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片づけから生まれる連鎖

商品番号tk022702
商品名

Watch parts
Iron scrap
FRP waste
Nail a lot
Deer horn

価格

Watch parts:¥73,440(税込)
Iron scrap:¥51,840(税込)
FRP waste:¥41,040(税込)
Nail a lot:¥37,800(税込)
Deer horn:¥45,360(税込)

限定数

各1個

サイズ

Watch parts:Φ約300mm×H約400mm
(引っかけシーリングまでのコード長さ約700mm、チェーン長さ約600mm、重量約3.8kg)
Iron scrap:Φ約400mm×H約400mm
(引っかけシーリングまでのコード長さ約900mm、チェーン長さ約650mm、重量約4.7kg)
FRP waste:Φ約350mm×H約350mm
(引っかけシーリングまでのコード長さ約600mm、チェーン長さ約550mm、重量約4.5kg)
Nail a lot:Φ約480mm×H約80mm
(引っかけシーリングまでのコード長さ約750mm、チェーン長さ約650mm、重量約2.3kg)
Deer horn:Φ約250mm×H約600mm
(引っかけシーリングまでのコード長さ約750mm、チェーン長さ約750mm、重量約3.5kg)

素材

鉄等

支払方法

銀行振込・クレジットカード決済(PayPal)

送料

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納期

2週間程度

備考

必ず本商品を吊る際にはその重量に耐える環境を作成してからにしてください。なお、電源コードで重量を負担することもできませんので、電源コードはたるませながら引っかけシーリングまで接続できるようなかたちに鎖の長さを調整して使用してください。他のシリーズも通常の照明より重いです。引っかけシーリングだけでは支えられませんので何らかの方法で補強をしていただく必要があります。
この商品は返品不可とさせていただきます。
写真の色は実物と異なる場合があります。

バイヤーmikayama

鉄の照明

実はこの照明は1か月ほど前に扱ったFRPの照明と同時期に情報をもらいました。すぐにいい感じ!って思ったのですが、そもそも同じ作家さんの照明をすぐに紹介するのもなんだし、ちょっとカスタマイズしてもらいたい部分もあったので、リメイクをお願いしていたら、、
なぜか西原さんが完全な新作を作ってまた持ってきてくれて。
それが以前のものより格段に良くなっていて。。

こうして紹介させていただくに至るわけです。

時計の照明

今にも動き出しそうな

鉄くずの照明

危ない光沢感


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片づけの結果

さて。この照明。
見ればわかるとおり、古い鉄でできています。
それこそいろいろな鉄。道具もあれば工具もあれば鉄くずもある。この全てが今まで通りtestisのある倉敷市児島のお店から半径20キロぐらい範囲内で収集されたものなのですが。

まあやっぱりこんなタイプの古道具どうやって探してくるのか気になるじゃないですか?で、聞いてみたんです。そしたら「片づけに呼ばれて」と。
西原さんの使う「片づけ」って通常のそれよりもうちょっと大きい意味で使っていて。なんていうか使われなくなった建物の中の片づけとか、一回リセットの意味なんですね。
つまりまずそんな建物があるよ、って西原さんが呼ばれて。使えそうな古道具の収集含めて片づけ手伝って、その後に解体、みたいな。まあ、別に解体が前提の建物ばかりではないのですが、いわゆる整理整頓的な意味での片づけでもない。

でね。このときにイメージしたのが割と食物連鎖的なものだったんです。
閉鎖環境の中で必要とされている構成要素みたいな。
毎度毎度西原さんの作品を見せてもらうときに感じる強度というか説得力みたいなものがあって、それは自分自身を完全に閉鎖環境においているからだ、って思っていたのですが、そこには裏の顔があって。その閉鎖環境の中で西原さん自身も必要とされているんですよね。

いや、もちろん会社とか家庭とか身の回りで必要とされるというのは、よくある話だし、そうじゃなきゃいけないんだとも思いますが、西原さんはリアルな距離、半径20キロの中で役割を持っている。こんなのってあんまりないなぁ、って思っていて。

さらに西原さんはその片づけで得たものを、また再構成して世の中に出していく。そのプロダクトが完全に別の顔になっている。なんか不思議なんですよね。


FRPの照明

おもちゃみたいな質感


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重くて危ない

ただね。この照明。この生み出されたもの。
単純に受け取れるスマートなものにはなっていなくて。。
実は、というか見たまんまなのですが照明としてはすごく重くて、すごく危ない。4.5キロ。いろいろな道具が尖りまくり。なので、吊る場所は選びます。いわゆる普通の家の中空天井で引っかけシーリングの強度では吊ることができなくて、コンクリートのスラブにアンカーを直で打ち込んでもらって、そこに付属の鎖で吊ってもらって。引っかけシーリング自体はコンセントのような意味で接続して照明として使ってもらう。そうじゃないと、危険すぎて使ってもらうことはできません。

