽に、自分のお気に入りの服を、自分で作れる。そして、一度作ったらまた作りたいと思えるように。そんな商品を目指してデザインする気持ちが、そこに込められているのです。
何よりもこの3min.で素敵だと思うのは、「手作りの服が高級品になればいい」という、spoken words projectのデザイナー飛田正浩さんの思い。
ここでいう高級は、単なる値段の話ではもちろんなく、ちゃんと人の手や時間がかかっていて、作り手の思いが詰まっていることが、何より大事で素敵に感じられる、という価値観の話。
例えば、この3min.の服を作って大切な人にプレゼントすることを想像すれば、イメージが伝わりやすいかもしれません。
「着る」ということは、自分自身を表現すること。だから大事にしたいと思うけれど、それは意外と簡単じゃなかったりもします。その手掛かりをこんな形でもらえることも、とても素敵なことだと思うのです。
こちらは、巾着バッグ
作り方は下のリンクで公開されているので、生地だけ買えば作れます。練習用としてもお薦め。
> 巾着バッグの作り方(PDF)
原点は母の服
そんなブランド3min.の原点ともなるイメージは、子どもの頃に母親が作ってくれた服だったと語る、飛田さん。
服飾の勉強をしていたというお母さんは、いつも色々な服を作ってくれたそうで、針と糸が身近にある暮らしだった、と振り返ります。
特に印象に残っているのは、お出かけに着るよそ行きの服が、必ず手作りだったこと。まさに3min.への思いと重なります。
でも一方で、“誰にでも作れる”ものにしたいという点では、悩むことも多かったという飛田さん。
例えば、自分たちは大きな作業台を使っているけれど、家庭のテーブルで同じ作業ができるのか、とか、曲線はうまく切ることができるだろうか、とか。
作業の環境とレベルをイメージしながら、全ての人が楽しんで作れるように考えるのは、なかなか大変だったそうです。
だから、今回のパターンは全て名前に「直線仕立て」と付いていて、曲線を目立たない脇の部分だけに絞り、他は全て直線にしたデザインになっています。
ワンピースやブラウスから受ける、着物やゆかたにも通じる印象は、そんなところからきているのです。
そしてそれはシンプルな服の形にもつながっています。だから、飽きずに着られて、コーディネートもしやすい。それが今回のデザインの特徴です。
生地:河原の石
美しい河原をイメージしたデザイン。水彩絵の具で描かれた河原の石が、川面や水の音、揺れる日差しを表現しています。
起毛生地は、程よい厚みと張りがあり、洋服からバッグまで幅広く使えます。(画像クリックで拡大表示)
そしてテキスタイル!
そして、spoken words projectといえば、忘れてはいけないのが魅力的なテキスタイル。
その秘密は、デザインが生み出される現場にあります。
ブランドが拠点を構えているのは、大きな倉庫の建物。そこはオフィスというより、アトリエと呼ぶのがふさわしい空間です。
ここでは生地の試作から、ときには製品用の生地作りまでが行われるそうで。
それをできることが、自分たちの何よりの強みだと語る飛田さん。
実際に染めたり刷ったりしながら生まれるデザインは、画像や紙の上でデザインするのとは違い、質感を確認しながら作り出されます。その違いは大きいと力説する飛田さんの言葉も、このアトリエで聞くと説得力があります。
全て手作業で作り出されるデザインは、ときに失敗や偶然も味方に付けて、ここでしか生まれないものになるのだとか。
そんな生地の中からお気に入りを選んで、服を作れることが、この3min.の一番の魅力。生地は5種類×3色=15点から選べます。
型紙が3タイプで、合計45の組み合わせ! 自由に選んで楽しんでください。
縫う部分も極力少なくなるようにデザインされているので、ミシンがなければゆっくり手縫いで作ってもいいかもしれません。あるいは、ミシンのレンタルというのもあるようなので、それを利用するという手も。
テキスタイルのデザインと同じように、多少の失敗やアクシデントも、いい味付けになるはず。自分なりにアレンジをしてみたり、余った生地も使って楽しんでもらえたらうれしいです。
他のシーズンの3min.はこちら。
> ほしいを、つくる - 2017秋冬 -
> ほしいを、つくる - 2017春夏 -
生地:壁
味わい深く変色した壁の美しさを様々な質感で表現したデザイン。
薄手の起毛生地で、肌触りやわらか。軽やかなトップスやスカートに最適で、ギャザーを寄せたデザインとの相性も良い。(画像クリックで拡大表示)
生地:午前中
朝起きて、その外気を感じた時に見えているはずの風景をイメージしたデザイン。洗いざらしたような質感も毎日の生活=朝を表現しています。
薄手のコールテン生地は、しなやかさと、落ち感があり様々な形の洋服に馴染みます。(画像クリックで拡大表示)