風合い重視で

偶然の出会い

そんなことを考えている中で、出会ったのがこの家具でした。

古材で作られた家具。
見た瞬間に感じた、「おっ！」という気持ち。

この気持ちにさせてくれる家具との出会いが無かったんです。
「もしかしたら、オマエの運が悪かっただけなんじゃない？」という声が聞こえそうですが、それは一旦気付かなかったことにしていただいて、乱暴に言ってしまうとそういうことなのです。

出会いのきっかけをくれたのは、「一発描き」を紹介させてもらっている狩集さん。実は、「一発描き」の紹介ページの中で使っている写真も、この家具屋さんで撮ったものが何点か入っています。

この家具を作っているのは、CABANONという家具屋さん。
狩集さんの絵が天板になったテーブルなど、狩集さんとのコラボレーションでいくつか家具を作ったりしています。

狩集さんの作品の写真を撮らせてもらいにお店に行ったときに、「おっ！いい感じの家具だなぁ」って思ったのがきっかけでした。

その気持ちが正しかったのかどうか、もしかしたら同じようなものが他でも色々作られているんじゃないかとか、自分なりに調べてみるのに少し時間がかかりましたが、やっぱりこういう家具ってなかなか無いぞ、って今でも思えるので、今回紹介させてもらうことにしたという訳です。

（狩集さんの「一発描き」はこちらから　> 一発描き！）

気取らずに

基本的に古材を使って作られるCABANONの家具。

その中でも、今回紹介するのは定番ラインの3種類＋1種類の合計4種類、定番ラインは全てオーダーメイド可能なので、ご希望のサイズに合わせてお作りします。（もちろん、そのサイズはちょっと無理．．．ということもありますが、まずはお気軽にご相談を！）

どの家具にも共通していて、ボクがいいなと思ったポイントは、ザックリ作られたこのテイストです。もちろん、古材を使っているので、材料自体にもラフさがありますが、それをそのまま活かすように全体の仕上がりもラフなテイストで作られています。

きっとこういう家具を欲しいと思って探したことがある人なら分かると思うんですが、こんなラフなテイストの家具って、ありそうなのに意外と売って無い。

ラフなテイストの家具って見たことがあるのに、探しても売ってないなぁ．．．と思った人も多いかと思います。

かなり使い古された中古の家具なら、見つからないことも無いんだけれど、そもそも数が少ないのに加えて、欲しいサイズがあるかということまで考えると、やっぱり合わないなぁ．．．ということになってしまいます。

見たことがある気がするのに、なぜ買おうと思っても無いのか。それは、カフェや飲食店、アパレルの店舗などでは、こういう家具が使われているのに、家具屋にはほとんど売っていないからなのです。

店舗の内装の場合には、だいたいが買うのではなくて、特注で作ります。しかも家具屋に頼むのではなくて、内装屋が作ったり、大工が作ったりしていることが多いと思います。それも誰でもという訳でもありません。普通の建材ではなくて、古材を扱い慣れていて、家具を作れるぐらいセンスが良くて小手先の器用な大工さん、となるとあまり出会えないものです。

もちろん、普通のオーダーメイドの家具のように、1/10ミリの世界でキッチリキッチリ精巧に作られた家具にも素敵なものが沢山あります。でも、こんな風にラフなテイストでザックリ作られた家具の方が、自分の生活に、暮らし方に、インテリアにピッタリ来るっていう人、いますよね？

服の世界で言う、リアル・クローズってやつですか？
普段オシャレ・ワード使わないので、ちょっと気恥ずかしいですが．．．でも家具の世界にもあっていいんじゃないかと、いつも思っていたんです。大量生産のペラペラな家具じゃなくて、ちゃんと味があって、でも普段使いができる家具ってないのかな？って。

程よく馴染んで、愛着が持てて、気取らず使える家具。
昔からの友達と過ごすような、そんな気分を味わえる家具。
やっと見つけたなぁって思ったんです。

自由な風

この家具を作っているCABANONのお二人は元々家具を専門にしていた訳ではありません。ファッションやサーフィンなど、もう少し自由な風の吹いている方から、インテリアや家具に寄ってきた人たち。

きっとCABANONの家具を使ってもらうと、そんな空気を感じてもらえると思うんです。

古材と言っても、使われているのは高級なビンテージというイメージの古材ではありません。別にエコだ、リサイクルだと騒ぎ立てる訳でもない。

風合いが好きだから、肌になじむから、古い材料を使って生活の道具を作ってみる。そんな、肩肘張らない感じが家具からも伝わってきます。

そして、内装の仕事もしているCABANONだから、今回紹介する定番の家具以外にも、古材でこんな家具があったらいいのに、っていうものがあればご相談いただくのも面白いと思います。例えば、ローテーブルや、棚、ドアなど。もちろん内装も。

いままでのお仕事などは、ブログでも見ることができます。
> CABANONのホームページ

ボクらも定番以外に、密買東京らしい家具がお願いできないか、日々商品の企画を考えています。そのうち、お目見えする日が来るかもしれません。

最後に、古材の無垢材を使って作られる家具なので、ご購入いただく前にご注意いただきたいことも、いくつかあります。CABANONの三田さんが丁寧に書いてくださったので、そのまま転載します。読んでみてくださいね。

■　節・割れについて
CABANONでは、リサイクルウッド材を使用した”HanaHou”が中心ラインとなりますので、節や割れ、荒木、釘痕の部分をあえてそのまま残した作りにしています。
本来、他の木材を扱う際には、少しでも反りや割れがあれば、欠点として取り除かれてしまいます。しかし、その”素材”の傷跡、木の節、割れ等に”魅力”を感じ、丁寧に磨きあげ、修復してあげる事で様々な表情を見せ、存在感のある、無垢材らしいモノ作りを目指しています。
そのため、節や割れの部分のささくれや、天板が部分的に平らではなかったりする事もございます。そういった風合いをすべてご理解の上、御了承いただけた方のみへの販売となります。

■　無垢材について
ＣＡＢＡＮＯＮの家具はすべて無垢材を使用しています。木の質感を存分にお楽しみください。
長くお使いいただければ、ほど良い風合いがでてきます。
手に触れたり、日に焼けたり、シミができたり．．．使い手のライフスタイルと共に、”良い風合い”に変化し、ツヤも出てきます。
また、天然の無垢材はひとつひとつ木目や色調が違うので、歳の取り方も人と同じように様々です。
普段のお手入れは、固く絞ったふきんや乾拭きで十分です。
年に数回、擦れてきた部分へは天然の家具用ワックスなどで拭きあげてあげると更に効果的です。汚れやキズなどを気にせず、愛着を持ってお使いいただけたらと思います。
”懐かしい風合い”になっていく様を楽しんでいただけたらと考えています。

その風合いを生かすために下記の点には十分ご注意ください。

☆天然の無垢材には、縮んだり膨張したり環境に合わせて自然に動く特徴があります。そのため過度な乾燥や湿気は、反りや割れの原因となったり、引出しや扉が動きにくくなる恐れがあります。冷暖房器具や加湿器が直接当たる場所、熱をもった冷蔵庫のすぐ隣等には置かないで下さい。
☆濡れたものを直接置いた場合、輪染みやシミになりやすいので速やかに拭きとってください。また、熱いものを直接置くと、熱により表面が変化する恐れがありますのでお気を付け下さい。
☆長時間、直接日光のあたる場所は避けて下さい。
☆テーブルなど板厚の仕上がりにより、サイズに多少の誤差がある場合があります。