旅の香り 【中東編】
商品番号 | tk029203 |
商品名 | 旅ザター(tabi za’atar) |
価格 | ¥550 |
限定数 | - |
サイズ | 20g |
素材 | タイム、ごま、スマック、マジョラム、ひよこ豆、岩塩 |
支払方法 | 銀行振込・クレジットカード決済(PayPal) |
送料 | 購入ページでご確認ください |
納期 | 1週間程度 |
備考 | この商品は返品不可とさせていただきます。 |
バイヤー | チバ |
旅ベーグルと、マツジュン
いつかこのサイトに登場してほしいと、ずっと前から思っていたその男は、通称マツジュン、もしくはMJ。
彼は、「旅ベーグル」という店をやっていて、モチっとフワッとした、でも噛み応えシッカリで、とびっきりうまい、ボクの大好物を売ってる人。
そして、とにかく陽気なやつで。
谷中の「へび道」にあった旅ベーグルまで、電車に揺られてわざわざ出かけてしまうのも、そんなマツジュンこと松村純也に会うのが楽しいから、だったのかもしれません。
めちゃくちゃよく喋るけど。
なにしろ自分の言ったネタに、自分で笑い転げてしまう。そんな無邪気さが、誰からも愛される男です。
さて、その旅ベーグルが作っている、異国の香りたっぷりのミックススパイスが、この「旅ザター(tabi za'atar)」。今回はこのエキゾチックなスパイスと旅ベーグルのことを紹介したいと思います。
小袋に入った、謎の粉末。その正体は...
旅ザター(tabi za’atar)
中東のミックススパイスです。
旅ベーグルとtonotypeさんがつくった旅スパイスがお届けする、異国の香り。
タイムの味をベースに、スマックという酸味のあるスパイスが効いた、エキゾチックな味。それを日本人向けにしたオリジナルブレンドです。
ザターって?
見たこともない、聞いたこともない、その名前。
ザター? za’atar?
それは、中東のミックススパイスだそうで。
この味を文字で表現するのは、なかなか至難の業ですが、ベースになっているのはタイムの味。これがかなりしっかりと。そして、もうひとつは不思議な酸味で、これはスマックという聞きなれない名前の中東のスパイス。果実のようにフレッシュな酸っぱさではなくて、熟成系の酸味? グッとエキゾチックな雰囲気を醸します。そこにたっぷり入ったゴマが効いてて、さらにマジョラムや、ひよこ豆といった内容。
タイムは、いつもスーパーで見かけるようなものではなくて、中東のワイルドタイムを使っているという本格派。
なんですが、実はこの旅ザターは日本人の味覚に合うように、日本の食事にも合うようにと、試行錯誤してたどり着いた、旅オリジナルのアレンジです。
“肉じゃがにかけても合う”ような味になっている、というマツジュン。
そんなザターとの出会いは、世界中を旅している彼の友人tonotypeさんがお土産として、レバノンで見つけたこのスパイスを持ってきたのがきっかけだったそうです。
その味に魅了されたというマツジュンですが、夢中で使ううち、だんだんとその強さに疲れてしまったのだといいます。
そこで、tonotypeさんとともにオリジナルブレンドの研究を開始。試作を繰り返した末に完成したのが、この旅ザター。
以来、マツジュン+tonotype=「旅スパイス」として、この旅ザターを販売しています。
で、と。
疑うわけじゃないけれど、元のザターってどんななんだろう? って、やっぱり気になります。売っているところはほどんどないのですが、探し回ってようやく発見。使ってみました。
うーん。確かに。
中東の路地裏にでも迷い込んだような、ディープな味わいは何ともクセになりそうな感じ。酸味がかなり強いのも印象的。かなり嫌いじゃないですが、クセも強くて人を選びそうな感じもあります。
食べ比べてみると、旅ザターはかなりマイルドで日本人好みになっていて、これはなかなかグッジョブかも! 旅!
「旅ザターとタイムの豚生姜焼き」
旅ザターには、旅スパイスのオリジナルレシピが付いてきます。さらに注文時に「密買東京で見た!」といっていただければ、特別レシピも1品プレゼント。
「ラブネのボールの旅ザター&レモンマリネ」
バゲットに塗ったり、サラダに混ぜたり、ピザにのせたりして楽しめます。
「レバノン フラット ブレッド」
ザターたっぷりでうまそう
「谷中生姜ポーク、旅ザター風味」
他にもトーストに、たこ焼きに、色々楽しめます!
師匠は総勢50人!?
