白い、ふわふわの

ふとん　まくら　家出

ファッションに何を見るのか
その答えはいまだわからぬまま。

でもそんなわたしたちを、理屈もなにも抜きで
まだ見ぬ世界に連れ出し、いつもワクワクさせてくれるのが
writtenafterwards （リトゥンアフターワーズ）のクリエーション。

現実を忘れて、意識ごと創造の世界にもっていかれる感覚は
ちょっとした奇跡なのでは？と思うことさえあって。

このレザーピロ－シリーズも、見て触れて一瞬にして
幻想的で甘美な気持ちを呼び覚ましてくれました。

小さな女の子の家出をテーマにした
コレクション＃01 「before running away from home」
そのコレクションから続くストーリーとして展開された
コレクション＃02 「sleeping on the book bed」
テーマはホームシック。

家のあたたかみを感じさせる象徴「ふとん」を舞台に
寒い冬の日、ふとんから出たくなくなるような気持ちを
表現したコレクション。うとうとと幸せなあの時間は
目にも肌にもやわらかな素材で丸々包み込まれました。

家出をした女の子。
彼女が持って出て行ったものは
どんなものだったんだろう？

一連のストーリーのなかで
想像をふくらませながらできあがった
白いトランク、財布、靴のレザーピローシリーズ。

その名の通り、ふとんに欠かせない枕をイメージして
とびっきりふかふかになるよう仕上げられています。

大好きなまどろみの時間、憧れにも似た衝動
ばらばらの感覚と記憶が、ひとつモノを介してつながっていく。

夢見がちな気分に、そっと浸らせてくれる白いふわふわは
現実の冒険にも軽やかに誘い出してくれそうです。

ふわふわな現実

心惹きつけられる世界観のなかで
最後までもてなし、自由に遊ばせてくれる魅力に
さすがwrittenafterwards！と思うことはしょっちゅう。

手放しで寄せられる期待に、いつも応えていくには
きっと、すみのすみのすみっこまで神経を行き渡らせて
見えないしかけだっていっぱい潜ませているはずです。

レザーピロ－シリーズの世界観に
みるみる巻き込まれてしまったのも
絶対に外せなかったポイントが
期待以上、当たり前なくらい十分に用意されていたから。

いたるところ角のとれた、丸みを帯びたデザイン
うっとりと夢見心地にさせられるふわふわの感触！
見て伝わることが、触れてさらに感動できるってすごいこと。

やわらかでなめらかで、もっちりとハリがあって
触れていることがただただ幸せなこの感触は
例えて言うならば、オーブンで焼く前のパン生地のようで
思わず、たまご液を刷毛で塗りつけたくなるほど。

手触りや風合いを何よりも優先し
素材には、タンニンで特殊ななめしを施した
ステアハイド（牛革）を使用しています。
一般的な表面の仕上げ加工をしていない分
汚れや傷のつきやすさは多少あるものの
革本来の質感を十分に楽しめるのは、特別な魅力です。

ここまで完璧にやられてしまうと、見る側・使う側は
そのすごさに気付かぬまま、遊びほうけてしまうもの。
でも、そのためのしかけだから、きっとそれでいいんです。

トランクはまるで枕そのもの。
なかに羽毛が詰まっているような気すらしてきますが
大事なものをたくさん詰めて、ふわっと旅に出かけたい。
それこそ、目の前には希望だけが広がっている
秘密の家出のような衝動にかられます。
ぷくぷくの持ち手や革にくるまれた金具など
細部までチャーミングな仕上りにも、その気にさせられて。

こんなにもやわらかなもので包まれたことはない
そう思えた靴は、なんだか足自体も喜んでいるような。
ワンサイズ、27cm設定でつくられているけれど
ヒモ靴なので少し小さめサイズの人でも脱げはしません。
ただ巾が広く革が柔らかいため、27cmの足で履いても
少し大きく感じる可能性はありそうです。
ヒモや穴や靴底までも、イメージぴったりのつくりでは？

小さな枕！って感じの財布は、現実に使うのは難しいかな
と、はじめはちょっと思っていました。
ところが意外にも、ふかふかパワーに挟まれているせいか
お札やカードがスルっと落ちることはまずなさそうで。
お札と一緒になかに入って眠りたい‥
とまで思ってしまった、安眠を予感させる魅力いっぱい。

全て受注制作のため、４ヶ月の時間が必要ですが
この世界、この感触は、実際に楽しんでみてほしいです。

これまでご紹介している商品もぜひ！
> 「オバケタオル」
> 「地球一周の旅へ」
> 「神々のファッションショー」

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