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外壁を携えて - 100年の壁 -

商品番号tk017400
商品名

C-01-100年 (名刺入れ)
HBC-100年 (ブックカバー/文庫)
MW-01-100年 (封筒型 小銭入れ)
MW-02-100年 (封筒型 長財布)

価格

名刺入れ: ¥9,450(税込)
ブックカバー: ¥14,700(税込)
封筒型 小銭入れ: ¥10,500(税込)
封筒型 長財布: ¥27,300(税込)

限定数

販売終了

サイズ

名刺入れ: W120mm×H65mm(二つ折り時)
ブックカバー: W120mm×H160mm(二つ折り時)
封筒型 小銭入れ : W115mm×H95mm
封筒型 長財布: W200mm×H105mm

素材

レザー(牛革)、他

支払方法

銀行振込・クレジットカード決済(PayPal)

送料

160円 (メール便でポストへお届けの場合)
宅急便の場合はこちら >

納期

2週間 - 1.5ヶ月程度

備考

この商品の受注は2013年2月末で締め切ります。
 
この商品は返品不可とさせていただきます。
写真の色は実物と異なる場合があります。
注意事項等については、本文も必ずご確認ください。

バイヤーヤナギサワ

新しい世界

今回はかなり力が入っている、と
カガリさん自身から聞かされていた
2011年のコレクション 「100年の壁」。

DMから想像を膨らませ、駆け付けた展覧会は
異様なまでの世界観に、とにかく圧倒されました。

「壁を持ち歩く」というテーマで作られた
カガリさんのWALLシリーズ。

今回、初めて目にしたこのヴィジュアルは
100年後をテーマに、創作に取り組まれている
アーティスト秋葉舞子さんとのコラボレーションにより
突然変異のごとく、生まれたものでした。

100年の年月を経た廃墟の壁をイメージし
エイジングが施されたもの。つまり、経過100年。
日頃見慣れている生まれたての定番は、経過0年。

0年と100年の比較が、全てのラインナップで展開され
会場いっぱいを埋め尽くす、その迫力たるや!

コレクションに関する、さらなる思いや背景は
バイヤー:チバ氏によるカバンの紹介ページを
参照いただくとして

> 長い旅 - 100年の壁 -

すっかり見せつけられた、カガリ×秋葉の新しい世界は
お互いの手法に、刺激を与え合ったであろう余韻を
手にするものからも、どことなく感じ取れます。

小さく切り取られた100年後の世界。

まずは名刺入れから。

「100年の壁」展覧会 0年と100年が会場いっぱいに並びました。


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100年の取り入れ方

100年カバンが、廃墟そのものと言える空間だとすれば
100年小物は、小さく切り取られた朽ちた外壁の一部。

小さい分、ぎゅぎゅぎゅっと凝縮された100年の表現は
カバンから飛び出た途端、明らかな違和感に目を奪われます。

そこにピン!ときても、どうしても外せないのが
100年のエイジングに対する、興味と不安と疑問。
ほんとうに、ちゃんと使えるのか?

もちろん、使えます!
ただ、エイジングなしの0年バージョン自体が
「経年劣化を楽しむ」を、コンセプトに掲げているので
汚れもするし、劣化しないわけではありません。

折り曲がった部分や、開閉の動きがある箇所など
厚みをもって塗られた塗料が徐々にヒビ割れてきたり
ときには、角っこから剥がれることもあります。
コケは、思いのほかよく留まっているのですが
摩擦によって、粉状に落ちることだってあるでしょう。

要するに、心配するほどには繊細でないけれど
使用頻度に伴なって、ゆっくりと劣化していく。
コケやサビの剥がれがあるとすれば
時間が逆戻りする?不思議な現象も起こり得ます。

パンチの効いた持ち物は小物で取り入たい
そんな楽しみ方が、好きな方にはもちろん
カバンにチャレンジする前のお試しに
カガリさんも小物デビューをおすすめしています。

今回、はたと気付いて興味深かったのが
100年小物と、納まるモノとのマッチング。

本との相性は、やっぱり期待通り!
朽ちた壁と古本が、こびりついて一体化したかのよう。
壁が身を削って、本を守っている印象すらあります。

日々お世話になっている紙幣やコインは
実は、経年劣化を顕著に実感できるもののひとつ。
まるまる財布ごとの劣化ワールドに
いつしか、新札を拒む自分に気付くかもしれません。

はじめましての場に顔を出す名刺入れは
目を奪うヴィジュアルだけで、もう十分立派な相棒でしょ?
100年をきっかけに、話が弾むと思いますよ。

今回紹介しているWALLシリーズの小物
原形となる0年バージョンも、ぜひご確認ください。
(財布の内側などもご覧いただけます)

> 外壁を携えて

 
(2017年6月更新)
100年の壁は、「都市型迷彩」として生まれ変わりました。
> 都市型迷彩2017


その他、密買東京で紹介しているカガリ作品はこちら!

> 発光する壁
> 壁をまとう
> 導かれた立体
> まさかの巻きもの
> リペア魂 × Dr. カガリ
> このバック繊細かつ獰猛につき
> 視覚交換作戦


朽ちた壁に覆われた文庫本。期待通りの相性のよさ!

長財布と小銭入れ。小銭入れはカードケースや小物入れとしても。


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まだ見ぬ時間

異様なまでの世界観、とはじめに伝えたのは
100年の扱い方が違ったから。

物でも、建物でも、文化でも
100年レベルの長い歴史が語られるときには
大切に守り、築き、磨き上げられたものが価値となって
取り上げられることのほうが多いと思います。

でも、ここで表現されているのは
ある意味、乱暴に放置された劣化の100年。
朽ちてもおかしくない、ギリギリの廃墟の壁。
その危うさに、ぐっと惹きつけられました。

自分ではもう見届けることのできない、100年後。
使用前→使用後には収まらない、変化の時間は
想像の、もっとずっと先の光景です。

その時間を一気に縮めて、手に取れる100年の表現は
作品でありながら、実際に使えるところが何より刺激的。
100年後から、いきなり針を進められる面白さがあります。

ところで、0年と100年の間に隠れて
実は50年バージョンの制作も可能なんです!
100年と比較すると、汚れが少しだけ控えめ?
いちばんわかりやすいのは、コケがあるかないかですね。
(値段は変わりません)

50年も100年も、基本的には注文後に制作が始まり
カガリさんが原形をつくって、秋葉さんがエイジングを施します。
なので、お届けまでは最大1ヶ月半を目安しにしてください。

受注制作ということは‥リクエストに応えられる余地もある。
納期を急がれない方は、無理のないご希望であれば対応できます。
たとえば、汚れは黒系がいいとか、茶系がいいとか
サビ多めでとか、コケ少なめにとか、雨ダレをたっぷりとか。

せっかくの機会なので、理想の劣化を!


おふたりのホームページはこちらから。
> カガリユウスケ
> maicoakiba web : 秋葉舞子


サビ、コケ、雨ダレ。見れば見るほど、虜になる。

(左)50年(右)100年 コケのありなしが一番大きな違い。

エイジングの選択(50年 or 100年)は、全ての小物で対応可能です。