そんな味覚の求道者、マツジュン。
旅ベーグルは店での販売だけじゃなく、イベントなどへの出張も多くて、どこでも売り切れ必至の大人気。
でも実は、店を始めようと思うまで、ベーグルを食べたこともなかったというから驚き、というか笑っちゃうというか、つくづくマツジュンらしいというか。
以前から住んでいた谷中の街で、何か店をやろうと思ったマツジュン。当時は普通に会社員。下町なので、朝ごはんを出せるような店がいいなと。
最初、パン屋かなとも思いましたが、たくさん種類を作らないといけなそうだし、今さら年下の先輩に囲まれて修行するのもイヤだな...って、オイオイ。
そんなとき、目にとまったのがベーグル。なんかオシャレだし、なにより色々覚えず単品でいけそう。
とは思ったものの、食べるのも初めてだし、当然おいしく作れるわけもない。そこで目にとまったのが、主婦のブログです。おいしそうなベーグルを作る主婦を見つけては、「おいしそうですね」とコメント。質問をしてみたところ、作り方のコツから材料、道具のことまで、みんなていねいに教えてくれたそうで。
そうやって出会った主婦の師匠が、なんと50人以上いたというから驚きです。
でも、むしろ驚いたのは主婦たちの方。なにしろ、ベーグルのベの字も知らなかった素人から、ある日こんなメッセージが届いたのです。
「ベーグル屋はじめました」
でも、最初は驚いた主婦たちも、「私の弟子が店を開きました」と、ブログで告知。おかげで旅ベーグルは開店早々たくさんのお客さんに恵まれ、順調な滑り出しになったのだとか。
なんだか、色々不純な動機も気になりますが、いつもみんなに愛されるマツジュンらしい始まりで、旅ベーグルはスタートしました。
もっちり、しっとりがたまりません。
定番もうまいけど、日替わりのも楽しみ。
かぶりつきたい。
やわらかベーグル
そんな旅ベーグルとの出会いは8年ほど前の2008年。恥ずかしながら、ベーグルを食べたことがなかったボクは、初めて食べたその瞬間、心を掴まれてしまいました。
中でもお気に入りは、「デュカ」というクミンシードがたっぷり入ったやつ。
以来、旅ベーグルは大好物で、遠いからそんなに行かれないけど、たまに遊びに行くのを楽しみにしていました。
で、ベーグルっておいしいなー、と思っていたけど、別に他の店で買うこともなく過ごしてきたのですが、最近たまたま他で食べることがあり...
あのモチっとした食感を想像してパクっと噛りつくのですが、「あれ? 硬い...」。なんだろなー、このベーグルは? と思うことが何度かあったのです。
でも、違った。
正しいのは、硬いベーグルの方でした...
実は旅ベーグルも、最初は普通の硬いベーグルでした。それが、開店からわずか1カ月でモチモチベーグルに大変身。それには、こんな理由があります。
自分で改装をしながら開店準備を進めていた旅ベーグル。作業をしていると、いつもお茶をいれてくれたりと、親切にしてくれる近所のおばあちゃんがいました。
準備が整っていよいよ開店。数日後におばあちゃんも初めて来店してくれたそうです。
が、次の日、なんとそのおばあちゃんに怒られてしまったマツジュン。
聞けば、硬いベーグルを古くなったパンだと思ったおばあちゃんは、古いものを出すなんて、いい加減な商売をしちゃダメだと、注意をしにきたというのです。
おじいちゃん、おばあちゃんも多い下町の谷中。気取ったベーグルを作るより、近所のみんなに愛される店でありたい。そう思ったマツジュンは、それから1カ月ほどかけて試行錯誤。その結果たどりついたのが、今のモチモチなベーグルなのです。
その後、愛娘の誕生をきっかけに、奥さんの故郷である香川への移住を決めたマツジュンは谷中を離れ、2016年初めに丸亀から少し離れた田んぼの真ん中で、また小さく店を始めました。
香川の旅ベーグルも素朴でいいところなので、香川や瀬戸内へ行く際には、ぜひ足を延ばしてみてください。
この前訪ねたときは、収穫を待つ田んぼの稲穂がキラキラと、とてもきれいでした。
そして、旅ベーグルでは通販も行っています。今回のザターも香川から直接お届け。なので、おいしいベーグルと一緒に買ってみてください。
ちなみに、ザターを買うとレシピ集がついてくるのですが、密買東京のお客さんには、3品のレシピ集にもう1品プラス。特別レシピが付いてきます。お楽しみに。
旅ザターのご購入は、下のリンクより旅ベーグルの通販ページでお手続きください。
※ご注文時に「密買東京を見た」と忘れずにご記入ください。
そして、旅ベーグルのサイトはこちら。
旅ベーグル
丸亀の街からちょっと離れた田んぼの中。左の小さな建物が、旅ベーグル。
朝7時半ぐらいに行ったので、まだベーグルがホカホカ。普段は、朝と昼の2回オープンします。売り切れると閉店するので、お早めに。
朝日の入る、まるで額縁のような窓の外は、一面の田んぼ。ちょうど稲穂が実っていて、きれいでした。
愛娘と一緒に大きくなっていくマツジュン。っていうか太ったなー。