なんかこの連鎖の中からスマートなプロダクトが生まれてきてくれたら、もっと受け取りやすいのですが、流石というか毒のあるプロダクトをしっかりと作り出してくれて。僕らは嬉しかったりもするのですが、単純にも喜べないな、、とも思っていまして。。

ちなみに、この照明。古道具漁ってきてくっつけただけではなくて。意外と手間かかっています。そもそもこのそれぞれの鉄のさび自体は自然の経年劣化によって起こっているのですが、そのさびを落としてあげないと、溶接でくっついてくれないんですね。なので、これ何をやっているかというと、まずシェードの枠組みを作ってあげて、そこにくっつける鉄を見つくろったら、そのくっつける部分を研磨して溶接する。その後、ある程度完成してきて吊ってみると、片方重くてシェードが傾く、みたいなことが多発するので、反対側に違う鉄を溶接したりして微調整していく。そりゃどんどん重くなる。

まあ、見た目以上に手間かかっている代物でして。

(2013.10.29下記追記)

何も別にお願いしていたわけではないのですが、本当に1か月後ぐらいに「RE BORN」シリーズの新しいのができたよ、って西原さんから連絡があって。手早いな、とか思っていたら、全然見た目違う照明群ができあがっていまして。。とはいえ、西原さんにこの照明何?と聞いても、いや自分の中では同じ「RE BORN」の照明なんですけどどうです?みたいなナチュラルな返答を預かってしまいまして、、、

この精度の作られたら紹介するっきゃないじゃないですか。。
ということで、このページが妙に盛りだくさんになってしまうのですが新たな照明をいくつか紹介します。

一つ目は「時計のパーツ」。
おなじみ壁時計で使用されている中身、時計機械部品を使用した照明です。時計の時もそうでしたが、中身が美しいのでそれをそのまま照明にリメイクしてあります。

二つ目は「鉄くず」。
他の商材を作るように集めた純粋な鉄くずをリメイクです。すごくとげとげしているので危ないですが、それがボリュームになるとすごくおどろおどろしく面白いです。

三つ目は「FRP」。
廃船置き場から集めてきたFRPです。FRPの中古というか使用された有様は独特で僕は好きです。繊維が出てたり危ないので、樹脂でコーティングしてあります。

四つ目は「釘」。
文字通り片づけの際にあった釘を何百本も溶接してつなげたランプフード。光の洩れ方が面白いです。

五つ目は「角」。
鉄やら、釘やらやってきて唐突に角。文字通り角です。
なぜこんなに角がたくさんあったかは聞かないでください。そして、なぜ照明にしようと思ったのかも聞かないでください。僕も分かりません。
ただ、インスピレーションの結果生まれてしまった角の照明です。


まず枠組み作ります

見繕って接合部分をサンダーで研磨

くっつける!!

ちなみにこれ店先でやってます。危ないやつです。


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待っています。

あ。この照明群を購入した人が連鎖的な意味で何をするべきか、という話ですが、特に何かする必要はありません。とはいえこの存在感のある照明をどこかに飾った時に必ず誰かがアレ何?って聞いてくると思うので、その時にtestisの話や児島の話をしてくれれば十分です。そうするとまた児島やtestisを含めた世界がどんどん広がっていく。
まあ、この価格の安さ自体も誰かに購入してもらうためだったりしまして。そうしないと食物連鎖の輪が止まってしまうというわけです。

さてさて。いろいろと受け取りづらい説明をしてきました。
まあ、一般的には売りづらい商品であることは百も承知をしていまして。とはいえ、これを環境含めて購入してくれる人がいたら。そこからいろいろなことが広がっていったら。
あらゆるプロダクトがそういう側面を持っているとは思うのですが、testisほどそういう側面を感じやすい作家さんもいなくて。

まあ、誰か待っています。
勇気なのかなんなのか分かりませんが持っている方を。

今までに密買東京ではtestisのこんな作品を扱っています。
> 児島に住むある兄弟の物語
> ある児島の風景
> 家を表すポスト

 
testisの活動について詳しくは下記をご覧ください。(古道具屋WombさんのHPです。)
> Womb brocante


釘の照明

遠くから見ると普通なんだけど、、

角の照明

意外に馴染みます